ケベック州(Québec、QC)
カナダ東部の州で、州都はケベック・シティー、最大の都市圏はモントリオールです。フランス語が唯一の公用語で、州の行政は原則フランス語で行われます。2021年国勢調査の人口は約850万人、日本生まれの人は2,870人です。
データで見るケベック州
Quebec(QC)。 2021年国勢調査で日本生まれの人は2,870人。全国の41,690人の6.9%です。
| 主な都市 | 日本生まれ | 割合 |
|---|---|---|
| モントリオール | 2,345人 | |
| ケベック・シティー | 175人 |
都市の人数は国勢調査の大都市圏(CMA)または市の数字です。「—」の都市は、まだ数字を確認していないか、国勢調査に都市単位の数字がありません。
- モントリオール(Montréal)
- モントリオールの住むエリア(arrondissements)
- モントリオールの暮らしとフランス語
- モントリオールの日系の施設と団体の探し方
- モントリオールの日本食の店と食材店の探し方
- モントリオールの医療機関の探し方
- モントリオールの学校(英語系とフランス語系)
- モントリオールの交通(STM・OPUS・ARTM)
- モントリオールの冬と地下街
- ケベック州に住むときの手続きとフランス語(Moving to Québec)
- ケベック・シティー(Québec City)
- ケベック・シティーの交通(RTC)
- ケベック・シティーの冬とカーニバル(Carnaval de Québec)
- 州ごとの祝日(Statutory holidays by province、Family Day など)
- ケベック州の祝日(Fête nationale du Québec、6月24日)
- 五大湖とセントローレンス川(Great Lakes and St. Lawrence River)
- ケベック州の「静かな革命」(Révolution tranquille、Quiet Revolution)
- ケベック州のフランス語憲章(Charte de la langue française、Bill 101・Bill 96)
- 州を移ったときの免許の書き換え(Moving to another province)
- ケベック州の免許切り替え(SAAQ、Échange de permis de conduire)
州の基本データ
ケベック州は、カナダ東部の州です。セントローレンス川沿いに大きな都市が集まっています。州議会(Assemblée nationale du Québec)の議事堂はケベック・シティーの旧市街の近くにあり、ケベック・シティーが州都です。最大の都市圏はモントリオールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 人口(2021年国勢調査) | 8,501,833人(2016年から4.1%増) |
| 陸地面積 | 1,298,599.75km²(人口密度は1km²あたり6.5人) |
| 州都 | ケベック・シティー(Québec) |
| 公用語 | フランス語 |
| 時間帯 | 東部時間(UTC−5)。夏時間あり。一部地域は大西洋時間 |
| 日本生まれの人 | 2,870人(2021年国勢調査) |
人口と面積はカナダ統計局(Statistics Canada)の2021年国勢調査の統計表(新しいタブで開く)の数字です。陸地面積はここで扱う4州の中で最も広くなっています。
言葉(フランス語)
2022年6月1日に「ケベックの公用語かつ共通語であるフランス語に関する法律(Loi sur la langue officielle et commune du Québec, le français)」が成立し、フランス語憲章(Charte de la langue française)が改正されました。州政府の説明(新しいタブで開く)では、この改正でフランス語がケベック州の唯一の公用語かつ共通語と定められています。
州政府の機関は、原則としてフランス語だけを使います。例外の一つとして、移民の人はケベック州に来てから最初の6か月間、ほかの言語でサービスを受けられます。例外の一覧は州政府の行政サービスの言語のページ(新しいタブで開く)にあります。制度の詳細は「ケベック州のフランス語憲章(Bill 101・Bill 96)」で説明します。
2021年国勢調査で「話せる公用語」を尋ねた結果では、州の住民の約47.3%がフランス語だけ、約46.4%がフランス語と英語の両方、約5.3%が英語だけを話せると答えました。
主な産業
州政府は、航空宇宙、アルミニウム、化学、生命科学、情報通信技術、電気自動車など15の産業について紹介資料を出しています。このうち航空宇宙産業は、2024年の売上が約228億カナダドル、雇用が43,100人で、州の輸出の15%を占める最大の輸出産業です(州政府の航空宇宙産業の資料(新しいタブで開く)、2024年の統計)。
日本生まれの人
カナダ統計局の2021年国勢調査では、ケベック州に住む日本生まれの人は2,870人です。カナダ全体(41,690人)の約7%にあたります。
| 区分 | 人数 |
|---|---|
| 移民(永住権を得た人。カナダ国籍を取った人を含む) | 1,935人 |
| 非永住者(就労・学習許可、ワーキングホリデーなど) | 620人 |
| 非移民(カナダ国籍の親から日本で生まれた人など) | 315人 |
このうち2,345人がモントリオール都市圏、175人がケベック都市圏に住んでいます。国勢調査は2021年5月時点の数字です。
時間帯
州政府の時刻のページ(新しいタブで開く)によると、州の法定時刻は東部標準時(UTC−5)です。3月の第2日曜日に1時間進め(UTC−4)、11月の第1日曜日に戻します。
一部の地域は違う時刻を使います。
| 地域 | 時刻 |
|---|---|
| 州の大部分(モントリオール、ケベック・シティーなど) | 東部時間。夏時間あり |
| バス=コート=ノール(Basse-Côte-Nord) | 1年中 大西洋標準時(UTC−4) |
| マドレーヌ諸島(Îles-de-la-Madeleine)、リストゥグジュ(Listuguj) | 大西洋時間。夏時間の間はUTC−3 |
日本の標準時は東経135度の時刻(UTC+9)です。そのため、モントリオールと日本の時差は、冬は14時間、夏時間の間は13時間です(日本が進んでいる)。時差の全体は「6つの時間帯と日本との時差」で説明します。
気候
カナダ環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada)の平年値(1991〜2020年)では、モントリオール・トルドー空港の数字は次のとおりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 1月の日平均気温 | −9.2℃(日最低 −13.5℃) |
| 7月の日平均気温 | 21.7℃(日最高 26.7℃) |
| 年間降水量 | 1,040.9mm |
| 年間降雪量 | 216.6cm |
月別の降雪量は1月が52.0cm、12月が48.2cmです。平年値では10月から4月まで降雪があります。これはモントリオール1か所の数字で、州の北部などには当てはまりません。全国の気候は「カナダの気候」で扱います。
交通
- モントリオール都市圏:ARTM(Autorité régionale de transport métropolitain)が公共交通の計画と運賃を担っています。運行するのは、モントリオール交通公社(STM)、exo、ラヴァル交通公社(STL)、ロンゲール交通網(RTL)、REM(Réseau express métropolitain)です。
- 運賃の支払い:都市圏の共通ICカード「OPUS」を使います。
- 詳しくは「モントリオールの交通」で扱います。
日本とのつながり
- 総領事館:外務省の領事官の管轄区域の一覧(新しいタブで開く)では、ケベック州は在モントリオール日本国総領事館の管轄です。同館はニューファンドランド・ラブラドール州、プリンスエドワードアイランド州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州も管轄しています。
- 友好提携:京都府のページ(新しいタブで開く)によると、京都府とケベック州政府は2016年5月26日に友好提携協定を結んでいます。森林、スマートシティ、大学・高校での協力を広げることが目的です。
州の主な手続きの窓口
| 手続き | 窓口 | 内容 |
|---|---|---|
| 医療保険 | ケベック州健康保険公社(Régie de l’assurance maladie du Québec、RAMQ) | 対象者には健康保険カードが交付される。受診のたびにカードの提示が必要 |
| 運転免許 | ケベック州自動車保険公社(Société de l’assurance automobile du Québec、SAAQ) | 免許の交付・切り替え、車の登録。免許の切り替えはSAAQのサービスセンターで予約制 |
| 賃貸 | 住宅行政審判所(Tribunal administratif du logement、TAL) | 家主と借主の紛争(契約、家賃の調整、立ち退き、住まいの状態など)を扱い、情報提供も行う |
RAMQの対象者の条件は、立場(定住者か一時滞在者か)によって違います。対象を外れないためには、州内にいる期間の決まりも守る必要があります。詳細はRAMQの対象条件のページ(新しいタブで開く)と「ケベック州の医療保険(RAMQ)」、賃貸は「ケベック州の賃貸(TAL)」で説明します。住み始めるときの流れは「ケベック州に住むときの手続きとフランス語」にまとめます。
運転免許の条件
SAAQの新しく来た人向けのページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州に住み始めた人は、ほかの国で出た有効な免許で、続けて6か月まで乗用車・オートバイ・原付を運転できます。それを過ぎて運転を続けるには、ケベック州の免許が必要です。
SAAQの外国の免許のページ(新しいタブで開く)では、日本は免許の交換の対象国で、普通車の免許(クラス5)には技能試験なしで交換できます(2026年10月時点)。オートバイの免許には試験が必要です。必要な書類、予約のしかた、費用は「ケベック州の免許切り替え(SAAQ)」で説明します。
ケベック州で登録した車は、レンタカーも含めて、12月1日から3月15日まで冬タイヤをつける義務があります(ケベック州政府の冬タイヤのページ(新しいタブで開く))。詳しくは「冬タイヤ」で扱います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 州の行政は原則フランス語です。英語でのサービスは、来てから6か月以内の移民などの例外に限られます。書類や通知がフランス語で届くことを前提に準備しましょう。
- ケベック州には夏時間があり、3月と11月に時計を1時間動かします。そのため日本との時差は年2回、13時間と14時間の間で変わります。
- 日本の免許で運転できるのは、住み始めてから続けて6か月です。SAAQの予約には時間がかかることがあるため、早めに申し込みます。
- 医療保険、運転免許、賃貸のルールは州ごとに違います。ほかの州で得た情報をそのまま当てはめないようにしましょう。
- 日本の旅券法第16条により、外国に住居を定めて3か月以上滞在する人は、管轄の大使館・総領事館に在留届を出す必要があります(在バンクーバー日本国総領事館の在留届のページ(新しいタブで開く)による)。ケベック州に住む人の届出先は在モントリオール日本国総領事館です。出し方は「在留届の出し方と変更・帰国届」で説明します。
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