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道路の野生動物(Wildlife on the road)

ひとことで言うと

カナダの道路では、シカやムースなどの野生動物との衝突が起きています。BCでは2024年に12,519件の野生動物の事故があり、約4分の3がシカでした。夕方から明け方は特に注意し、スピードを落とし、道路わきの光る目に気をつけます。ぶつかったときは、けがをした動物に触らず、州の窓口に知らせます。

目次
  1. カナダの道路と野生動物
  2. 事故の数
  3. 気をつけたい時期と時間
  4. 事故を防ぐ運転
  5. 動物を見かけたら
  6. ぶつかってしまったら
  7. 州・準州ごとの違い
  8. 日本との違い・注意点

カナダの道路と野生動物

カナダでは、街を少し離れると、シカ(deer)、ムース(moose)、エルク(elk)などの大きな動物が道路に出てくることがあります。オンタリオ州のハンドブックは、家畜や野生の動物は州のどこでも出てくることがあり、特にムースとシカに注意するよう書いています。

ムースやエルクという動物そのものと、国立公園で見かけたときの距離のとり方は「ムースとエルク」にまとめています。この記事は、運転する人が知っておきたいことを扱います。

事故の数

BC の公的な自動車保険会社 ICBC(Insurance Corporation of British Columbia)の2026年4月の発表(新しいタブで開く)によると、BC では次のような状況です。

項目数
2015〜2024年の野生動物の事故112,000件以上(うち死亡事故24件)
2024年の事故12,519件(10年間の年平均は11,600件)
2024年のシカの事故9,400件以上(野生動物の事故の75%)

シカのほかに多いのは、ムース、クマ、エルク、アライグマです。2020年以降、事故は毎年増えているとしています。

オンタリオ州のハンドブックも、州内の車と野生動物の衝突が、1999年の8,964件から2008年の12,791件に増えたと書いています。

気をつけたい時期と時間

  • 夕方から明け方:ICBC とオンタリオ州のハンドブックは、どちらも夕方から明け方(dusk to dawn)に特に気をつけるよう求めています。暗くて見えにくく、動物も動いている時間です。
  • 春(BC):ICBC の発表で、BC の野生動物衝突防止プログラムの担当者は、5月はシカが移動するため、シカの事故が特に多い月の一つだとしています。
  • 秋の繁殖期(BC):BC 州政府は2020年11月の注意喚起(新しいタブで開く)で、シカの繁殖期は10月下旬から12月で、11月中旬に最も活発になるとしています。

事故を防ぐ運転

ICBC とオンタリオ州のハンドブックがすすめていることをまとめます。

  1. 車の準備:ヘッドライト、テールライト、ワイパーをきれいにし、正しく動くようにする。ウォッシャー液を足し、タイヤの溝とクラクションも確かめる。
  2. 標識を守る:動物の横断の警告標識は、事故の多い場所に立てられています。見かけたらスピードを落とします。
  3. スピードを落とす:反応する時間ができ、よけたり止まったりしやすくなります。暗いとき、雨や霧のときは特に。
  4. 道路わきを見る:道路、路肩、溝の動きを見ます。ヘッドライトに反射して光る目は動物のしるしです。対向車のライトが点滅して見えたり、前の車のテールライトが見え隠れしたりするのも、動物が横切っている合図のことがあります。
  5. ハイビーム:対向車がいないときはハイビームを使い、道路の両側を見ます。
  6. 心の準備:動物が急に飛び出してきたらどうするかを、前もって考えておきます。

動物を見かけたら

オンタリオ州のハンドブックは、次のようにしています。

  • スピードを落とし、クラクションを鳴らす。
  • 近くにほかの動物がいないか気をつける。1頭いれば、ほかにもいることがあります。
  • 動物の横をすり抜けようとしない。動物の動きは予測できません。
  • 見物したいときは、道路から離れた安全な場所に止め、車から降りない。道路わきに止めると、ほかの運転手の注意をそらすことがあります。

ぶつかってしまったら

  1. 安全な場所に車を止め、けが人がいれば911に電話する。事故のときの義務と警察への報告は「事故を起こしたとき」で扱います。
  2. けがをした動物には近づかず、動かさない。オンタリオ州のハンドブックも、BC 州政府の野生動物のけが・死骸のページ(新しいタブで開く)も、けがをした動物を動かさないよう求めています。
  3. 州の窓口に知らせる(下の表)。
  4. 保険会社(BC は ICBC)に連絡する。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

知らせる先は州で違います。この記事で確かめた2州の例です。ほかの州・準州は、州の天然資源や環境の担当機関で確かめます。

州知らせる先
BCけがをした大きな動物:自然保護官(Conservation Officer Service)の24時間の通報窓口(RAPP)1-877-952-7277。道路のシカなどの死骸:地元の自治体の道路の維持管理などの担当
オンタリオ州シカやムースとの衝突:地元の警察か州の天然資源省(Ministry of Natural Resources)

ここに注意してね!

  • カナダでは、ムースのような大きな動物と衝突することがあります。BC では2015〜2024年に24件の死亡事故がありました。
  • 地方の道路では、夕方から明け方は特にスピードを落とし、光る目に気をつけます。長い距離を運転するときは「車での長距離旅行」も参考になります。
  • けがをした動物を助けようと近づいたり、動かしたりしないようにします。
  • 野生動物への対応は州で違います。住んでいる州の窓口を前もって調べておくと安心です。

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