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ケベック州の移民制度(Immigration Québec)

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ひとことで言うと

ケベック州は、永住する人の選抜を州が独自に行います。州の選抜を受けてケベック州選抜証明書(CSQ)をもらい、そのあとにIRCCへ永住権を申請する2段階です。熟練労働者の中心はPSTQで、多くの区分でフランス語の力が求められます。

目次
  1. ケベック州は永住者を州が選ぶ
  2. 永住のための主な制度
  3. 手順
  4. 費用
  5. 日本との違い・注意点
Hello Bonjour
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

ケベック州は永住者を州が選ぶ

ほかの州・準州では、州推薦(PNP)で州が人を推薦します。ケベック州にはPNPがありません(「州推薦(PNP)の仕組み」)。その代わりに、ケベック州政府が独自の制度で、州に永住する人を選びます。

永住までの流れは2段階です。

  1. ケベック州政府の選抜を受け、ケベック州選抜証明書(Certificat de sélection du Québec、CSQ)を受け取る
  2. CSQをもとに、連邦の移民・難民・市民権省(IRCC)に永住権を申請する

ケベック州政府のCSQ取得後のページ(新しいタブで開く)にも、CSQを受け取ったあとはカナダ政府で手続きを続けると書かれています。CSQは永住権そのものではありません。

手続きはケベック州の移民の担当省(Ministère de l’Immigration, de la Francisation et de l’Intégration、MIFI)が受け持ち、オンラインの手続きには「Arrima」を使います。Arrimaのサービスはフランス語だけです。

なお、留学や一時的な就労で必要な「ケベック州の受け入れ証明書(CAQ)」は、一時的な滞在のための証明書で、永住のためのCSQとは別のものです。

永住のための主な制度

ケベック州政府の永住のページ(新しいタブで開く)では、次の3つの分野に分かれています。

分野内容
熟練労働者(skilled workers)州で働き、永住したい人のための制度
家族のスポンサー(Family Reunification Program)家族を呼び寄せる制度
ビジネス(投資家・起業家・自営業者)ケベック州で事業をする人のための制度

PSTQ(熟練労働者選抜プログラム)

熟練労働者の中心の制度は、熟練労働者選抜プログラム(Programme de sélection des travailleurs qualifiés、PSTQ)です。以前の制度(PRTQ)はPSTQに置き換えられました。ケベック州の中にいる人も、国外にいる人も対象です。

PSTQの条件のページ(新しいタブで開く)によると、4つの区分(volet)があります。職業の区分には、FEER(英語のTEERに当たる区分)を使います。

区分対象フランス語の要件職歴の例
1高い資格と専門の技能(FEER 0・1・2)話す力レベル7以上、書く力レベル5以上申請前の5年以内に1年以上
2中程度の技能と手作業の技能(FEER 3・4・5)話す力レベル5以上有給の職歴2年以上(ケベック州で1年以上を含む)
3規制のある職業(regulated professions)FEERにより区分1か2と同じ規制機関の評価による
4特別な才能(exceptional talent)—申請前の5年間に3年以上

一緒に移る配偶者にも、話す力レベル4以上のフランス語が求められます。共通の条件として、18歳以上であること、ケベック州で働いて暮らすつもりであること、経済的に自立する契約(Financial Self-Sufficiency Contract)に署名すること、民主的な価値とケベック州の価値を学んだ証明(Attestation d’apprentissage des valeurs démocratiques et des valeurs québécoises)を取ることなどがあります。

PEQ(ケベック経験プログラム)

ケベック経験プログラム(Programme de l’expérience québécoise、PEQ)は、ケベック州の一時外国人労働者と、ケベック州で学位を取った留学生のための制度です。ケベック州政府のPEQのページ(フランス語)(新しいタブで開く)によると、PEQは2026年7月2日から2028年7月2日までの2年間、再び開かれます。永住の選抜の申請を受け付ける期間は、2026年7月2日から10月31日までです。条件は2025年11月19日の時点で満たしている必要があります(2026年10月時点)。

そのほかの制度

熟練労働者の制度のページには、食品加工の分野の一時外国人労働者や、看護助手(orderlies)として働く人のためのパイロットプログラムなども並んでいます。

手順

PSTQの大まかな流れです。

  1. Arrimaで、ケベック州への移住の関心表明(expression of interest)を出す。無料で、出してから12か月有効です。
  2. ケベック州政府から、永住の選抜の申請への招待を受ける。
  3. 永住の選抜の申請を出し、審査を受ける。
  4. CSQを受け取る。
  5. IRCCに永住権を申請する。

費用

州の審査料と、IRCCの永住権の申請料が、それぞれかかります。州の審査料は制度や時期で変わるため、申請する前にケベック州政府のページで確かめます(2026年10月時点)。IRCCの経済移民の申請料は「州推薦(PNP)の仕組み」の費用の節にまとめています。

ここに注意してね!

  • カナダでは、ケベック州だけが永住者の選抜を独自に行います。ケベック州に住むつもりで永住を考える人は、Express EntryやPNPとは別の制度を調べる必要があります。
  • 多くの区分でフランス語の力が求められます。配偶者にも要件があります(「ケベック州の移民とフランス語の要件」)。
  • ケベック州政府のページには英語版とフランス語版があります。内容が違うように見えるときは、フランス語版も確かめます。
  • PEQのように、受け付けの停止や再開がある制度もあります。古い情報のまま準備を進めないように注意します。
  • 自分がどの制度に当たるかの判断は、MIFI、RCIC(登録移民コンサルタント)、弁護士、ケベック州の公証人などに相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。

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