12匹が100万匹に?バンクーバー島で外来トカゲが急増
カナダ西海岸のバンクーバー島で、ヨーロッパ原産の外来種カベカナヘビが急速に数を増やしていると報じられています。州都ビクトリアの近くでは、庭の畑を荒らしていたナメクジが今年はいなくなり、イチゴがきれいに実ったという住民もいます。トカゲが食べたとみられます。
ロイヤルBC博物館の学芸員によると、BC州にいるカベカナヘビは80万〜100万匹と推定され、ほとんどがバンクーバー島にいます。ビクトリアから北へ220kmのキャンベルリバーまで広がりました。始まりは50年あまり前、閉園した小さな動物園から12匹が放されたことでした。冬は涼しく、夏は暑く乾く島の南部は、イタリア生まれのこのトカゲに合っていたようです。1年に広がるのは100mほどですが、車や薪、建築資材にまぎれて遠くまで運ばれることもあります。虫やクモ、ナメクジのほか、ミツバチやマルハナバチ、落ちた果物まで食べ、ガーターヘビの子どもを殺すこともあります。学芸員は、もう根絶は手遅れで、共存を学ぶしかないと話しています。いちばんの対策は、短く刈った芝生だけの「退屈な庭」にすることだそうです。
日本でも、小笠原諸島に持ちこまれたグリーンアノールというトカゲが島の昆虫を大きく減らし、問題になってきました。外来の生きものは、広がる前に止めることが何より大切です。
畑のナメクジがいなくなったと喜ぶ人がいる一方で、ミツバチや小さなヘビの赤ちゃんまで食べてしまうと聞くと心配になりますね。一度広がった生きものを元に戻すのは本当に難しいのだと分かります。