五大湖とセントローレンス川(Great Lakes and St. Lawrence River)
五大湖は世界の地表の淡水のほぼ20%をたたえ、カナダ人の3人に1人がそのまわりに住んでいます。五大湖から大西洋へ流れるセントローレンス川とあわせて、飲み水、産業、船の交通を支えています。連邦政府とオンタリオ州の案内をもとにまとめます。
五大湖とは
五大湖(Great Lakes)は、カナダとアメリカの国境にまたがる大きな湖の集まりです。環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)の水位の報告では、スペリオル湖(Lake Superior)、ミシガン・ヒューロン湖(Lake Michigan–Huron)、セントクレア湖(Lake St. Clair)、エリー湖(Lake Erie)、オンタリオ湖(Lake Ontario)ごとに水位をまとめています。ミシガン湖とヒューロン湖は、水位の上では1つの湖として扱われています。
五大湖の水は、セントローレンス川(St. Lawrence River)を通って大西洋へ流れます。カナダ側では、オンタリオ州とケベック州がこの水系に面しています。
数字で見る五大湖
連邦政府の五大湖の概要(新しいタブで開く)によると、五大湖は次のような存在です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 淡水 | 世界の地表の淡水のほぼ20% |
| 住む人 | カナダ人の3分の1が五大湖のまわりに住む |
| 飲み水 | カナダ人の4人に1人の飲み水になっている |
| 生き物 | 4,000種の植物と動物を支えている |
| 経済 | 数十億ドル規模の経済活動の土台 |
オンタリオ州政府は、オンタリオ州の人の多くが五大湖・セントローレンス川の流域に住んでいると説明しています。州によると、カナダの製造業のほぼ50%、オンタリオ州の発電の83%、オンタリオ州の農地の95%が、この流域に頼っています。
市民権の学習用ガイド「Discover Canada」は、五大湖とセントローレンス川の近くの都市や町に、カナダの人口の半分以上が住んでいるとしています(地方の分け方)。
セントローレンス水路
五大湖とセントローレンス川は、船の大切な通り道でもあります。カナダ運輸省(Transport Canada)のセントローレンス水路の資料(新しいタブで開く)によると、次のとおりです。
- セントローレンス水路(St. Lawrence Seaway)は、カナダとアメリカが共同で持つ、モントリオールとエリー湖の間の深い内陸の水路です。
- モントリオール〜オンタリオ湖の区間には7つの閘門(こうもん、船を上げ下げする施設)があり、5つがカナダ、2つがアメリカのものです。この区間は1959年にできました。
- オンタリオ湖とエリー湖をつなぐウェランド運河(Welland Canal)には、カナダの閘門が8つあります。いまの運河は1932年にできました。
- 五大湖・セントローレンス水路の全体は、大西洋から内陸へ3,700kmのびる交易の通り道で、100以上の港や埠頭を結んでいます。
守るための取り組み
連邦政府は、五大湖が抱える問題として、大規模な藻の発生、有害な物質の流出、水にすむ外来種、生き物とすみかの減少、魚を食べることの制限、ビーチの閉鎖などを挙げています。
これに対して、次のような取り決めがあります。
- カナダ・アメリカ五大湖水質協定(Great Lakes Water Quality Agreement):2012年の協定が、国境をこえた水質を守る枠組みになっています。
- カナダ・オンタリオ協定:連邦政府とオンタリオ州が協力して、五大湖の水質と生態系を守るための取り決めです。
- オンタリオ州の五大湖保護法(Great Lakes Protection Act):オンタリオ州は2015年にこの法律を作りました。
ここに注意してね!
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