カナダの映画とテレビ(Film and television in Canada)
カナダでは、国の公社テレフィルム・カナダ(Telefilm Canada)や税の優遇などで、カナダの映画・テレビ番組づくりを支えています。どの作品を「カナダの作品」とみなすかは、監督や脚本家などがカナダ人かどうかを点数にする仕組みで決まります。
映画・テレビを支える主な仕組み
カナダの映画とテレビ番組は、国の公社による資金の支援と、税の優遇の2つで支えられています。どちらも、カナダ文化遺産省(Canadian Heritage)のもとにある仕組みです。
| 仕組み | 運営 | 内容 |
|---|---|---|
| テレフィルム・カナダ(Telefilm Canada) | 連邦政府の公社(Crown corporation) | 映画の企画・製作・宣伝・配給を支える |
| カナダ映画・映像製作税額控除(Canadian Film or Video Production Tax Credit、CPTC) | カナダ視聴覚認証局(Canadian Audio-Visual Certification Office、CAVCO)とカナダ歳入庁(CRA) | カナダの作品をつくる製作会社に、人件費の一部を税額控除として戻す |
テレフィルム・カナダ
テレフィルム・カナダの紹介ページ(新しいタブで開く)によると、テレフィルム・カナダは1967年に設立された連邦政府の公社で、カナダ文化遺産省の所管にあります。本部はモントリオールにあり、バンクーバー、トロント、モントリオール、ハリファックスに事務所があります。
役割は、カナダの映像産業の企画・製作・宣伝・配給を支えることです。主な仕事は次のとおりです。
- 映画の製作や、外国との共同製作(coproduction)への資金の支援
- 映画館や映画祭への支援
- 国内外の映画祭や見本市での、カナダ作品の宣伝
- 脚本家、監督、プロデューサー、配給会社、スタッフの育成
- 条約にもとづく共同製作として認めるかどうかを、カナダ文化遺産大臣に推薦する
テレフィルム・カナダは、テレビやデジタルの作品を支えるカナダ・メディア基金(Canada Media Fund)のプログラムの運営も、20年以上担っています。
税の優遇(CPTC)
カナダ文化遺産省の CPTC のページ(新しいタブで開く)によると、CPTC は、対象となるカナダの映画・映像作品の製作会社に、対象となる人件費の25%を、全額還付される税額控除として戻す制度です(2026年10月時点)。カナダの映画・テレビ番組づくりと、国内の独立系の製作会社を育てることがねらいです。
「カナダの作品」を決める点数
CPTC の対象になる「カナダの作品」かどうかは、所得税規則(Income Tax Regulations)第1106条(新しいタブで開く)の点数で決まります。アニメーション以外の作品では、次の役割をカナダ人が担うと点数が入ります。
| 役割 | 点数 |
|---|---|
| 監督 | 2点 |
| 脚本家 | 2点 |
| 報酬が最も高い主演俳優 | 1点 |
| 報酬が2番目に高い主演俳優 | 1点 |
| 美術監督 | 1点 |
| 撮影監督 | 1点 |
| 作曲家 | 1点 |
| 編集 | 1点 |
主な条件は次のとおりです。
- 合計で6点以上あること
- 監督か脚本家のどちらかがカナダ人であること(2点)
- 報酬が最も高い、または2番目に高い主演俳優のどちらかがカナダ人であること(1点)
- 製作のための人件費の75%以上が、カナダ人に支払われていること
- ポストプロダクション(編集などの仕上げ)の費用の75%以上が、カナダ国内で使われていること
音楽の「カナダの曲」を決める仕組み(MAPL)は「カナダのミュージシャン」で扱います。
映画祭と公共放送
カナダの作品は、映画祭やテレビで紹介されることが多くあります。トロントの映画祭は「トロント国際映画祭(TIFF)」、英語とフランス語の公共放送は「公共放送(CBC・Radio-Canada)」で扱います。
ここに注意してね!
- カナダでは、作品が「カナダの作品」かどうかを、監督・脚本家・主演俳優などがカナダ人かどうかを点数にして決めます。税の優遇や支援を受けられるかどうかに関わります。
- テレフィルム・カナダは連邦政府の公社で、映画の資金の支援だけでなく、映画祭や海外での宣伝も担っています。
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