マニトバ州・サスカチュワン州の医療保険(Manitoba Health・Saskatchewan Health Coverage)
マニトバ州とサスカチュワン州の医療保険は、どちらも州に住む人がオンラインで申し込みます。ほかの州から引っ越した人は、どちらの州も到着から3か月目の1日に保険が始まります。マニトバ州では2018年9月1日から学習許可の人は対象外ですが、サスカチュワン州では留学生も対象になりえます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
2つの州の医療保険のしくみ
カナダの公的な医療保険は、州・準州ごとの制度です。マニトバ州とサスカチュワン州でも、州に住む人が自分で申し込み、ヘルスカード(Health card)を受け取ります。医師の診察や入院など、州が保険の対象とする医療を、カードを見せて受けます。
どちらの州も、申し込みはオンラインが中心です。保険が始まる日は、どこから引っ越してきたか、どの在留資格かで変わります。
州・準州ごとの違い
公式ページで確かめた内容です(2026年10月時点)。
| 項目 | マニトバ州 | サスカチュワン州 |
|---|---|---|
| 住民の条件 | 州に生活の本拠があり、1暦年に6か月(183日)以上州にいる | 州に住み、住み続けるつもりで、毎年5か月以上州にいる |
| ほかの州・準州から来た人 | 到着から3か月目の1日から | 引っ越しから3か月目の1日から |
| 国外から来た市民・永住者 | 到着日から申し込める | 到着から3か月目の1日まで(それより早い場合も)に始まりうる |
| 就労許可の人 | 連続12か月以上有効な許可があれば、許可の発行日から | 一時的に働く人として対象になりうる |
| 学習許可の人 | 2018年9月1日から対象外 | 有効な学習許可と全日制の在学証明があれば対象になりうる |
| 申し込み | オンライン(書類をアップロード) | オンライン(Saskatchewan Account)、郵送、レジャイナの窓口 |
マニトバ州
マニトバ州の「Moving to Manitoba」のページ(新しいタブで開く)によると、ほかの州・準州から引っ越し、6か月以上住むつもりの人は、到着から3か月以内に申し込むよう勧められています。保険は、到着から3か月目の1日に始まります。
国外から来た場合は、次のとおりです。
- カナダ市民と永住者:マニトバ州に着いた日から申し込める
- 就労許可の人:連続12か月以上有効な許可があれば、許可が発行された日から申し込める
対象者のページ(新しいタブで開く)では、就労許可の人の配偶者と18歳未満の子どもも、許可の期間に応じて対象になるとしています。条約難民や保護対象者(protected person)も対象です。
一方で、学習許可(Study permit)の人は、2018年9月1日から対象外です。ほかの州から一時的に通学している全日制の学生も対象外です。留学する人は、学校の保険や民間の保険を確かめておく必要があります(「留学生の医療保険」)。
申し込みは、登録のページ(新しいタブで開く)からオンラインで行い、必要な書類の写しをアップロードします。パソコンがない人のために、ウィニペグと州内の各地に公共のパソコンが用意されています。
マニトバ州のヘルスカードのページ(新しいタブで開く)によると、ヘルスカード(登録証、Registration Certificate)には、氏名、6桁の登録番号、個人の健康識別番号(Personal Health Identification Number、PHIN)、生年月日、公用語(英語かフランス語)が載ります。
- 登録番号:6桁の番号です。2024年3月1日からは、英字を1文字含む番号(例:A12345)も発行されています。
- PHIN:一人ひとりに一生変わらない9桁の番号です(州の高齢者向けの案内による)。
- 個人ごとのカード:以前は子どもが家族のカードに載っていましたが、全員が自分のカードを持つ形に切り替わっています。
- デジタルのカード:申し込んだ人と扶養家族のカードを、スマートフォンのデジタルウォレットに入れられます。
サスカチュワン州
eHealth Saskatchewanの対象者のページ(新しいタブで開く)によると、ほかの州・準州から引っ越した人は、引っ越しから3か月目の1日に保険が始まりえます。たとえば9月27日に引っ越した場合は、12月1日からです。
国外から来た次の人は、カナダに着いてから3か月目の1日か、それより前に保険が始まりえます。
- 永住者
- 仕事のために一時的にカナダに住むことを認められた人
- 留学生(有効な学習許可と、全日制で在学している証明が必要)
- カナダに戻ってきたカナダ市民 など
申込書では、法的にカナダにいられることを示す書類の写しを1つ付けます。一時滞在の人は、就労許可、学習許可(全日制の在学証明も必要)などが当たります。申込書では、12か月のうち5か月以上州に住むつもりかどうかも答えます。
難民申請中の人(Refugee claimant)は、サスカチュワン州の保険の対象外です。カナダ軍の隊員などは、連邦の制度でカバーされます。
州を一時的に離れる人は、カードを有効なままにするため、eHealth Saskatchewanに連絡するよう案内されています。7か月より長く離れる場合も連絡が必要です。
手順
- 住む州の公式ページで、自分の在留資格が対象か、いつから保険が始まるかを確かめる。
- 在留資格を示す書類(就労許可・学習許可・PRカードなど)と、州に住んでいることを示す書類を用意する。
- マニトバ州は州のオンライン登録で、サスカチュワン州はSaskatchewan Accountなど(新しいタブで開く)で申し込む。
- 保険が始まるまでの期間に備えて、民間の保険に入っておく(「待機期間中の保険」)。
- ヘルスカードが届いたら、住所や在留資格が変わったときに届け出る。
費用
サスカチュワン州では、ヘルスカードの受け取りや情報の変更に料金はかかりません(2026年10月時点)。2026年10月時点で、eHealth Saskatchewanは処理に時間がかかっており、ページには「2026年9月上旬に届いた申し込みを処理中」と出ています。
処方薬の代金は、州の医療保険とは別の扱いです。マニトバ州は国のファーマケアの協定を結んでおり、避妊薬と糖尿病の薬が無料になる仕組みがあります(「国の薬代補助(Pharmacare)の対象」)。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の国民健康保険のように住民登録で自動的に入るのではなく、州の制度に自分で申し込みます。
- ほかの州から引っ越すと、2つの州とも保険が始まるまでおよそ2〜3か月かかります。その間の扱いは「州をまたぐ引っ越しと医療保険」で扱います。
- マニトバ州とサスカチュワン州では、留学生の扱いがはっきり違います。同じプレーリー地方の州でも、制度は別々です。
- 自分が対象になるか、いつから保険が始まるかの判断は、マニトバ州保健省か eHealth Saskatchewan に問い合わせてください。
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