キャンプの基本(Camping)
カナダの国立公園には、車で入れるキャンプ場から、歩くかボートでしか行けない奥地のキャンプ地、ベッド付きのテント小屋まであります。キャンプ場の種類、食べ物とごみの管理(Bare Campsite)、たき火や静かにする時間などの決まりを、カナダ公園局(Parks Canada)の案内からまとめます。
キャンプ場の種類
カナダ公園局(Parks Canada)の宿泊の案内(新しいタブで開く)では、国立公園などの泊まり方を次のように分けています。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| テント・RVのキャンプ(フロントカントリー) | 車で行きやすく、設備のあるキャンプ場 |
| バックカントリー(Backcountry) | 自然の奥にあるキャンプ地。歩くかボートで行く |
| グループキャンプ | 大人数で複数のテントを張れる区画 |
| 道具付きキャンプ(Equipped camping) | テントなどの道具があらかじめ用意された区画 |
| oTENTik(オーテンティック) | 小屋とテントの中間のような建物。ベッドと家具がある |
| そのほか | 小屋(Cabin)、ユルト(Yurt)、ティピー(Tipi)など、屋根のある宿泊施設 |
初めての人は、道具付きキャンプや oTENTik を使うと、道具をそろえなくても泊まれます。予約のしかたは「キャンプ場の予約」で扱います。州立公園のキャンプ場は、それぞれの州の制度で運営されています。
食べ物とごみの管理(Bare Campsite)
クマなどの野生動物を寄せつけないため、山岳部の国立公園では「Bare Campsite(何も置いていないキャンプ場)」というしくみがあります。公園局の案内(新しいタブで開く)では、次のものを出しっぱなしにしてはいけません。
- 食べ物(開けたものも、開けていないものも)
- ごみと食べ残し
- クーラーボックス(中身があってもなくても)
- 食器と鍋(洗ったものも、汚れたものも)
しまう場所は、屋根と壁が硬い車、トレーラー、キャンピングカー、またはキャンプ場の食料保管ロッカーです。テントの中、荷台が開いたトラック、食事用のシェルター、テントトレーラー、oTENTik の中は不可です。公園局は、石けん、シャンプー、手の消毒液、歯みがき粉など、においのあるものも同じようにしまうよう勧めています。
守らないと、キャンプの許可を返金なしで取り消されることがあり、国立公園法(Canada National Parks Act)と規則にもとづいて罰せられることがあります。野生動物に食べ物を与えてはいけない理由は「野生動物に餌をやらない」で扱います。
キャンプ場の決まり(バンフ国立公園の例)
決まりはキャンプ場ごとに違います。バンフ国立公園のキャンプの案内(新しいタブで開く)では、2026年10月時点で次のように定めています。
- 静かにする時間: 23時から7時まで。この時間は音楽、たき火、お酒、大麻が禁止です。
- たき火: 7時から23時まで。備え付けの金属の囲いの中だけで燃やし、キャンプ場で手に入れた薪だけを使います。火災の危険が高いときは、たき火が全面禁止になることがあります。
- 発電機: 使えるのは9時〜10時30分と17時〜19時だけです。
- チェックイン・チェックアウト: チェックインは14時〜20時(oTENTik と道具付きキャンプは15時〜20時)、チェックアウトは11時までです。
- 人数と日数: 1区画に6人まで(子どもを含む)、連続して泊まれるのは14泊までです。
- ペット: いつもリードをつけ、手元で管理します。
たき火の禁止については「火の使用禁止」で扱います。
キャンプ場でのマナー
公園局の「Camping 101(新しいタブで開く)」では、次のことを挙げています。
- 食器は自分の洗い桶で、自分の区画で洗う。トイレや飲み水の蛇口で洗わない。
- ペットはいつもリードをつける。
- キャンプ場の中の道では、子どもを含む歩行者や、野生動物がいることを考えて運転する。
- バックカントリーに持ち込んだごみ(食べ物の包み、飲み物の容器など)は、すべて持ち帰る。
野生動物との距離
公園局は、シカ、ムース、エルクなどの大きな動物からは30m以上(バス3台分)、クマ、オオカミ、コヨーテ、クーガーからは100m以上(バス10台分)離れるよう案内しています。キャンプ場の近くにも動物が来ることがあります。クマについては「クマに出会ったら」で扱います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本のオートキャンプ場と違い、カナダの国立公園のキャンプ場は、クマなどの大型の野生動物がすむ場所にあります。テントの中に食べ物やクーラーボックスを置かないことが、決まりとして求められています。
- 静かにする時間、たき火の時間、発電機を使える時間が細かく決まっています。到着したら、そのキャンプ場の掲示や案内を読みます。
- バンフ国立公園のように、キャンプ場で手に入れた薪だけを使う決まりの所があります。薪の移動の制限は「薪の移動の制限」で扱います。
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