赤ちゃんナマコが何十億匹!北極の海で見つかった「ゆりかご」
カナダ北部のヌナブト準州、ベルチャー諸島にある小さな村サニキルアクの近くの海で、何十億匹もの赤ちゃんナマコが育つ「ゆりかご」が見つかり、研究が進んでいると報じられています。地元の狩猟・わな猟の団体が、ナマコを漁業に加えられないかと考え、2018年にニューファンドランドのメモリアル大学の研究者を招いたのがきっかけです。翌年、住民の案内で調査した研究チームがこの場所を見つけました。
赤ちゃんナマコは長さ2mmにも満たず、岩やムール貝の殻にピンクの点のようにくっついています。世界に約1,800種いるナマコは見つけにくく、どの種も子どもが育つ場所はよく分かっていません。チームは2023年に論文を発表し、この種の「ゆりかご」が見つかったのは初めてだとしました。教授は、海面から1〜3mほどの深さの帯になって諸島の海岸沿いに広がっているのではないかとみています。村では小さなナマコを日ごろから食べていて、大きく育ったものは中国や日本に売れる可能性があるそうです。ただ、規制が多く、漁業が始まるまでには長い時間がかかるとされています。
日本でもナマコは酢の物などで親しまれ、干したナマコは高級食材として中国などへ輸出されています。遠い北極の海のナマコが、いつか日本の食卓とつながる日が来るかもしれません。
長さ2mmもない、ピンクの点のような赤ちゃんナマコが岩にびっしり……想像すると不思議な光景です。地元の人と研究者が一緒に調べているのがすてきですね。生でも焼いてもおいしいそうで、少し気になります。