日本人のためのカナダ情報
基礎知識 / 地理・州と準州

カナダの気候(Climate of Canada)

ひとことで言うと

カナダの気候は地域によって大きく違います。西海岸のバンクーバーは1月の平均気温がプラス4.1°C、プレーリーのウィニペグはマイナス16.3°Cです。環境・気候変動省(ECCC)の1991〜2020年の平年値で、主な都市の気温と雪の量を比べます。

目次
  1. 地域で大きく違う気候
  2. 主な都市の平年値(1991〜2020年)
  3. 表からわかること
  4. 日本との違い・注意点
春3–5月夏6–8月秋9–11月冬12–2月

地域で大きく違う気候

「カナダは寒い国」というイメージがありますが、気候は地域によってかなり違います。市民権の学習用ガイド「Discover Canada(新しいタブで開く)」は、地方ごとの気候を次のように説明しています。

  • 西海岸(BC州の海岸部):太平洋からの暖かい気流で、温和な気候
  • プレーリー(平原)の州:おおむね乾燥していて、冬は寒く夏は暑い
  • 中部カナダ(オンタリオ州・ケベック州):冬は寒く、夏は暖かく湿気がある
  • 大西洋側の州:冬は涼しく、夏は涼しく湿気がある
  • 北部の準州:「白夜の地」と呼ばれ、多くはツンドラ。土が一年中凍っている場所がある

カナダ政府の「土地」のページ(新しいタブで開く)によると、国土の約40%の地下には永久凍土(permafrost)があります。

主な都市の平年値(1991〜2020年)

環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)は、1991〜2020年の観測をもとにした「平年値(Climate Normals)」を公開しています。主な都市の空港などの観測地点の数字です。

都市(観測地点)1月の平均気温7月の平均気温年間の降水量年間の降雪量
バンクーバー(空港)4.1°C18.2°C1,159.5mm36.6cm
カルガリー(空港)−7.6°C16.9°C445.4mm138.7cm
ウィニペグ(空港)−16.3°C19.5°C519.2mm126.2cm
トロント(ピアソン空港)−5.0°C22.1°C806.8mm114.5cm
モントリオール(トルドー空港)−9.2°C21.7°C1,040.9mm216.6cm
ハリファックス(空港)−5.7°C19.2°C1,393.3mm215.2cm
イカルイト(ヌナブト準州)−26.0°C8.1°C361.2mm190.0cm

平均気温は、1日の平均気温をその月で平均した値です。降水量には雨と雪(水に換算した量)の両方が入っています。最新の数字や他の地点はECCCのカナダ気候平年値(新しいタブで開く)で調べられます。

表からわかること

  • バンクーバーは冬も0°Cを下回らない:1月の平均気温は4.1°Cで、降雪量は年36.6cmです。そのかわり、10月から1月は雨が多く、11月の降水量は174.6mmあります。
  • プレーリーは冬の冷え込みが厳しい:ウィニペグの1月の平均気温は−16.3°Cで、12月から2月まで−10°Cを下回ります。一方、7月は19.5°Cで、夏と冬の差が35°C以上あります。
  • カルガリーは雨が少ない:年間の降水量は445.4mmで、表の南の都市では最も少なく、6月が最も多い月(112.7mm)です。
  • 東部は雪が多い:モントリオールとハリファックスは、年間の降雪量が200cmを超えます。
  • 北部は夏も短い:イカルイトは平均気温が0°Cを上回るのが6〜9月の4か月だけで、7月でも8.1°Cです。

ここに注意してね!

  • 同じカナダでも、住む都市によって冬の寒さも雪の量もまったく違います。引っ越しや留学先を決めるときは、その都市の平年値を確かめておくと準備がしやすくなります。冬の服装は冬の服装と防寒具で扱います。
  • 平年値は長い期間の平均です。実際の冬は、平年よりずっと冷え込む日もあります。大雪や寒波のときは、ECCC の気象警報が出ます(気象警報の見方)。
  • 表の数字は空港などの観測地点のものです。同じ都市でも、場所や標高によって気温や雪の量は変わります。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

基礎知識地図で見るカナダ(Map of Canada)カナダは面積約1,000万km²で、世界で2番目に大きい国です。太平洋・大西洋・北極海の3つの海に面し、南はアメリカと国境を接しています。国土の大きな特徴と5つの地方、政府が無料で公開している地図をまとめます。基礎知識地方の分け方(Regions of Canada)カナダの13の州・準州は、大西洋側・中部・プレーリー・西海岸・北部の5つの地方に分けて説明されることが多くあります。統計局の分け方では6つです。それぞれの地方に含まれる州・準州と特徴をまとめます。生活冬の服装と防寒具(Winter clothing)カナダの冬は地域によって氷点下が長く続き、風が強い日は肌が数分で凍ることもあります。重ね着をして風を通さない上着を着る、手・足・顔・耳を守る、ぬれたらすぐ着替える、の3つが基本です。外に出る前に体感温度(ウィンドチル)を確かめます。自然・安全気象警報の見方(Weather alerts、Environment and Climate Change Canada)カナダの気象警報は、環境・気候変動省(ECCC)が出します。種類は警報(Warning)・注意報(Advisory)・警戒(Watch)の3つで、影響の大きさに応じて黄・オレンジ・赤の色が付きます。色の意味、種類ごとの動き方、WeatherCAN と緊急警報システム(Alert Ready)との違いをまとめます。基礎知識北極圏と北部の暮らし(Canada's Arctic and North)ユーコン、ノースウエスト、ヌナブトの3つの準州は、国土の3分の1を占めますが、人口は全国の1%に届きません。道路のない地域が多く、食料などの値段が高いことが課題です。連邦政府の案内をもとに、カナダ北部の自然と暮らしの特徴をまとめます。基礎知識五大湖とセントローレンス川(Great Lakes and St. Lawrence River)五大湖は世界の地表の淡水のほぼ20%をたたえ、カナダ人の3人に1人がそのまわりに住んでいます。五大湖から大西洋へ流れるセントローレンス川とあわせて、飲み水、産業、船の交通を支えています。連邦政府とオンタリオ州の案内をもとにまとめます。