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ケベック州に住むときの手続きとフランス語(Moving to Québec)

在住ワーホリ留学駐在 ケベック州
ひとことで言うと

ケベック州に住み始めたら、州の医療保険(RAMQ)への登録、運転免許の切り替え(外国の免許で運転できるのは住み始めてから続けて6か月)、賃貸のルールの確認を進めます。国外から来た人は、原則としてケベック州に着いてから最初の3か月は保険の対象にならず、日本から学習許可で来た留学生とワーキングホリデーの人は原則として対象外です。州の行政は原則フランス語で、移民向けの無料のフランス語講座があります。

目次
  1. 住み始めたら最初にすること
  2. 手順
  3. 州の医療保険(RAMQ)
  4. 運転免許の切り替え(SAAQ)
  5. 身分証(医療保険証)
  6. 賃貸の公的機関(TAL)
  7. フランス語と州の行政
  8. 州・準州ごとの違い
  9. 日本との違い・注意点
Hello Bonjour

住み始めたら最初にすること

ケベック州に住み始めた人が、最初の数か月で進める州の手続きをまとめました。それぞれの詳しい説明は、リンク先の記事にあります。

手続き窓口目安の時期詳しい記事
州の医療保険(RAMQ)に登録するケベック州健康保険公社(RAMQ)着いたらすぐケベック州の医療保険(RAMQ)
運転免許を切り替えるケベック州自動車保険公社(SAAQ)外国の免許で運転できるのは住み始めてから続けて6か月ケベック州の免許切り替え(SAAQ)
医療保険証の写真を撮る(身分証を兼ねる)SAAQの窓口などRAMQの登録後州の身分証
部屋を借りる・困ったときに相談する住宅行政審判所(TAL)部屋探しの前からケベック州の賃貸(TAL)
フランス語を学ぶケベック州政府到着後の早い時期からケベック州のフランス語講座

社会保険番号(SIN)や銀行口座のように、全国共通の手続きもあります。こちらは「社会保険番号(SIN)」と「銀行口座の開き方」で説明しています。留学生や一時外国人労働者として来る人は、到着前に州の受け入れ証明書が必要なことがあります。詳しくは「ケベック州の受け入れ証明書(CAQ)」で説明しています。

手順

  1. 民間の医療保険を用意しておく:RAMQには待機期間があり、日本から来る留学生とワーキングホリデーの人は原則として対象外です。到着の時点から使える保険を用意します。
  2. RAMQに登録する:条件を満たす人は、ケベック州に着いたらすぐに登録できます。多くの場合はオンラインで手続きでき、家族は1人ずつ申し込みます。
  3. 運転免許を切り替える:運転する人は、住み始めてから6か月の期限を意識して、SAAQの予約を早めに申し込みます。
  4. 部屋を借りる:契約の前に、ケベック州の賃貸のルールとTALの役割を確かめておきます。
  5. フランス語を学び始める:州政府は移民向けに無料のフランス語講座を用意しています。

州の医療保険(RAMQ)

ケベック州の公的医療保険は、ケベック州健康保険公社(Régie de l’assurance maladie du Québec、RAMQ)が運営しています。RAMQの登録のページ(新しいタブで開く)によると、対象の条件を満たす人は、ケベック州に着いたらすぐに登録できます。多くの場合はオンラインで登録でき、家族も1人1通ずつ申し込みます。観光客は対象外です。

立場ごとの主な決まりは次のとおりです。

立場RAMQの主な決まり
留学(学習許可)ケベック州と社会保障協定を結んだ国から来た人だけが対象
仕事(就労許可など)対象となる就労許可(雇用主指定の許可、卒業後の許可など)で、6か月を超えて有効なもの
ワーキングホリデーオープンワークパーミットは原則対象外。ワーキングホリデーの許可は、対象となる就労許可の一覧に入っていない
永住(定住)ケベック州の住民として登録する

ケベック州政府の移住者向けのページ(新しいタブで開く)によると、国外から来た人は、原則としてケベック州に到着してから最初の3か月は、医療費が保険の対象になりません。この間は民間の保険で備えるよう勧めています。RAMQの資格条件のページ(新しいタブで開く)では、必要な書類をそろえて登録することが求められ、足りない書類は登録から12か月以内に出します。書類が遅れると保険の始まりも遅れるため、着いたら必要な書類をそろえて早めに登録します。

日本は社会保障協定の相手国ではないため、待機期間は免除されず、日本から学習許可で来た留学生は原則として対象外です。ワーキングホリデーの許可も、RAMQの対象となる就労許可(新しいタブで開く)に入っていません。待機期間中も無料になる医療、許可の種類ごとの扱い、薬の保険への加入義務は「ケベック州の医療保険(RAMQ)」で説明しています。

運転免許の切り替え(SAAQ)

ケベック州の運転免許は、ケベック州自動車保険公社(Société de l’assurance automobile du Québec、SAAQ)が扱います。SAAQの新しく来た人向けのページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州に住み始めた人は、ほかの国で出た有効な免許で、続けて6か月まで乗用車・オートバイ・原付を運転できます。6か月を過ぎて運転を続けるには、ケベック州の免許が必要です。

SAAQの外国の免許のページ(新しいタブで開く)では、日本は免許の交換の対象国に入っており、普通車の免許(クラス5)には技能試験なしで交換できます(2026年10月時点)。オートバイの免許は、日本の免許があっても試験が必要です。対象国でない国の免許の人は、SAAQの試験に合格すると免許が出ます。

交換は予約制です。予約の申込みフォーム(新しいタブで開く)に記入すると、SAAQから20営業日(約30日)以内に連絡が来ます。日本の免許の場合は、在モントリオール日本国総領事館の免許証の抜粋証明(英語かフランス語)も必要です。必要な書類、費用、運転経験が24か月未満のときの扱いは「ケベック州の免許切り替え(SAAQ)」にまとめています。

身分証(医療保険証)

ケベック州では、RAMQの医療保険証(Carte d’assurance maladie)が写真付きのカードを兼ねます。14〜74歳の人の保険証には、原則として写真と署名が入り、写真はSAAQの窓口などで撮ります。運転免許を取れば、免許証も写真付きの身分証として使えます。詳しくは「州の身分証」で説明しています。

賃貸の公的機関(TAL)

ケベック州の住宅の賃貸借の争いは、住宅行政審判所(Tribunal administratif du logement、TAL)が扱います。TALは、借り主と大家の権利と義務、契約の結び方と終わり方、家賃の値上げ、修理などの情報を出し、申し立てと審理で紛争を解決します(TALのページ(新しいタブで開く))。

ケベック州政府は、賃貸住宅の争いはTALに、住まいで差別を受けたときは人権・青少年の権利委員会(Commission des droits de la personne et des droits de la jeunesse)に相談するよう案内しています。ケベック州の賃貸の詳しいルールは「ケベック州の賃貸(TAL)」、州ごとの法律の違いは「州ごとの賃貸法と相談先」で説明しています。

フランス語と州の行政

ケベック州の公用語はフランス語だけです(フランス語憲章(新しいタブで開く)第1条)。州政府の行政サービスの言語のページ(新しいタブで開く)によると、州の行政機関は、例外を除いてフランス語だけを使います。

例外の一つとして、行政機関は、移民の人がケベック州に着いてから最初の6か月間は、受け入れのためのサービスをフランス語に加えてほかの言語でも提供できます(憲章第22.3条)。6か月を過ぎると、書類や窓口のやりとりは原則フランス語になると考えて準備します。制度の背景は「ケベック州のフランス語憲章(Bill 101・Bill 96)」で説明しています。

州政府は、移民向けに無料のフランス語講座を用意しています。講座の登録は、州の定着支援(Accompagnement Québec)の担当者が手伝い、参加や交通、子どもの預け先のための経済的な支援を受けられることもあります。講座の種類と申し込み方は「ケベック州のフランス語講座(Francisation Québec)」で扱います。

州・準州ごとの違い

医療保険の待機期間や免許の切り替えの期限は州によって違います。

州医療保険免許の切り替えの期限住むときの手続き
ケベック州RAMQ(到着してから最初の3か月は原則対象外)外国の免許で運転できるのは住み始めてから続けて6か月この記事
BC州MSP(待機期間あり)90日以内BC州に住むときの手続き
オンタリオ州OHIP(待機期間なし)60日以内オンタリオ州に住むときの手続き

各州の待機期間は「州の医療保険の待機期間」、免許の扱いは「日本の運転免許をカナダの免許に切り替える」にまとめています。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • RAMQは自分で登録する必要があり、国外から来た人は、原則としてケベック州に到着してから最初の3か月は保険の対象になりません。日本は社会保障協定の相手国ではないため、待機期間は免除されません。到着直後から使える民間の保険を用意してください。
  • 日本から学習許可で来た留学生とワーキングホリデーの人は、原則としてRAMQの対象外です。学校の保険や民間の保険で備えます。
  • 州の行政のやりとりは原則フランス語です。ほかの言語でのサービスは、着いてから6か月以内の移民などの例外に限られます。
  • 外国の免許で運転できるのは、住み始めてから続けて6か月です。SAAQの予約まで約30日かかることがあるため、早めに申し込みます。
  • 加入できるかどうかや手続きの細かい条件は、在留資格や家族の状況で変わります。判断に迷うときは、RAMQやSAAQ、移民の手続きはRCIC(登録移民コンサルタント)など有資格者に相談してください。
  • 日本の在留届は、ケベック州に住む人は在モントリオール日本国総領事館に出します。出し方は「在留届の出し方と変更・帰国届」で説明します。

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