山火事の煙でワイン用ブドウが台なしに BC州の農家が悲鳴
カナダ西部ブリティッシュコロンビア州(BC州)の内陸にあるオカナガン地方は、ワイン用ブドウの産地として知られています。今年は山火事の煙が濃い季節が続き、ブドウに煙のにおいが移る「スモークテイント」が谷全体に広がって、収穫を前にした実の多くが使えなくなると報じられています。ふだんの出荷先のワイナリーから契約を打ち切られる農家も出ています。
あるワイナリーの経営者は、今年のブドウは煙がなければC$60万(約6,600万円)の価値があったのに、過去の不作が響いて保険はC$13万(約1,400万円)分しか掛けられていないと話します。州の作物保険は、その年の畑の状態や過去の収穫量をもとに決まるため、霜の害や干ばつ、山火事が何年も続くと補償が小さくなってしまうのです。さらに、保険金を受け取るには収穫したブドウを捨てなければならず、家畜のえさや肥料に回すこともできません。収穫と処分の人手の費用も農家の負担になっています。
日本では、台風や大雨、猛暑で果物が傷む被害がたびたび起きていて、農家は農業保険や共済で備えています。気候の変化で被害が毎年のように続くと、そうした備えのあり方が問われるのはどこも同じかもしれません。
実ったブドウを前にして使えないなんて、農家の人はとてもつらいですね。煙のにおいがワインに残ってしまうとは知りませんでした。毎年のように山火事が続くなか、農家を支えるしくみも変わっていく必要がありそうです。