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移民コンサルタント(RCIC)と弁護士の選び方

ひとことで言うと

カナダのビザや移民の手続きで、報酬を受け取って代理や助言ができるのは、IRCCが認める「認可された代理人」だけです。登録移民コンサルタント(RCIC)、州・準州の法曹協会の弁護士とパラリーガル、ケベック州の公証人が当たります。代理人を使うかどうかは自由で、使っても審査が有利になることはありません。

目次
  1. 代理人を使うかどうかは自分で決める
  2. 認可された代理人とは
  3. RCICの資格の種類
  4. 手順
  5. 代理人をIRCCに届け出る
  6. 依頼するときの注意
  7. 代理人について苦情があるとき
  8. 費用
  9. 日本との違い・注意点
VISA
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

代理人を使うかどうかは自分で決める

カナダのビザ、永住権、市民権の申請は、本人が自分で出せます。移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada、IRCC)は、代理人についてのページ(新しいタブで開く)で、代理人を雇う必要はなく、使うかどうかは本人の選択だと説明しています。代理人を使っても、申請が特別に扱われたり、許可されやすくなったりすることはありません。

一方で、書類が多い申請や、過去に不許可になったことがある場合などに、専門家に相談したいと考える人もいます。そのときに大切なのが、相手が「認可された代理人(authorized representative)」かどうかです。

認可された代理人とは

IRCCは、代理人を「報酬を受け取る代理人」と「報酬を受け取らない代理人」に分けています。

報酬を受け取る代理人

お金を受け取ってビザや移民の手続きを代理したり助言したりできるのは、次の人だけです。

種類監督する団体
弁護士とパラリーガル州・準州の法曹協会(law society)。会員として資格が有効な人
ケベック州の公証人ケベック州公証人会(Chambre des notaires du Québec)
移民・市民権コンサルタント(RCIC)移民・市民権コンサルタント協会(College of Immigration and Citizenship Consultants、以下「カレッジ」)

IRCCは、報酬を受け取るのに認可されていない代理人とは、やりとりをしないとしています。カナダ国内でも国外でも、認可されていない代理人を使うと、申請が返されたり、不許可になったりすることがあります。日本の留学会社やエージェントが、ビザ申請の代理として報酬を受け取る場合も、この決まりの対象になるかどうかを確かめることが大切です。

報酬を受け取らない代理人

家族、友人など、報酬を受け取らない人も代理人になれます。IRCCは、お金を受け取らない第三者も例に挙げています。

RCICの資格の種類

カレッジは、登録者(licensee)をいくつかの区分に分けています。

区分内容
L1 – RCIC1年目の新しいRCIC。指導(mentoring)の期間中
L2 – RCICすべての業務ができるRCIC。パラリーガルでなければ、移民難民委員会(IRB)での代理はできない
L3 – RCIC-IRBL2の業務に加え、移民難民委員会(IRB)で代理ができる
L4 – RISIA1年目の新しいRISIA。指導の期間中
L5 – RISIAすべての業務ができるRISIA

RISIAはRCICとは別の区分で、業務の範囲が違います。依頼する前に、相手の区分が相談したい内容に合っているかを登録簿で確かめます。

手順

RCICに相談する前に、登録を確かめる流れです。

  1. 相手の氏名と登録番号を聞く。
  2. カレッジの公開登録簿(Public Register)(新しいタブで開く)で検索する。
  3. 「Status(状態)」が「Active」か「Active – Practice Restricted(業務に制限あり)」かを見る。
  4. 「Entitled to Practise(業務ができるか)」が「Yes」になっているかを見る。「No」の人は業務ができません。休業中(Leave of Absence)、辞退(Resigned)、資格停止(Suspension)、資格取り消し(Revocation)などが「No」に当たります。
  5. 弁護士・パラリーガルの場合は、その人が所属する州・準州の法曹協会で会員かどうかを確かめる。ケベック州の公証人は、ケベック州公証人会で確かめる。
  6. 依頼するときは、書面の契約書を受け取り、署名する前によく読む。

代理人をIRCCに届け出る

代理人を使うときは、「代理人の利用(Use of a Representative)」の様式(IMM 5476)をIRCCに出します。IRCCの様式のページ(新しいタブで開く)と代理人の追加・変更・取り消しのページ(新しいタブで開く)によると、きまりは次のとおりです(2026年10月時点)。

  • この様式で、代理人を決める、代理人の連絡先を更新する、代理人を取り消す、別の代理人に替える、代理人が自分から辞める、のいずれかを届け出ます。
  • 様式には代理人の署名も必要です。
  • 報酬を受け取らない代理人(家族・友人など)の場合も、この様式を出します。
  • 申請の前なら、オンライン申請に様式をアップロードするか、紙の申請に同封します。
  • 申請を出したあとに代理人を加える・替える・取り消すときは、IRCCのウェブフォームで様式を送ります。
  • 代理人の情報が変わったときは、IRCCに知らせる必要があります。

IRCCは、様式に「報酬なし」と書いておきながら、あとで料金を求める代理人に注意するよう呼びかけています。様式の版は新しくなることがあるので、IRCCのページから最新のものを使います。

依頼するときの注意

IRCCの代理人の選び方のページ(新しいタブで開く)は、次の点を挙げています。

  • 書面の契約を結び、署名する前に内容をよく読む。
  • 何も書いていない申請書に署名しない。
  • 代理人が作った書類は、すべて写しをもらう。
  • 申請書にうその情報を書くよう勧める代理人に気をつける。

うその情報を書いた申請の責任は、申請者本人にもかかります。「必ず許可が出る」「特別なルートがある」といった説明は、IRCCの説明と合いません。代理人を使っても許可が保証されることはないからです(「ビザ詐欺とIRCCを名乗る詐欺に注意」)。

代理人について苦情があるとき

IRCCの苦情のページ(新しいタブで開く)は、代理人の種類ごとに次の窓口を挙げています。苦情は、代理人を監督する団体に出します。

代理人苦情の窓口
RCIC移民・市民権コンサルタント協会(カレッジ)
弁護士所属する州・準州の法曹協会
ケベック州の公証人ケベック州公証人会
オンタリオ州のパラリーガルオンタリオ州の法曹協会

代理人の事務所の職員について問題があるときは、まずその職員の雇い主に相談し、解決しなければ監督する団体に苦情を出します。

カレッジの苦情のページ(新しいタブで開く)によると、カレッジはRCIC、RISIA、登録のない人(無認可の業者)についての苦情を受け付けます。苦情は、カレッジのポータルにアカウントを作ってオンラインで出します。メール、紙、電話では受け付けていません。相手の氏名、勤め先、カレッジの登録番号と、契約書、メールやメッセージ、領収書などの書類を用意します。無認可の業者は、ポータルの専用の様式で通報できます。

代理人(認可の有無を問わず)が詐欺をしている、またはうその情報を出していると思うときは、IRCCのウェブフォームで知らせるか、カナダ国境サービス庁(CBSA)の通報窓口に知らせるよう、IRCCは案内しています。

費用

代理人に払う報酬は、IRCCが決めるものではなく、代理人ごとに違います。申請そのものにかかるIRCCの手数料とは別です。契約書で、報酬の額、何が含まれるか、追加の費用、返金の条件を確かめます(2026年10月時点)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダでは、報酬を受け取ってビザの手続きを代理できる人が、IRCCによって決められています。日本でビザや留学の相談に応じる会社や個人が、カナダの「認可された代理人」とは限りません。
  • 代理人を使っても審査で有利にはならず、許可の保証もありません。
  • RCICは、カレッジの公開登録簿で、状態と「業務ができるか」の両方を確かめます。名刺やウェブサイトに番号が書いてあるだけでは十分ではありません。
  • 代理人を使うときはIMM 5476をIRCCに出し、代理人を替える・やめるときも届け出ます。苦情は、IRCCではなく代理人を監督する団体に出します。
  • 無料で相談できる窓口もあります(「ビザの相談先」)。
  • 自分の申請でどの制度が使えるかなどの判断は、IRCCか、認可された代理人に確かめます。

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