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ケベック州の移民とフランス語の要件(Connaissance du français)

在住留学ワーホリ駐在 ケベック州
ひとことで言うと

ケベック州の熟練労働者選抜プログラム(PSTQ)では、多くの区分で申請者にフランス語の力が求められ、一緒に移る配偶者にも話す力のレベル4以上が求められます。証明には州が認める試験の結果などを使い、試験の結果は申請日の2年以内のものが必要です(2026年10月時点)。

目次
  1. フランス語の力の基準
  2. PEQのフランス語の要件
  3. PSTQの区分ごとの要件
  4. フランス語の力の証明
  5. フランス語を学ぶ
  6. ほかの制度でのフランス語
  7. 手順
  8. 費用
  9. 日本との違い・注意点
Hello Bonjour
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

ケベック州は、永住する人を州が独自に選びます(「ケベック州の移民制度」)。その選抜では、フランス語の力が大きな条件になります。この記事では、熟練労働者選抜プログラム(Programme de sélection des travailleurs qualifiés、PSTQ)のフランス語の要件を中心にまとめます。

フランス語の力の基準

ケベック州は、フランス語の力を「ケベック州のフランス語能力の基準(Échelle québécoise des niveaux de compétence en français)」のレベルで表します。連邦の移民・難民・市民権省(IRCC)が使うフランス語の基準(NCLC)とは別のものです。

PEQのフランス語の要件

ケベック経験プログラム(Programme de l’expérience québécoise、PEQ)の要件です。ケベック州政府のPEQの条件のページ(新しいタブで開く)(フランス語)によります(2026年10月時点)。

区分申請者一緒に移る配偶者
一時外国人労働者(Travailleurs étrangers temporaires)話す力レベル7以上話す力レベル4以上
ケベック州の卒業生(Diplômés du Québec)話す力レベル7以上、書く力レベル5以上話す力レベル4相当

卒業生の区分では、PEQの受付の停止中に加わった「フランス語で学ぶ課程を修了していること」などの条件は、再開にあたって外されました。PEQの受付期間などは「ケベック経験プログラム(PEQ)」で扱います。PEQの申請で出す証明書類は、申請書のパート2に一覧があります。

PSTQの区分ごとの要件

ケベック州政府のPSTQの条件のページ(新しいタブで開く)による、区分(volet)ごとのフランス語の要件です(2026年10月時点)。

区分申請者一緒に移る配偶者
1:高い資格と専門の技能(FEER 0・1・2)話す力レベル7以上、書く力レベル5以上話す力レベル4以上
2:中程度の技能と手作業の技能(FEER 3・4・5)話す力レベル5以上話す力レベル4以上
3:規制のある職業職業のFEERにより区分1か2と同じ話す力レベル4以上
4:特別な才能―—

FEERは、ケベック州で使う職業の区分で、連邦のTEERに当たります(「職業分類(NOC・TEER)」)。

フランス語の力の証明

フランス語の力の証明のページ(新しいタブで開く)によると、フランス語が母語の人も、次のどれかの書類を出す必要があります。

試験と資格

ケベック州の移民の担当省(Ministère de l’Immigration, de la Francisation et de l’Intégration、MIFI)が認める試験・資格です。

実施団体試験・資格
France Éducation internationalTCF-Québec、TCF-Canada、TCF、DALF、DELF
パリ・イル=ド=フランス商工会議所(CCIP-IDF)TEFAQ、TEF Canada、TEF
  • 試験の結果は、永住の選抜を申請する日から2年以内のものが必要です。
  • 結果の証明書は全体をスキャンして出します。DELFとDALFは、資格の証書全体をスキャンします。
  • 実施団体が出した結果だけが認められます。試験は、実施団体が認めた会場で受けます。
  • 試験の点数がケベック州の基準のどのレベルに当たるかは、MIFIの対応表(フランス語のみ)で決まります。主な試験の対応は次の「点数とレベルの対応」のとおりです。

中等教育の卒業資格

次の卒業資格も認められます。

  • フランス国民教育省が出すバカロレア(普通・職業・技術)
  • ベルギーのフランス語共同体が出す中等教育修了証(CESS)
  • スイスのフランス語圏の州の学校で取ったマチュリテ(Maturité)

点数とレベルの対応

PSTQのページからリンクされているMIFIの対応表(新しいタブで開く)(2024年11月29日版)の抜粋です。対応表は、レベルを「5〜6」「7〜8」のように2つずつまとめて点数を示しています。

ケベック州の基準ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)TEF・TEFAQ・TEF Canada(各技能)TCF・TCF-Québec・TCF Canada(聞く・読む)TCF・TCF-Québec・TCF Canada(話す・書く)
レベル4A2260〜299点260〜299点4〜5点
レベル5〜6B1300〜399点300〜399点6〜9点
レベル7〜8B2400〜499点400〜499点10〜13点
レベル9〜10C1500〜599点500〜599点14〜17点
レベル11〜12C2600〜699点600〜699点18〜20点

DELF・DALFは、資格の種類でレベルが決まります。DELF B1はレベル5〜6、DELF B2はレベル7〜8、DALF C1はレベル9〜10に当たります。DELF A2は、各技能の点数が16〜25点ならレベル4、12.5〜15.5点ならレベル3です。

たとえば、話す力レベル7以上が必要な場合、TEFの話す試験では400点以上、TCFの話す試験では10点以上が、この表でレベル7〜8に当たる点数です。

職業団体の書類(区分3だけ)

規制のある職業の区分では、ケベック州の職業団体(ordre professionnel)が出した正式の業務許可(有効なものか、切れてから2年以内)や、ケベック州フランス語局(Office québécois de la langue française)の職業団体向けの試験に2年以内に合格した証明も認められます。

MIFIは、申告されたフランス語のレベルを確かめるため、面接に呼ぶことがあります。英語の要件はありません。

フランス語を学ぶ

ケベック州政府は「Francisation Québec」としてフランス語の講座を用意しています。州政府のフランス語学習のページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州に住む16歳以上で義務教育の対象ではない人と、ケベック州に住む予定の人が対象で、講座は無料です。条件により、移民の人には学ぶ間の経済的な支援もあります。中級・上級向けのオンライン講座もあります。

ほかの制度でのフランス語

手順

  1. 自分が当てはまるPSTQの区分と、申請者・配偶者に必要なレベルを確かめる。
  2. 認められた試験を、実施団体の認めた会場で受ける。
  3. 結果がケベック州の基準のどのレベルに当たるかを、MIFIの対応表で確かめる。
  4. 申請日の2年以内の結果を用意し、関心表明や申請に使う。

費用

試験の受験料は実施団体と会場によって違います。Francisation Québecの講座は無料です(2026年10月時点)。

ここに注意してね!

  • ケベック州で永住を目指す場合、英語ではなくフランス語の力が中心の条件になります。英語の力だけでは、多くの区分の要件を満たせません。
  • 配偶者にもフランス語の要件があります。家族で移る場合は、配偶者の準備も早めに始めます。
  • 試験の結果には2年の期限があります。受ける時期と申請の時期を合わせて考えます。
  • ケベック州政府のページには英語版とフランス語版があります。内容が違うように見えるときは、フランス語版も確かめます。
  • 自分がどの区分に当たるかなどの判断は、MIFI、RCIC(登録移民コンサルタント)、弁護士、ケベック州の公証人に相談してください(「移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方」)。

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