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ケベック旧市街(Historic District of Old Québec / Vieux-Québec)

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ひとことで言うと

ケベック・シティの旧市街は、城壁が残る北米でただ1つの都市として、1985年にユネスコの世界遺産になりました。崖の上の「アッパータウン」と川沿いの「ロウワータウン」からなる約135ヘクタールの地区です。歴史と見どころ、訪れるときの注意点をまとめます。

目次
  1. 城壁に囲まれた世界遺産の町
  2. アッパータウンとロウワータウン
  3. Parks Canada の史跡
  4. 日本との違い・注意点
ケベック・シティの石畳の通りと建物
Photo: Stefan Hiienurm / Unsplash

城壁に囲まれた世界遺産の町

ケベック旧市街(フランス語で Vieux-Québec)は、ケベック州の州都ケベック・シティの中心にある歴史地区です。「ケベック歴史地区(Historic District of Old Québec)」として、1985年にユネスコの世界遺産に登録されました。

ユネスコ世界遺産センターのページ(新しいタブで開く)によると、ケベックは17世紀のはじめにフランスの探検家シャンプラン(Champlain)がつくった町です。城壁(ramparts)と、多くの稜堡(bastion)、門、防御のための施設が今も旧市街を囲み、城壁を残している北米でただ1つの都市とされています。

ユネスコは、この町を次の点で評価しています。

  • ヨーロッパの人々がアメリカ大陸に移り住んだ歴史の大切な段階を伝えていること。ケベックはヌーベルフランス(New France)の首都で、1760年以降はイギリスの植民地の首都でした。
  • 要塞化された植民地の町として、よく保存された町並みが残っていること。メキシコより北では最も完全な例とされています。

登録された地区の広さは約135ヘクタールです。

アッパータウンとロウワータウン

旧市街は、高さの違う2つの部分からなります。

地区場所特徴
アッパータウン(Upper Town / Haute-Ville)ディアマン岬(Cap Diamant)の崖の上城壁、シタデル(Citadel、要塞)、ドーフィン稜堡(Dauphine Redoubt)、シャトー・フロンテナック(Château Frontenac)などがあり、行政の中心だった
ロウワータウン(Lower Town / Basse-Ville)セントローレンス川沿いロワイヤル広場(Place Royale)と港のまわりに広がった、古くからの住宅と商業の地区

カナダ公園局(Parks Canada)の世界遺産のページ(新しいタブで開く)によると、シャンプランが最初の住まいを建てたのは、セントローレンス川の岸、ディアマン岬のふもとでした。その後、川沿いのロウワータウンは住宅と商業の地区として、崖の上のアッパータウンは行政の中心として発展しました。1820年代には、イギリス軍がディアマン岬の上に大きなシタデルを築き、アッパータウンを囲む城壁を強化しました。

Parks Canada の史跡

旧市街とそのまわりには、Parks Canada が管理する国定史跡があります。

  • ケベック要塞国定史跡(Fortifications of Québec National Historic Site)
  • サン・ルイ砦とシャトー国定史跡(Saint-Louis Forts and Châteaux National Historic Site)
  • カルティエ・ブレブフ国定史跡(Cartier-Brébeuf National Historic Site)
  • レヴィ砦国定史跡(Lévis Forts National Historic Site)
  • グロス島とアイルランド人記念国定史跡(Grosse Île and the Irish Memorial National Historic Site)

ケベック要塞国定史跡のページ(新しいタブで開く)によると、デュフラン・テラス(Dufferin Terrace)の下では、フランスとイギリスの総督が200年以上にわたって政治の拠点としたサン・ルイ城(Château Saint-Louis)の遺構を見られます。ガイドツアーや、当時の衣装を着た案内、家族向けの活動などがあります。同じページによると、2026年は「Canada Strong Pass」による無料の入場が9月7日までで、9月8日からは通常の料金に戻りました。若い人(youth)は無料です。開いている期間と料金は年によって変わります。

ここに注意してね!

  • ケベック州はフランス語が中心の州で、地名や施設名もフランス語で書かれていることが多くあります。州のことばの事情は「ケベック州」で扱います。
  • 旧市街は崖の上のアッパータウンと川沿いのロウワータウンに分かれ、高さの差があります。歩きやすい靴で出かけると安心です。
  • 旧市街は今も人が住み、働いている町です。ユネスコのページによると、旧市街で建物を建てる・改修する・看板を出すときは、ケベック・シティの委員会の許可が前もって必要で、町並みが守られています。
  • 秋と冬の旅の準備は「紅葉(メープル街道)」と「冬のカナダ旅行」で扱います。

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