州の医療保険の待機期間(Waiting period)
州の医療保険は、住み始めてすぐに使えるとは限りません。BCやケベック州には最長でおよそ3か月の待機期間があり、オンタリオ州には待機期間がありません。待機期間中の医療費は自己負担になるため、到着前から民間の保険で備えておく必要があります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
待機期間とは
カナダの公的な医療保険は州・準州ごとの制度です。住み始めてから保険が使えるようになるまでの期間を、待機期間(Waiting period)と呼びます。
移民・難民・市民権省(IRCC)のページ(新しいタブで開く)は、州によっては保険が始まるまで最長3か月待つことがあると説明しています。その間に備えて、民間の医療保険に入るよう勧めています。
待機期間があるかどうか、どう数えるかは州で違います。同じ州でも、国外から来た人とほかの州から来た人で扱いが変わることがあります。
州・準州ごとの違い
公式ページで確かめられた州だけをまとめます(2026年10月時点)。ここにない州・準州は、それぞれの保健省に問い合わせてください。
| 州 | 国外から来た人 | ほかの州・準州から来た人 |
|---|---|---|
| ブリティッシュコロンビア州(BC) | 住み始めた月の残り+2か月 | 同じ。待機期間中はもとの州の保険を使う |
| アルバータ州 | 住み始めた日から対象になる場合がある。3か月以内の申し込みと書類の提出が条件 | 住み始めた日から数えて3か月目の1日から |
| マニトバ州 | 市民・永住者は到着日から対象になる場合がある。就労許可の人は許可の発行日から | 到着から3か月目の1日から |
| オンタリオ州 | 待機期間なし。条件を満たせばすぐに対象 | 待機期間なし |
| ケベック州 | ケベック州に到着してから最初の3か月。18歳未満の子どもは待機期間なし | 登録から最長3か月。その間はもとの州の保険を使う |
ブリティッシュコロンビア州
BC州政府のページ(新しいタブで開く)によると、医療サービス計画(Medical Services Plan、MSP)の待機期間は「住み始めた月の残り+2か月」です。たとえば10月中に住み始めると、10月の残りと11月・12月が待機期間になります。
家族が別々の日に引っ越してきた場合は、一人ひとりの到着日から数えます。観光で入国してから在留資格が変わった人は、待機期間の始まりが遅くなることがあります。待機期間の免除は、ごく限られた例外的な場合だけです。
アルバータ州
アルバータ州政府のページ(新しいタブで開く)では、国外から来た人は住み始めた日から対象になる場合があるとしています。ただし、住み始めて3か月以内に申し込み、必要な書類をすべて出すことが条件です。3か月を過ぎると、開始日は申し込みの審査のときに決まります。
マニトバ州
マニトバ州のページ(新しいタブで開く)によると、ほかの州から来た人は到着から3か月目の1日に保険が始まります。国外から来た市民・永住者は到着日から、就労許可の人は有効な許可が発行された日からです。2018年9月1日から、学習許可(Study permit)の人はマニトバ州の保険の対象外です。
オンタリオ州
オンタリオ州政府のページ(新しいタブで開く)は、オンタリオ州健康保険(Ontario Health Insurance Plan、OHIP)に待機期間はもうないと明記しています。条件を満たしていれば、すぐに保険の対象になります。ただし、ServiceOntario の窓口で申し込む必要があります。
ケベック州
ケベック州健康保険公社(Régie de l’assurance maladie du Québec、RAMQ)のページ(新しいタブで開く)とケベック州政府の移住者向けのページ(新しいタブで開く)によると、国外から来た人の待機期間は、ケベック州に到着してから最初の3か月です。必要な書類をそろえて早めに登録します。カナダ市民にも適用されますが、18歳未満の子どもには適用されません。
RAMQは、待機期間中の医療費を払い戻しません。ただし、妊娠・出産に関わる医療、公衆衛生に関わる感染症、配偶者などからの暴力や性暴力の被害に必要な医療などは、待機期間中でも無料です。
手順
- 住む州・準州の保健省のページで、待機期間と加入の条件を確かめる。
- カナダに着く前に、待機期間をカバーする民間の保険に入る。
- 住まいが決まったら、すぐに州の医療保険に申し込む。BCやケベック州は、到着したらすぐ申し込むよう案内している。
- ほかの州から引っ越すときは、待機期間中はもとの州の保険を使えるか、もとの州の窓口に確かめる。
- 保険の開始日とヘルスカード(Health card)が届いたかを確かめる。
待機期間中に医療が必要になったら
救急医療は受けられますが、州の保険がない間の費用は原則として自己負担です。BC州政府のページでも、待機期間中は別の保険がなければ全額を自分で払うと説明しています。
入院や手術は、高額になることがあります。民間の保険の内容(補償の上限、持病の扱い、保険金の請求方法)を、到着前に確かめておくと安心です。
ここに注意してね!
- カナダの医療保険は、住民登録をしただけでは始まりません。州の制度に自分で申し込みます。
- 待機期間の長さは州で違います。引っ越し先の州のルールを、引っ越す前に確かめておきます。
- 待機期間中の医療費は、あとから州の保険で払い戻されないのが基本です。民間の保険で備えます。
- 在留資格によっては、待機期間に関係なく州の保険の対象外になることがあります。自分が対象かどうかは、州の保健省の窓口に問い合わせてください。
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