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モントリオールの学校(英語系とフランス語系)

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ひとことで言うと

ケベック州の公立の小・中・高校は、原則としてフランス語で教えます。英語の公立学校に通うには「英語教育の資格証明書(Certificate of Eligibility)」が必要で、就労・学習許可で滞在する家族の子どもは最長3年の一時的な資格になり、更新できません。モントリオールの主な教育委員会の例として、フランス語系の CSSDM と英語系の EMSB の入学の流れをまとめます。

目次
  1. 公立学校は原則フランス語
  2. フランス語系の学校(CSSDM)
  3. 英語系の学校(EMSB)と資格証明書
  4. 日本との違い・注意点

公立学校は原則フランス語

ケベック州では、公立の小・中・高校の授業はフランス語が原則です。これは州のフランス語憲章(Charte de la langue française)による決まりです。憲章については「フランス語憲章(ケベック州)」で説明します。

モントリオールには、フランス語で教える学校を運営する学校サービスセンター(centre de services scolaire)と、英語で教える学校を運営する英語系の教育委員会(school board)があります。この記事では例として、フランス語系の Centre de services scolaire de Montréal(CSSDM)と、英語系の English Montreal School Board(EMSB)を取り上げます。住所によって担当の組織や学校が変わります。

項目フランス語系(例:CSSDM)英語系(例:EMSB)
授業の言葉フランス語英語
入学の条件ケベック州に住んでいること(住所の証明など)英語教育の資格証明書(Certificate of Eligibility)が必要
規模185の施設、117,626人の生徒(CSSDM の案内)モントリオール都市圏が対象

フランス語系の学校(CSSDM)

CSSDM は、モントリオールで幼稚園(préscolaire)、小学校、中学・高校(secondaire)、特別支援の学校、職業訓練、大人の教育の施設を運営しています。CSSDM の案内では、施設は185、生徒は117,626人です(CSSDMのサイト(新しいタブで開く))。

学校は住所で決まり、その学校の区域に住む生徒が優先して入学できます。CSSDM のサイトの「Trouver une école」で、住所から近所の学校を探せます。

手順(幼稚園・小学校)

  1. 公式の受付期間を確かめます(通常の課程は1月)。
  2. オンラインで入学の申込書に記入し、印刷して署名します。
  3. 近所の学校に予約を取り、申込書と書類を持っていきます。

中学・高校(secondaire)は、10月に近所の学校で手続きをする流れです。

必要な書類

  • ケベック州の住所を証明する原本2点(ケベック州の運転免許証、電話・電気・ケーブルの請求書、学校税や市の税の通知、住宅保険の証明、ケベック州の銀行の明細など)
  • 子どもの身分を証明する書類1点(両親の名前が載った出生証明書、市民権証明書、永住者カードなど)

カナダ国外で生まれた子ども

カナダ国外で生まれた子どもは、CSSDM の受付窓口(Bureau d’accueil)で手続きします。オンラインで予約を取り、2026年10月時点の受付は月〜木曜日の8:30〜15:30(予約制)です。CSSDM は移民の手続きは扱っていないため、在留の許可や学費については州や連邦の窓口に問い合わせる必要があると案内しています。フランス語を学ぶための支援(francisation)もあります。

英語系の学校(EMSB)と資格証明書

英語の公立学校に通うには、英語教育の資格証明書(Certificate of Eligibility、C.O.E)が必要です(EMSBの資格のページ(新しいタブで開く))。

ケベック州政府の英語教育の資格のページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州にずっと住む子どもで、母か父がカナダ市民の場合、次のどれかに当てはまると資格を得られることがあります。

  • 子ども本人が、カナダで小学校か中学・高校の教育の大部分を英語で受けた
  • きょうだいが、カナダで小学校か中学・高校の教育の大部分を英語で受けた
  • カナダ市民の親の一人が、カナダで英語の小学校に通った
  • 母か父が1977年8月26日より後にケベック州の学校に通い、そのとき英語教育の資格があると認められ得た

ほかに、一時的に滞在する子ども(次の節)と、重い学習障害や、家族・人道上の重大な理由があるときの特別な扱いがあります。

申請の流れ(州政府の案内)

  • 申請は、入学したい学校の組織(教育委員会など)に連絡して始めます。組織が手続きを案内し、必要な書類とともにケベック州教育省(Ministère de l’Éducation)に申請を出します。
  • 教育省が審査し、結果を書面で知らせます。書類がそろってからの処理は、通常、今の学年の分で15営業日、次の学年の分で20営業日です(2026年10月時点)。
  • 一般的な問い合わせ先は、教育省の英語教育資格の窓口(Admissibilité à l’enseignement en anglais、電話 514-873-3399 内線5300、フリーダイヤル 1 866 747-6626)です。

就労・学習許可で滞在する家族

州政府の案内では、ケベック州で一時的に学ぶ・働く人の扶養する子ども(必要な証明書・許可を持つ外国人の子どもや、ほかの州・準州のカナダ市民・永住者の子どもなど)は、英語で学ぶ一時的な許可を受けられることがあります。期間の上限には特別な規則があるとされています。EMSB の案内では、次のとおりです。

  • 親が就労許可か学習許可を持っている場合、子どもは最長3年、英語の公立学校に通える一時的な資格を得られることがあります。期間は、親の就労・学習の許可の期限によって決まります。
  • この資格は、期限が切れたあとに更新できません。
  • 期限が切れたら、次の学年からはフランス語の公立学校か、州の補助を受けていない英語の私立学校に通うことになります。
  • 学習許可の場合は、ケベック州受入れ証明書(CAQ)も必要です。

外交官やカナダ軍の関係者、ほかの州から一時的に転勤してきた人などには、別の扱いがあります。資格の判断は EMSB の英語教育資格の窓口(English Eligibility Office)が行います。

手順(英語系)

  1. EMSB の資格のページで、子どもが資格の対象になるかを確かめます。
  2. 入学したい教育委員会(EMSB など)を通して、資格証明書を申請します。
  3. EMSB の入学(Admissions)のページから、小・中・高校の登録をします。

ここに注意してね!

  • ケベック州の公立学校は原則フランス語です。英語の公立学校に通えるのは、資格証明書を持つ子どもだけです。
  • 就労・学習許可で来た家族の英語の公立学校の資格は、最長3年で更新できません。滞在が延びる予定があるときは、その後の学校の言葉を早めに考えておく必要があります。
  • 学校の書類や案内はフランス語のことが多くなります。
  • 資格の判断や在留の許可は、EMSB の窓口、ケベック州政府、IRCC に問い合わせます。

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