モントリオールの交通(STM・OPUS・ARTM)
モントリオール都市圏の地下鉄(メトロ)・バス・REM・通勤列車の運賃は、ARTM(Autorité régionale de transport métropolitain)が決めています。乗る区間のゾーン(A〜D)と乗り物に合った乗車券を、OPUS カードなどに入れて使います。2026年10月時点で、モントリオール島内(ゾーンA)の1回券は C$3.75 です。
モントリオールの公共交通
モントリオール都市圏には、地下鉄(メトロ)、バス、REM(Réseau express métropolitain)、通勤列車があります。STM のメトロは、グリーン(1号線)、オレンジ(2号線)、イエロー(4号線)、ブルー(5号線)の4路線です。STMの旅行者向けのページ(新しいタブで開く)によると、メトロの駅は68、バスの路線は220あります。モントリオールではモントリオール交通公社(Société de transport de Montréal、STM)、ラヴァルでは STL、ロンゲール周辺では RTL、郊外では exo がバスなどを運行しています。
これらの運賃は、ARTM(Autorité régionale de transport métropolitain)が都市圏共通の運賃表にまとめています。
ゾーンのしくみ
ARTMの運賃表(新しいタブで開く)では、都市圏を4つのゾーンに分けています。
| ゾーン | 範囲 |
|---|---|
| A | モントリオール(モントリオール島の都市圏) |
| B | ロンゲールとラヴァル |
| C | 北と南の郊外 |
| D | ARTM の区域の外 |
乗車券は、出発するゾーン、通るゾーン、着くゾーンのすべてで有効なものが必要です。注意したいのは、ラヴァルのメトロ駅(Montmorency、De la Concorde、Cartier)とロンゲールの駅(Longueuil–Université-de-Sherbrooke)がゾーンBにあることです。これらの駅との行き来には、A だけでなく AB の乗車券が必要です。
乗車券の種類
ARTM の乗車券には、主に次の種類があります。
- All Modes(全交通機関):メトロ、REM、通勤列車、バスに乗れます。A、AB、ABC、ABCD の4種類から、乗るゾーンに合わせて選びます。
- Bus(バス):ゾーンA〜Cのバスだけに乗れます。ゾーンA内だけをバスで移動するなら、ARTM は All Modes A を勧めています(料金は同じかそれ以下で、乗り物を選べるため)。
- Unlimited Evening・Unlimited Weekend:決まった時間帯にゾーンA〜Dのすべての交通機関に乗り放題になる券です。
1回券・2回券・10回券は、使い始めてから120分間有効で、その間なら乗り物を組み合わせて乗り継げます。STMの乗り継ぎのページ(新しいタブで開く)によると、同じ路線で引き返す往復や、メトロをいったん出てから同じ路線に乗り直すことは、乗り継ぎとして認められません。
乗車券は OPUS カード(ICカード)、使い捨ての IC カード(Occasional smart card、L’Occasionnelle)、磁気カードなどに入れて使います。どの券をどのカードに入れられるかは券の種類で違い、たとえば10回券や月の定期券は OPUS カードでしか使えないものがあります。
OPUS カード
STMのOPUSカードのページ(新しいタブで開く)によると、写真なしの OPUS カードはメトロ駅の係員や券売機、販売店で買えます。買うときは、少なくとも1回分の乗車券を一緒に入れる必要があります。カードは払い戻しができず、有効期間は4年です。1枚のカードを、同時に乗る複数の人で使うことはできません。
- 登録(Registered):写真なしのカードも登録しておけば、なくしたり盗まれたりしたときに再発行を受け、残っていた乗車券を戻してもらえます。登録していないカードの乗車券は戻りません。
- 乗るとき:バスの運賃箱やメトロの改札の読み取り機にカードをかざし、緑か黄色の光と音で確認します。
- チャージ:メトロ駅の券売機・窓口、販売店のほか、スマートフォンの Chrono アプリでも乗車券を入れられます。Android のスマートフォンでは、Chrono アプリで買った仮想の乗車券(Virtual passes)で乗ることもできます。
乗車券の買い方
STMの案内(新しいタブで開く)によると、メトロ駅の窓口(fare booth)ではデビットカードかクレジットカードでしか払えません。現金は券売機で使えます。STM の乗車券は、市内のおよそ350の販売店でも売っています。
バスの車内で買えるのは1回券(1-trip, All modes A)だけで、ちょうどの金額が必要です。
空港とダウンタウンを結ぶ STM の 747 番のバス(YUL Aéroport Montréal-Trudeau / Centre-ville)には、24時間券、3日券、週の定期券、月の定期券などで乗れます。
手順
- 住む場所、通う場所がどのゾーンにあるかを確かめる。
- 使う乗り物(メトロ・REM・列車を使うか、バスだけか)と、乗る回数から券を選ぶ。ARTM は、月に25回くらい以上乗るなら月の定期券、それより少なければ回数券、短い期間にたくさん乗るなら乗り放題の券を目安としています。
- 割引運賃(6〜17歳、18歳以上の学生、65歳以上)を使うには、写真付きの OPUS カードが必要です。
- 券を OPUS カードなどに入れ、乗るときに有効にする(validate)。
月の定期券は、前の月の20日から買えます。
費用
2026年7月1日から適用されている ARTM の運賃です(2026年10月時点)。
ゾーンA(モントリオール)の All Modes A
| 券 | 大人 | 6〜17歳・学生(18歳以上) | 65歳以上 |
|---|---|---|---|
| 1回券 | C$3.75 | C$2.75 | — |
| 2回券 | C$7.00 | C$5.00 | — |
| 10回券 | C$35.00 | C$23.50 | — |
| 24時間券 | C$11.25 | — | — |
| 3日券(3日目の23:59まで) | C$21.75 | — | — |
| 週の定期券(月曜〜日曜) | C$33.25 | C$20.00 | — |
| 月の定期券 | C$110.00 | C$66.00 | C$66.00 |
OPUS カード(写真なし)は C$6 です(2026年10月時点、STM のページによる)。
ほかのゾーンを含む All Modes(大人)
| 券 | AB | ABC | ABCD |
|---|---|---|---|
| 1回券 | C$5.00 | C$7.00 | C$9.50 |
| 24時間券 | C$13.75 | C$17.75 | C$22.75 |
| 月の定期券 | C$170.00 | C$206.00 | C$281.00 |
乗り放題の券
- Unlimited Evening(18時〜翌5時):C$6.75
- Unlimited Weekend(金曜16時〜月曜5時):C$17.00
表の「—」は、その券に割引運賃がないことを示します。
無料で乗れる人
- 11歳以下の子どもは、14歳以上の人が付き添えば、いつでも無料です。付き添う人は有効な乗車券が必要で、6〜11歳の子どもは1人につき5人までです。
- モントリオール都市圏(Montréal agglomeration)に住む65歳以上の人は、「Free 65+, All Modes A」でゾーンAのバス、メトロ、exo の列車、REM に無料で乗れます(条件があり、STM に確かめる必要があります)。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の鉄道のような距離ごとの運賃ではなく、ゾーンで運賃が決まります。ラヴァルやロンゲールのメトロ駅はゾーンBなので、A の券では足りません。
- 学生や65歳以上の割引は、写真付きの OPUS カードがないと使えません。
- 1回券は120分間の乗り継ぎができますが、券の種類によって入れられるカードが違います。買う前に、使いたい券がどのカードに対応しているかを確かめましょう。
- 冬のモントリオールの過ごし方はモントリオールの冬の記事、住むエリアはエリアの記事で扱います。
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