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ビザ詐欺とIRCCを名乗る詐欺に注意

ひとことで言うと

IRCC(移民・難民・市民権省)の職員を名乗り、電話で手数料の支払いを迫ったり、強制送還を口にしたりするのは詐欺の典型です。IRCCは電話で支払いを求めず、ギフトカードや個人の口座への振り込みも求めません。「必ずビザが取れる」という勧誘にも注意が必要です。

目次
  1. IRCCを名乗る詐欺の手口
  2. IRCCが絶対にしないこと
  3. 偽のメール・サイト・SNSの見分け方
  4. 「代理人」を名乗る詐欺
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

IRCCを名乗る詐欺の手口

カナダに来たばかりの人や、ビザを申請中の人をねらう詐欺があります。移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada、IRCC)の新しく来た人をねらう詐欺のページ(新しいタブで開く)は、次のような手口を挙げています。

  • 政府職員のなりすまし:政府の職員を名乗って電話やメールをかけ、未払いの手数料があると言い、払わなければ強制送還や在留資格の取り消しになると脅します。
  • フィッシング:メールやテキストメッセージで偽のサイトに誘い、銀行口座の情報やパスワードを入力させます。
  • パソコンのウイルスを口実にした詐欺:パソコンがウイルスに感染していると連絡し、パスワードなどを聞き出します。
  • 身に覚えのない当選:応募していない賞品やコンテストに当たったと連絡してきます。
  • 税金や給付をうたう詐欺:税金を減らせる、受け取れないはずの給付を受け取れる、と持ちかけます。カナダに来る前の期間について、新しく来た人が給付を受けることはできません。

IRCCは、未払いの手数料を理由に強制送還すると脅すことはないとしています。

IRCCが絶対にしないこと

IRCCは、職員が次のことをすることはないと説明しています。

  • 個人の銀行口座にお金を振り込ませる
  • 手数料をすぐに払うよう急がせる
  • プリペイドのクレジットカード、Western Union、MoneyGram、ギフトカードなどで送金や支払いをさせる
  • 未払いの手数料を理由に逮捕や強制送還をすると脅す、警察を送ると言う、本人や家族に危害を加えると言う
  • 移民を考えている人に特別な取引を持ちかける
  • お金や情報をもっと送れば、申請を許可する、特別に扱うと約束する
  • Gmail、Hotmail、Yahoo Mail などの無料メールや、SNSで連絡してくる
  • 個人情報を聞く(すでに出した情報の確認を除く)

IRCCのネットと電話の詐欺のページ(新しいタブで開く)によると、IRCCは電話で支払いを求めることはありません。IRCCが追加の情報を聞くため、または手数料について電話をかけることはありますが、職員は名乗り、支払いの情報を聞くことはありません。政府のサービスの手数料は「Receiver General for Canada」あてに払うよう案内されます。

偽のメール・サイト・SNSの見分け方

IRCCは、次のようなメールは詐欺の疑いがあるとしています。

  • 個人のアドレスや無料メール(Gmail など)から送られていて、政府の「gc.ca」や「Canada.ca」のアドレスではない
  • 名前ではなく「Dear customer」のような決まり文句で始まる
  • 生年月日、パスワード、クレジットカードなどの個人情報を求める
  • 心当たりのないメールである
  • 本文が文字ではなく画像になっている

IRCCは、個人情報を求めるメールを送ることはなく、ビザをメールで送ることもありません。

偽のサイトは、本物をまねて簡単に作れます。「移民を考えている人への特別な取引」や「カナダへの入国の保証」「審査を早くする」とうたうサイトは危険のサインです。IRCCは、SNSで自分から会話を始めることはありません。合成で作った偽の動画で、政府の職員が「早く確実に移民できる」と宣伝しているように見せる手口もあります。IRCCは、だれも仕事やカナダのビザを保証することはできないとしています。

「代理人」を名乗る詐欺

報酬を受け取ってビザの手続きを代理できるのは、認可された代理人(登録移民コンサルタント=RCIC、州・準州の法曹協会の弁護士とパラリーガル、ケベック州の公証人)だけです。IRCCは、認可されていない有料の代理人を使うと、申請が返されたり、不許可になったりすることがあるとしています。代理人を使っても、審査が有利になったり許可が保証されたりすることはありません。登録の確かめ方は「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」の記事で扱います。

手順

怪しい電話やメールを受けたときの流れです。

  1. その場でお金を払わない。個人情報やパスワードを伝えない。
  2. 電話は切り、メールやメッセージのリンクは開かない。
  3. 自分の申請の状況は、自分で開いたIRCCのアカウントやIRCCの公式ページから確かめる(「IRCCのオンラインアカウント」)。
  4. 移民の詐欺は、カナダ国境サービス庁(Canada Border Services Agency、CBSA)の通報窓口(Border Watch Line)に知らせる。
  5. IRCCに申請中で、代理人にだまされた場合は、IRCCの詐欺の通報のページ(新しいタブで開く)にある書式で、代理人のことをIRCCに知らせる。
  6. 代理人がRCICなら移民・市民権コンサルタント協会(College of Immigration and Citizenship Consultants)、弁護士なら州・準州の法曹協会に苦情を出す。
  7. お金をだまし取られたときは、地元の警察に相談する。カナダ詐欺対策センター(Canadian Anti-Fraud Centre)も通報先として案内されています。

費用

通報や相談に費用はかかりません。IRCCの手数料は、IRCCの公式の手続きの中で「Receiver General for Canada」あてに払います(2026年10月時点)。

ここに注意してね!

  • カナダでは、政府の機関を名乗る電話で、ギフトカードや送金サービスでの支払いを求める詐欺があります。IRCCは電話で支払いを求めません。
  • 「強制送還」「逮捕」という言葉で急がせるのは、IRCCが挙げる詐欺の特徴です。慌てずに電話を切ります。
  • IRCCはSNSで自分から連絡してきません。SNSのメッセージや広告の「確実にビザが取れる」という話は信じないことが大切です。
  • 税金の機関を名乗る詐欺は「CRAを名乗る詐欺に注意」、仕事の詐欺は「仕事探しの詐欺に注意」で扱います。
  • 自分の申請の状況や手続きについての判断は、IRCCか認可された代理人に確かめます。

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