ルーネンバーグ旧市街(Old Town Lunenburg)
ノバスコシア州の港町ルーネンバーグの旧市街は、1995年に世界遺産に登録されました。1753年にイギリスの植民地として、本国で描かれた碁盤の目の計画どおりにつくられた町で、色とりどりの木造の建物が今も多く残っています。
ルーネンバーグ(Lunenburg)は、ノバスコシア州の大西洋岸にある港町です。旧市街は1995年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。カナダのほかの世界遺産は「カナダの世界遺産」にまとめています。
どんな場所か
ユネスコの世界遺産センターのページ(新しいタブで開く)によると、ルーネンバーグ旧市街は、北米でイギリスが計画してつくった植民地の町のうち、最もよく残っている例です。
- 1753年に町がつくられた:本国で描かれた長方形の碁盤の目の計画にもとづいて町がつくられ、元の町割りと全体の姿が今も残っています。
- 木造の建物:住民は何世紀にもわたって家や公共の建物の木造建築を守ってきました。18世紀にさかのぼる建物もあります。
- 漁業の町:町の暮らしは、昔から大西洋の沖合での漁業に支えられてきました。
町の形と建物
パークス・カナダ(Parks Canada)の世界遺産のページ(新しいタブで開く)では、町の形を次のように説明しています。
- 南北の通りが7本、東西の通りが9本あり、直角に交わっています。
- 南北の通りの幅は48フィート(約14.6m)で、キング通り(King Street)だけは80フィート(約24.4m)。東西の通りの幅は40フィート(約12.2m)です。
- 旧市街には主な建物がおよそ400棟あり、その70%は18世紀と19世紀のものです。ほとんどが木造で、色あざやかに塗られた建物も多くあります。
ユネスコのページは、この地方の建築の特徴として「ルーネンバーグ・バンプ(Lunenburg bump)」と呼ばれる、屋根から張り出した5面の窓(ドーマー)を挙げています。
世界遺産の範囲と守り方
ユネスコのページによると、世界遺産の範囲は33.85ヘクタールで、その周りに32.44ヘクタールの緩衝地帯があります。町ができたころの城壁(とりで)は、地上には残っていません。
旧市街の建物は、ほとんどが個人の持ち物です。カナダ政府は1991年に旧市街を国定史跡(National Historic Site)に指定しました。ノバスコシア州の法律にもとづいて、町は土地の使い方や歴史的な建物を守るための条例を定めています。
ユネスコのページは、今後の課題として、不動産価格や維持費の上昇、改修のときに歴史的な正確さを保つこと、気候変動や観光客の増加の影響を挙げています。
訪れるとき
ルーネンバーグは、州都ハリファックスと同じノバスコシア州の南岸にあります。大西洋側の州をまわる旅は「大西洋側の州をめぐる」にまとめています。
旧市街は、人々が今も暮らし、働いている町です。建物の多くは個人の住まいや店なので、敷地に入ったり、住んでいる人を撮ったりするときは気をつけてください。
ここに注意してね!
- ルーネンバーグは、最初からイギリス本国で決めた計画どおりにつくられた町です。碁盤の目の通りに注目すると、町の成り立ちがわかりやすくなります。
- 世界遺産の旧市街は「保存された展示物」ではなく、住民の暮らしの場です。観光のときは、私有地と公共の場所の区別に気をつけてください。
- カナダの建物や町並みについては「カナダの建築」もあわせて読んでください。
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