事故を起こしたとき(Collisions、What to do after a crash)
事故にかかわった運転者は、その場に残り、できる限りの助けをする義務があります。けが人がいるときは911に電話します。オンタリオ州では、けが人がいるか損害がC$5,000を超えると警察への報告が法律で必要です。保険の請求は、BCはICBC、ほかの州は加入している保険会社に連絡します。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
まず人の安全
事故が起きたら、まず人の安全を確保します。けが人がいる、燃料が漏れている、車が燃えているなどのときは、すぐに911に電話します。
オンタリオ州の運転者ハンドブックは、事故にかかわった運転者はみな、その場に残るか、すぐに戻って、できる限りの助けをしなければならないとしています。自分が事故にかかわっていなくても、警察などがまだ来ていなければ、止まって助けを申し出るよう勧めています。
交通ルールや報告の決まりは州・準州ごとに違います。この記事では、オンタリオ州のハンドブックと、BCの公的な自動車保険会社ICBC(Insurance Corporation of British Columbia)の案内をもとにまとめます。
けが人がいる事故
オンタリオ州のハンドブックは、けが人がいる、燃料漏れのおそれがある、車の損傷がひどい事故では、落ち着いて次のようにするとしています。
- 助けを呼ぶか、ほかの人に呼んでもらう。
- すべての車のエンジンを止め、ハザードランプをつける。三角表示板や発炎筒を置くか、ほかの人に後続の車へ知らせてもらう。
- 燃料漏れのおそれがあるので、車の近くでたばこを吸ったり、火をつけたりさせない。車が燃えていたら、人を外に出して十分に離れる。火や爆発の危険がなければ、けが人は動かさず、救急隊を待つ。
- 応急手当の訓練を受けた人は、その範囲で急ぐものから手当てをする。
- 訓練を受けていなければ、常識で対応する。ショック状態の人には上着や毛布をかける。
- 救急隊が来るまで、けが人のそばにいる。
オンタリオ州のハンドブックは、運転者は救急箱を車に積み、使い方を知っておくよう勧めています。
けが人がいない事故
オンタリオ州のハンドブックは、けが人がいない事故では、次のようにするとしています。
- 車が動かせるなら、できるだけ道路の外に移す。交通量の多い道路や高速の道路では特に大切です。動かせなければ、後続の車が減速・停止できる距離に表示板などを置く。
- 必要なら警察(場所によって州の警察か地域の警察)に連絡する。
- 警察や、車を壊された人に、名前と住所、車の登録上の所有者の名前と住所、ナンバープレートと登録証(permit)の番号、賠償責任保険の証明書(liability insurance card)を伝える。
- 目撃者の名前、住所、電話番号を聞く。
- 安全なら、現場の写真を撮る。
- レッカー移動するときは、レッカー業者の名前と許可番号を控え、車がどこに運ばれるかを確かめる。
- 保険の請求をするなら、できるだけ早く保険会社に連絡する。
BCの事故の現場での決まり
BCの自動車法(Motor Vehicle Act)第68条は、道路での事故に直接・間接にかかわった車の運転者に、次のことを求めています。
- その場に残るか、すぐに現場に戻る。
- できる限りの助けをする。
- ほかの運転者、損害やけがを受けた人、求められたら目撃者に、次のことを書面で渡す。運転者の名前と住所、車の持ち主(リースの人を含む)の名前と住所、ナンバー、自動車保険の証明書(liability insurance card など)の内容。
人の乗っていない車にぶつけたときは、その車の持ち主などを探して上の情報を書面で知らせるか、ぶつけた車の目立つ場所に書面を残します。道路やそのそばの物を壊したときも、持ち主などを探して、事故があったことと上の情報を書面で知らせます。
ICBCは、写真は安全なときだけ撮り、いったん現場を離れたら写真のために戻らないよう注意しています。
警察への報告
| オンタリオ州 | BC | |
|---|---|---|
| 警察への報告が法律で必要 | けが人がいるとき、または車やほかの物の損害がC$5,000を超えるとき(2026年10月時点) | 自動車法の本文には、運転者が警察に届け出る損害額の基準は書かれていない |
| 警察の報告書 | ― | 人が死傷した事故や、損害の合計がC$10,000(車・自転車とも。規則 B.C. Reg. 47/2019、2026年10月時点)を超えるように見える事故で、現場に来た警察官は報告書を作り、10日以内にICBCに送る(第249条) |
| 損害が小さいとき | C$5,000以下なら警察への報告は必要ないが、車を壊された人との情報の交換は法律で必要 | 情報を書面で渡す義務(第68条)は損害の額にかかわらずある |
報告が必要になる条件は州・準州ごとに違います。ほかの州では、その州の警察や運輸の担当機関で確かめます。
シカやムースにぶつかったとき
オンタリオ州のハンドブックは、シカやムースにぶつかったら、地域の警察か州の天然資源省(Ministry of Natural Resources)に知らせるとしています。道路の野生動物については道路の野生動物(ムース・シカ)で扱います。
保険の請求
BC:ICBCに報告する
BCでは、基本の自動車保険をICBCが扱っています(BC州の車両保険(ICBC))。ICBCへの事故の報告(claim)は、次の方法でできます。
- オンライン:24時間。車の登録上の所有者、主な運転者、リースの契約者が使えます。
- 電話:毎日8時から20時。バンクーバーは604-520-8222、ほかの地域からは1-800-910-4222(無料)。
同乗者、歩行者、自転車の人、壊された物の持ち主、目撃者などは電話で報告します。報告したあとは、オンラインで請求の内容を見たり、領収書などの書類を足したりできます。
ICBCは、事故ごとに誰にどれだけ責任があるか(crash responsibility)を調べて決めるとしています。けがをした人の治療や回復の支援、収入の補償などの案内もあります。
オンタリオ州など:加入している保険会社に連絡する
オンタリオ州の自動車保険は民間の保険会社が扱います。オンタリオ州のハンドブックは、保険の請求をするなら、できるだけ早く保険会社に連絡するとしています。州の保険を監督する金融サービス規制庁(Financial Services Regulatory Authority of Ontario、FSRA)の事故後のページ(新しいタブで開く)は、事故は7日以内に保険会社(または代理店・ブローカー)に報告し、それより遅れるときはできるだけ早く報告するとしています。仕組みはオンタリオ州の車両保険で説明しています。
手順
- 安全な場所に止め、ハザードランプをつける。
- けが人がいれば911に電話し、救急隊が来るまでそばにいる。
- 動かせる車は道路の外に移す。
- 必要なら警察に連絡する(オンタリオ州は、けが人がいるか損害がC$5,000を超えるとき)。
- 相手と、名前・住所、ナンバー、保険の情報を交換する。目撃者の連絡先を聞く。
- 安全なら写真を撮る。
- 保険会社(BCはICBC)に報告する。オンタリオ州では7日以内です。
費用
レッカー移動や修理の費用は、事故の状況と保険の内容で変わります(2026年10月時点)。保険で払われる範囲は、加入している保険の内容によります。
ここに注意してね!
- その場を離れない:オンタリオ州のハンドブックは、事故にかかわった運転者は、その場に残るかすぐに戻る必要があるとしています。
- 軽い事故でも情報の交換は必要:オンタリオ州では、警察への報告が不要な損害でも、相手との情報の交換は法律で必要です。
- 警察を呼ばない場面がある:オンタリオ州では、けが人がなく損害がC$5,000以下なら、警察への報告は不要です。報告が必要かどうかは州によって違います。
- 英語でのやりとり:相手と話すときは、責任について言い争うより、必要な情報を確実に控えることを優先します。BCでは、ICBCが責任の割合を調べて決めます。
- 事故の相談:けがの補償や責任の割合に納得できないときは、保険会社の窓口のほか、弁護士に相談できます。
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