気象警報の見方(Weather alerts、Environment and Climate Change Canada)
カナダの気象警報は、環境・気候変動省(ECCC)が出します。種類は警報(Warning)・注意報(Advisory)・警戒(Watch)の3つで、影響の大きさに応じて黄・オレンジ・赤の色が付きます。色の意味、種類ごとの動き方、WeatherCAN と緊急警報システム(Alert Ready)との違いをまとめます。
気象警報を出すところ
カナダの天気予報と気象警報は、連邦政府の環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada、ECCC)の気象局が出します。警報は「どんな天気になるか」だけでなく、「停電が起きるおそれ」のように、その天気が暮らしにどう影響するかも伝える形になっています。
3種類の警報
ECCCが出す警報は、警報・注意報・警戒の3種類です。
| 種類 | 意味 | すること |
|---|---|---|
| 警報(Warning) | 激しい天気が起きている、または起きる | すぐに身を守る行動をとる。通常は6〜24時間前に出るが、竜巻のように30分未満で起きるものもある |
| 注意報(Advisory) | 激しさはやや低いが、影響が大きい天気 | すぐに身を守る行動をとる。地吹雪、霧、着氷性の霧雨、霜などに出る |
| 警戒(Watch) | 激しい天気が起きやすい状態 | 身を守る準備をする。確実になれば警報に切り替わることがある |
アプリやニュースでは英語の名前で出るので、英語の種類名で覚えておくと迷いません。
色の意味(黄・オレンジ・赤)
警報・注意報・警戒には、黄・オレンジ・赤のいずれかの色が付きます。警報の見出しは「Orange Warning - Blizzard(オレンジの警報・猛吹雪)」のように、色・種類・現象の順に書かれます。
| 色 | 意味 | 頻度 |
|---|---|---|
| 黄(Yellow) | 被害・混乱・健康への影響が出るおそれ。影響は中程度、局地的、短時間 | 最も多い |
| オレンジ(Orange) | 大きな被害・混乱・健康への影響が出る見込み。影響は広い範囲に及び、数日続くこともある | 少ない |
| 赤(Red) | 命に関わる非常に危険な天気。影響は極めて大きく、広い範囲で長く続く | まれ |
色は、天気が起きる確かさ(予報の確信度)と、起きたときの影響の大きさの2つを組み合わせて決めます。影響が極めて大きく、確信度も非常に高いときに赤になります。ECCCは、どの色でも命に関わることがあると説明しています。
本文で読むところ
色だけで判断せず、本文を読むよう案内されています。本文には次のことが書かれています。
- 影響の大きさ(中程度・高い・極めて高い)と、予報の確信度
- どんな天気になるか、いつ、どこで
- 起こりうる影響と、身を守るためにできること
影響の目安(Weather Impact Guides)
ECCCは、現象ごとに「どんな影響が出たら何色か」の目安(Weather Impact Guides)を公開しています。対象は、寒さ、熱波、雪、着氷(着氷性の雨など)、視界(猛吹雪・地吹雪・霧など)、冬の嵐、雨、風、雷雨、竜巻、ハリケーン、高潮、霜など14種類です。たとえば寒さの目安では、「高い」影響は、備えなしでは凍傷や低体温症の危険が非常に高い状態とされています。
色が付かない情報
- 特別気象情報(Special Weather Statement):警報ではなく、いつもと違う天気や気になる天気について詳しく知らせる情報です。
- 大気の質の警報(Air Quality Warning):山火事の煙などで大気の質が悪くなるときに出ます。以前の「特別大気質情報」に代わるものです。
- 海の警報、ハリケーンの警報は、別の仕組みで出ます。
手順:警報を受け取る・確かめる
- ECCCの無料アプリ「WeatherCAN」を入れる。カナダの1万か所以上の天気と7日間の予報が見られ、地域の警報を通知で受け取れます。英語とフランス語に対応しています。気温が決めた値になったら知らせる設定もできます。
- パソコンでは、ECCCの天気の地図(Weather Information)で全国の警報を見る。
- 地元のラジオやテレビの気象情報も聞く。
- 警報が出たら本文を読み、書かれた行動をとる。冬の嵐なら、運転を控える、外出を減らすなど(「カナダの寒さと冬の備え」)。
Alert Ready との違い
緊急警報システム「Alert Ready」(National Public Alerting System)は、テレビやラジオの放送に割り込み、携帯電話に通知を送る別の仕組みです。ECCCがAlert Readyで出す気象の警報は、次のものに限られます。
- 竜巻の警報
- 激しい雷雨の警報のうち、最大瞬間風速が時速130km以上、または直径7cm(野球のボール大)以上のひょうが予想されるもの
ほかの災害(山火事、洪水など)の警報は、州などの機関がAlert Readyで出すことがあります。
詳しくはECCCの気象警報のページ(新しいタブで開く)にあります。
体感温度の情報
冬は、気温が0°C以下で風速が時速5km以上のとき、今日・今夜・明日の予報に体感温度(Wind chill)が出ます。寒さの警報が出ていなくても、体感温度が−28を下回ると、肌が10〜30分で凍傷になるおそれがあります。
日本との違い・注意点
- 日本語の「警報」「注意報」と訳せても、カナダの Warning・Advisory・Watch はECCCの基準で出ます。英語の種類名と色を合わせて読みます。
- 黄色が最も多く出ます。黄色でも命に関わることがあるとECCCは説明しています。
- WeatherCAN は英語とフランス語に対応しています。本文には影響と取るべき行動が書かれているので、そこを読むと要点がつかめます。
- 携帯電話に届くAlert Readyの通知は、竜巻など、すぐに行動が必要なときのものです。
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