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医療・保険 / 州の医療保険

州をまたぐ引っ越しと医療保険(Moving to another province)

ひとことで言うと

カナダ国内で州・準州をまたいで引っ越すと、新しい州の保険が始まるまでの2〜3か月は、もとの州の保険が続くのが基本です。BCとアルバータ州は出た月の残り+2か月、オンタリオ州は出てから2か月目の末日、ケベック州は到着から3か月目の1日の前日まで続きます。新しい州には着いたらすぐ申し込みます。救急車や処方薬など、州の外では対象にならない費用があります。

目次
  1. 引っ越しの間も保険が切れないしくみ
  2. 州・準州ごとの違い
  3. もとの州の保険で受けられないもの
  4. 運転免許とヘルスカードが一体の場合
  5. 手順
  6. 日本との違い・注意点
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ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

引っ越しの間も保険が切れないしくみ

カナダの公的な医療保険は州・準州ごとの制度です。ほかの州・準州に引っ越すと、新しい州の保険に入り直します。

多くの州では、ほかの州から来た人の保険は、到着から3か月目の1日に始まります。その間は、もとの州の保険がしばらく続くように決められています。出ていく側の州と入る側の州のルールを組み合わせて、すき間ができないようにするしくみです。

ただし、すき間が完全になくなるとはかぎりません。手続きが遅れたり、州の外では保険の対象にならない費用があったりします。

州・準州ごとの違い

出ていく州の保険はいつまで続くか

公式ページで確かめた4州です(2026年10月時点)。ほかの州・準州は各州の窓口へ。

出ていく州ほかの州・準州へ引っ越すとき国外へ引っ越すとき
ブリティッシュコロンビア州(BC)出た月の残り+2か月。移動中はさらに最長3か月延びることがある出た月の残りまで
アルバータ州出た月の残り+2か月—
オンタリオ州出てから2か月目(満月)の末日まで別のルール(「州外・国外での医療と保険の扱い」)
ケベック州新しい州に着いた日から3か月目の1日に終わる(その前日まで)出発の日に終わる

BC州政府のページ(新しいタブで開く)によると、BCを出るときは「MSP Permanent Move Outside of B.C.」のオンラインの届け出(10〜15分ほど)か、Health Insurance BC(1-800-663-7100)への電話で知らせます。

アルバータ州政府のページ(新しいタブで開く)によると、アルバータ州を出て住むときは、アルバータ州の医療保険(AHCIP)の登録を取り消す必要があります。レジストリー(registry agent)の窓口に行くか、名前・個人の健康番号(personal health care number)・転送先の住所をAHCIPに知らせます。ほかの州・準州に引っ越す場合、AHCIPは出た月とその後の2か月続きます。

オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)によると、オンタリオ州健康保険(OHIP)は、州を出てから2か月目の末日まで、一時的に州の外にいるときと同じ範囲で使えます。

ケベック州健康保険公社(RAMQ)のページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州を出てほかの州に住むときは、RAMQに出発を知らせ、医療保険証を返します。

  • ほかの州:着いた日から3か月目の1日に保険が終わる。それまでは、州の外での医療として保険が使える
  • 滞在中にほかの州に住むと決めた場合:決めた日から3か月目の1日に終わる
  • 国外:出発の日に終わる
  • 公的な薬の保険(Régime public d’assurance médicaments):ほかの州でも国外でも、出発の日から対象外になる。出た年の保険料は、ケベック州にいた月の分を確定申告でケベック州歳入庁(Revenu Québec)に払う

入る州の保険はいつ始まるか

入る州ほかの州・準州から来た人の保険の開始
BC住み始めた月の残り+2か月の待機期間のあと
アルバータ州住み始めた日から数えて3か月目の1日
マニトバ州到着から3か月目の1日
サスカチュワン州引っ越しから3か月目の1日(9月27日に来たら12月1日)
オンタリオ州待機期間なし
ケベック州RAMQに登録してから最長3か月。その間はもとの州の保険を使う

マニトバ州は、6か月以上住むつもりの人に、到着から3か月以内に申し込むよう勧めています(マニトバ州のページ(新しいタブで開く))。ほかの州の待機期間は「州の医療保険の待機期間」にまとめています。

もとの州の保険で受けられないもの

もとの州の保険が続いている間も、新しい州で受けられるのは、医師の診察や公立病院の医療などにかぎられます。オンタリオ州のページでは、ほかの州で次のものはOHIPの対象外だとしています。

  • 救急車(搬送と救急隊員)
  • 病院の外で出される処方薬など
  • 在宅ケア、私立の病院・施設の料金、長期療養など

また、ほかの州の医師の多くは、もとの州のヘルスカードを見せれば、地元の州の保険に請求します。ただしBC州政府のページによると、ケベック州では医師の診察料をその場で払い、あとでもとの州に払い戻しを求めるよう言われることがあります。引っ越し先がケベック州の人は、領収書と明細を保管しておきます。

BCのページでは、BCを出て引っ越したあとは、BCの薬代補助(PharmaCare。国のファーマケアのPlan NPを含む)は使えないとしています。

運転免許とヘルスカードが一体の場合

BCでは、運転免許とBCサービスカードを1枚にしたカードがあります。新しい州で運転免許に切り替えるときにこのカードを返すと、手元にヘルスカードがなくなります。BCのページは、できれば免許の切り替えを少し待つか、先にHealth Insurance BCから保険の確認書(Confirmation of Coverage)をもらっておくよう案内しています。

手順

  1. 引っ越し前に、もとの州の保険がいつまで続くかを確かめ、州の窓口に引っ越しを届ける。
  2. 新しい州の待機期間と、申し込みに必要な書類を確かめる。
  3. 新しい州に着いたら、すぐに州の医療保険に申し込む。
  4. もとの州の保険が切れる日と、新しい州の保険が始まる日の間にすき間がないかを確かめる。すき間や対象外の費用には、民間の保険で備える。
  5. 運転免許の切り替えでヘルスカードを返す場合は、その前に保険の確認書を用意する。
  6. ほかの手続き(住所変更・運転免許など)は「州をまたぐ引っ越しと手続き」にまとめています。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本では市区町村をまたいで引っ越しても、健康保険の種類によっては手続きだけで切れ目なく使えます。カナダでは州ごとに制度が別で、新しい州の保険が始まるまで2〜3か月かかることがあります。
  • もとの州の保険は「出ていく州のルール」で、いつまで続くかが決まります。州によって数え方が違います。
  • 処方薬や救急車は、州の外では保険の対象外になりやすい費用です。持病の薬は、引っ越し前に多めに受け取れるか薬剤師に相談しておくと安心です。
  • 自分の場合にいつまで保険が続くかの判断は、もとの州と新しい州の保健省の窓口に問い合わせてください。

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医療・保険大西洋4州の医療保険(ノバスコシア州のMSI・ニューブランズウィック州のMedicare・PEIヘルスカード・ニューファンドランド・ラブラドール州のMCP)大西洋側の4州(ノバスコシア、ニューブランズウィック、プリンスエドワードアイランド、ニューファンドランド・ラブラドール)は、それぞれ別の医療保険を運営しています。ほかの州から移った人は、ノバスコシア州とニューブランズウィック州では3か月目から保険が始まり、ニューファンドランド・ラブラドール州では着いた月と続く2か月は前の州の保険が続きます。就労許可や学習許可の人の条件も州ごとに違います。医療・保険BC州の医療保険(MSP、Medical Services Plan)ブリティッシュコロンビア州に住む人の公的医療保険はMSPです。BC州の居住者は加入しなければなりません。保険が始まるまでには「住み始めた月の残り+2か月」の待機期間があります。加入後はBC Services Cardを受け取り、受診のときに使います。医療・保険オンタリオ州の医療保険(OHIP、Ontario Health Insurance Plan)オンタリオ州に住む人の公的医療保険はOHIPです。いまは待機期間がなく、条件を満たせばすぐに対象になります。申し込みはServiceOntarioの窓口で、本人が3種類の書類の原本を見せて行います。就労許可の人はフルタイムで6か月以上働くことなどが条件で、留学生は対象の区分に入っていません。

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医療・保険州の医療保険の待機期間(Waiting period)州の医療保険は、住み始めてすぐに使えるとは限りません。BCやケベック州には最長でおよそ3か月の待機期間があり、オンタリオ州には待機期間がありません。待機期間中の医療費は自己負担になるため、到着前から民間の保険で備えておく必要があります。医療・保険州外・国外での医療と保険の扱い(Coverage outside your province)州の医療保険は、カナダ国内のほかの州でも医師の診察や公立病院の医療に使えるのが基本ですが、ケベック州ではその場で払うよう求められることがあります。国外での医療は、州の保険が払う額がごく一部(入院はBCで1日C$75、アルバータ州・ケベック州で1日C$100まで)にかぎられます。日本への一時帰国も含め、出国前に旅行保険に入ることが勧められています。生活州をまたぐ引っ越しと手続き(Moving to another province)カナダ国内でほかの州・準州へ引っ越すときは、医療保険、運転免許、税金、住所変更の手続きが州ごとに必要です。医療保険は新しい州で入り直し、運転免許はBC・アルバータ州なら90日以内、オンタリオ州なら60日以内、ケベック州は続けて6か月までに切り替えます。所得税は12月31日に住んでいた州で計算します。医療・保険マニトバ州・サスカチュワン州の医療保険(Manitoba Health・Saskatchewan Health Coverage)マニトバ州とサスカチュワン州の医療保険は、どちらも州に住む人がオンラインで申し込みます。ほかの州から引っ越した人は、どちらの州も到着から3か月目の1日に保険が始まります。マニトバ州では2018年9月1日から学習許可の人は対象外ですが、サスカチュワン州では留学生も対象になりえます。医療・保険在留資格ごとの州の医療保険の加入資格(ワーホリ・学生・就労者)ワーキングホリデー、留学生、就労許可の人が州の医療保険に入れるかどうかは、州ごとに決まっています。BCはワーホリでも条件を満たせば加入でき、オンタリオ州は就労許可でフルタイム6か月以上の勤務が条件です。留学生はオンタリオ州では対象外、ケベック州でも日本人は原則対象外です。ケベック州では、ワーホリのオープンワークパーミットも原則対象外です。BC・オンタリオ州・アルバータ州・ケベック州の条件をまとめます。医療・保険アルバータ州の医療保険(AHCIP、Alberta Health Care Insurance Plan)アルバータ州に住む人の公的医療保険はAHCIPです。医師の診療と病院の基本的なサービスが無料になります。加入は自動ではなく、レジストリ・エージェント(Registry agent)の窓口で書類を出して登録します。国外から来た人は、居住を始めてから3か月以内に申し込む必要があります。