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新車と中古車の選び方(Buying a new or used vehicle)

ひとことで言うと

カナダで車を買う方法は、販売店(ディーラー)から新車・中古車を買うか、個人から中古車を買うかです。販売店は州の規制機関(オンタリオ州は OMVIC、BC は Vehicle Sales Authority、アルバータ州は AMVIC、ケベック州は消費者保護局)の監督を受けますが、個人の売買は対象外です。どちらでも、買う前にリコールや車の状態を確かめます。

目次
  1. 買い方は大きく3つ
  2. 販売店は州の規制機関が監督する
  3. 新車と中古車で違う点
  4. リコールを確かめる
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点
FOR SALE

買い方は大きく3つ

カナダで車を買う方法は、大きく分けて次の3つです。

買い方主な特徴
販売店で新車を買う州の規制機関の監督を受ける販売店から買う
販売店で中古車を買う同じく州の規制の対象。中古車ならではの説明の義務などがある州も
個人から中古車を買う販売店の規制の対象外。確認や手続きを自分で行う

どれが合うかは、予算、使い方、滞在の長さなどによって違います。この記事は、選ぶときに知っておきたい公的な仕組みをまとめます。リースやローンについては「リースとローン」で扱います。

販売店は州の規制機関が監督する

車の販売店は、州ごとの規制機関に登録・免許を受けています。

オンタリオ州:OMVIC

オンタリオ州の車の販売業は、OMVIC(Ontario Motor Vehicle Industry Council)(新しいタブで開く)が規制しています。OMVIC には、8,000以上の販売店と30,000人の販売員が登録しています。OMVIC のサイトで、販売店や販売員が登録されているかを検索できます。

  • 価格の表示:広告に出す車の値段には、販売店が受け取るつもりの手数料(運送費、納車前点検、事務手数料など)をすべて含める必要があります。含めなくてよいのは HST と登録(licensing)の費用だけで、それが含まれていないことをはっきり示す必要があります(OMVIC の価格表示のページ(新しいタブで開く))。
  • 補償基金:OMVIC に登録された販売店との売買・リースで、証明された金銭的な損害を受けた人に払い戻す基金(Motor Vehicle Dealers Compensation Fund)があります。個人から買った人は、この基金を使えません(OMVIC の補償基金のページ(新しいタブで開く))。州の規則(O. Reg. 333/08、第83条)により、1件の請求で払われる額は、裁判所が認めた費用や利息を除いてC$45,000までです(2026年10月時点)。

BC:Vehicle Sales Authority

BC では、Vehicle Sales Authority of BC(VSA)(新しいタブで開く)が、個人用の車の小売販売を監督しています。販売店と販売員は VSA の免許を受けており、VSA のサイトで検索できます。免許を持つ販売店から買った車の問題について、VSA は相談や苦情の受け付け、補償基金(Motor Dealer Customer Compensation Fund)の請求の手続きをしています。

VSA は、免許を持たずに販売を繰り返す業者(curber)を通報する窓口も設けています。

アルバータ州:AMVIC

アルバータ州では、AMVIC(Alberta Motor Vehicle Industry Council)(新しいタブで開く)が車の販売などの業者を規制しています。AMVIC のサイトで、業者が免許を受けているか、販売員が登録されているかを検索できます。

ケベック州:消費者保護局(OPC)

ケベック州では、消費者保護法(Loi sur la protection du consommateur)第321条により、車の販売業者(commerçant de véhicules routiers)は許可(permis)を受けていなければなりません。この法律は消費者保護局(Office de la protection du consommateur、OPC)が担当しています。第322条は、必要な許可を持たない業者との契約について、消費者が契約の無効を求められるとしています。

ほかの州・準州

ほかの州・準州にも、販売店を監督する仕組みがあります。住んでいる州の消費者保護の窓口で確かめます。

新車と中古車で違う点

税金

州の売上税の扱いは、どこから買うかで変わることがあります。

登録の手続きと税の払い方は「車の登録とナンバープレート」で扱います。

中古車の書類

オンタリオ州では、個人が中古車を売るとき、売り手は買い手に中古車情報パッケージ(Used Vehicle Information Package、UVIP)を渡します。買い手は、車台番号(VIN)が所有者の許可証と同じかを確かめ、必要なら「Ontario DriveON」の表示のある整備工場で安全検査を受けます。

VSA も、中古車を買う前に、車の履歴の報告書、整備士による点検、担保(リーエン)の有無を確かめることを勧めています。詳しくは「中古車の確認(CARFAX・リーエン)」で扱います。

リコールを確かめる

カナダ運輸省(Transport Canada)は、1970年以降にカナダで出された車のリコールを調べられるリコールのデータベース(新しいタブで開く)を公開しています。メーカーのサイトでは、車台番号(VIN)でリコールを調べられます。

  • メーカーが持ち主の連絡先を知っている場合(保証の登録など)、リコールのときに知らせる必要があります。
  • リコールの修理は、メーカーがほとんどの場合無料で行うとしています。
  • 中古車を買う前に、その車にリコールがあるかを調べられます。

手順

  1. 予算(車の値段、税、保険、登録の費用)と使い方を決める。
  2. 販売店で買う場合は、州の規制機関のサイトで、販売店が登録・免許を受けているかを調べる。
  3. 気になる車のリコールを、Transport Canada のデータベースや VIN で調べる。
  4. 中古車は、履歴の報告書、整備士の点検、リーエンの有無を確かめる。
  5. 契約書と売買の書類の内容(手数料、税、保証)を確かめてから署名する。
  6. 保険に入り、州の窓口で登録する。

費用

車の値段のほかに、州の売上税(BC の PST、オンタリオ州の HST・RST など)、登録の手数料、保険料がかかります。BC で個人から C$20,000 の中古車(ZEV 以外)を買うと、2026年10月時点で PST 12%の C$2,400 がかかります。

ここに注意してね!

  • カナダでは、販売店は州の規制機関の監督を受けます。販売店で買う前に、規制機関のサイトで登録・免許を確かめられます。
  • 個人から買うと、オンタリオ州の OMVIC の補償基金のような販売店向けの保護は使えません。
  • 冬のある地域では、冬タイヤの準備も考えます(「冬タイヤ」)。
  • 契約の内容や、買ったあとのトラブルの判断は、州の規制機関や消費者保護の窓口、弁護士に相談します。

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