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リースとローン(Vehicle leasing and car loans)

在住駐在
ひとことで言うと

車の手に入れ方には、ローンで買う方法とリースで借りる方法があります。リースは長期のレンタルに近く、走れる距離や返すときの状態に条件があります。どちらも、契約にクーリングオフはありません。BCでは、リースの契約前に示すべき項目が州の法律で決まっています。

目次
  1. ローンとリースのちがい
  2. リースの主な条件
  3. ローンの注意点
  4. 州・準州ごとの違い
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
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ローンとリースのちがい

車の代金を一度に払わない方法は、大きく2つあります。

  • ローン(Financing):お金を借りて車を買い、毎月返します。車は自分のものです。
  • リース(Lease):車を一定の期間借りて、毎月の料金を払います。オンタリオ州の販売店を監督する OMVIC(Ontario Motor Vehicle Industry Council)は、リースを「長期のレンタルのようなもの」と説明していて、車は自分のものになりません。

カナダ金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)の車の資金の選び方のページ(新しいタブで開く)は、ローンもリースも販売店か金融機関で組めるとしたうえで、リースの特徴を次のように説明しています。

  • 期間はふつう3〜5年。期間が終わったら、車を買い取るか、返すか、新しい車をリースするかを選べる。
  • 同じ期間のローンより、毎月の支払いはふつう少ない。数年ごとに新しい車に乗れ、大きな不具合が保証で直ることもある。
  • 一方で、全体では買うより高くつくことがある。途中でやめると費用がとても高くなることがあり、傷みが大きいと追加の料金がかかる。

新車・中古車の選び方や、販売店を監督する州の機関は「新車と中古車の選び方」で扱います。

リースの主な条件

OMVICのリースのページ(新しいタブで開く)によると、リースには次のような条件があります。

  • 期間は、たとえば36か月、48か月、60か月で、毎月の支払いの額が決まっています。
  • 契約には、走ってよい距離の上限が書かれています。上限を超えると追加の料金がかかります。
  • 走る距離を増やしたいときは、契約の前に交渉すると、最後に精算するより安くなることがあります。
  • 返すときは、ふつうの状態で返す必要があります。ふつうを超える傷みや汚れには、追加の料金がかかることがあります。
  • クローズドエンド・リース(Closed-end lease)は、期間の終わりに車を返すか、前もって決めた金額で買い取るかを選べる形です。
  • 途中でやめると費用がかかります。OMVICは、リースを引き継いでもらうサービスを使うと、途中解約より安く済む場合があるとしています。

ローンの注意点

OMVICの車のローンのページ(新しいタブで開く)では、次の点に気をつけるよう呼びかけています。

  • 販売店は、ローンを取り次ぐと貸し手から手数料を受け取ることがよくあります。金利が高いローンほど、販売店の手数料が高くなる傾向があります。
  • 販売店に行く前に、自分の金融機関に金利と条件を聞いておくと、比べやすくなります。
  • ローンの申込書は、販売店が出す前に自分で中身を確かめます。書いた内容が正確であることが大切です。
  • 契約書は全部読み、金利や条件が説明されたとおりかを確かめます。

返済の期間を長くすると、車の価値よりもローンの残りが多くなる「ネガティブ・エクイティ(Negative equity)」になりやすくなります。OMVICの説明(新しいタブで開く)では、この状態で車を下取りに出すと、足りない分をまた借りることになります。事故で保険金が出ても、保険会社が払うのは車の価値の分だけです。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

FCACの車を買うときの保護のページ(新しいタブで開く)によると、リースには州・準州の消費者保護の法律が適用されます。多くの州・準州では、契約の前に、リースの総費用と義務を書いた開示書面(Disclosure statement)を渡すよう販売店に求めています。ローンは、銀行など連邦の規制を受ける貸し手なら連邦の法律、そうでなければ州・準州の法律が適用されることがあり、借りる前に借入の総費用を書いた開示書面を受け取ります。販売店とのトラブルは、州・準州の消費者保護の窓口に相談します。

リースやローンの契約で示すべき項目は、州の消費者保護の法律で決まっています。ここでは、読んで確かめたBCの例を紹介します。

BCの事業慣行・消費者保護法(Business Practices and Consumer Protection Act)(新しいタブで開く)の第101条では、リースの貸し手は、最初の開示書面(Disclosure statement)に次のような項目を書かなければなりません。

主な項目内容
リースであること取引がリースだという記載
期間リースの期間
車の現金価格車の価値
初めに払うお金期間の始めまでに払う金額や費用の内容
毎月の支払い金額、時期、回数
見込みの残存価値(Residual value)期間の終わりの車の見込みの価値
買い取りの条件買い取れるリースでは、方法と時期と価格
途中でやめるときやめられる場合と、払う金額かその計算方法
費用の合計実質の金融費用、年率(APR)、リースの総費用

残存価値の差額を借り手が負う形のリース(Residual obligation lease)では、期間の終わりに車を返したあとの借り手の負担の上限も、第102条で決まっています。

ほかの州の決まりは、州の消費者保護の窓口に確かめます。消費者保護の窓口は「消費者保護の窓口」で扱います。

手順

  1. 予算と、車を使う期間・1年に走る距離の見込みを考える。
  2. 自分の金融機関で、ローンの金利と条件を聞いておく。
  3. 販売店で、ローンとリースの見積もりをそれぞれ書面でもらう。リースなら距離の上限、超えたときの料金、途中でやめるときの費用を確かめる。
  4. 申込書と契約書を全部読み、説明と同じかを確かめてから署名する。
  5. 車の登録と保険の手続きをする(「車の登録とナンバープレート」)。

ここに注意してね!

  • OMVICは、リースの契約にクーリングオフ(Cooling off period)はないとしています。署名の前に条件を理解することが大切です。
  • ローンやリースの審査では、カナダでのクレジットヒストリーが見られることがあります。来たばかりで記録が少ない人は「クレジットヒストリーとクレジットスコア」も読んでおくと安心です。
  • 帰国や州の引っ越しの予定がある人は、期間の途中でやめるときの費用を必ず確かめます。
  • 中古車をローンで買うときは、前の持ち主のローンの担保が残っていないかも確かめます(「中古車の確認」)。
  • どの方法が合うかは、人によって違います。迷うときは、金融機関や州の消費者保護の窓口に相談します。

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