夏時間(Daylight saving time)と時計を変えない州・準州
カナダの夏時間は州・準州ごとに法律で決まります。2026年はブリティッシュコロンビア州、アルバータ州、マニトバ州、ノースウエスト準州が季節の時計の切り替えをやめ、2026年11月1日に時計を戻しません。サスカチュワン州とユーコン準州は以前から1年中同じ時刻です。
夏時間は州・準州が決める
カナダの夏時間(Daylight saving time、DST)は、国ではなく州・準州が法律で決めています。日本語では「サマータイム」とも呼ばれます。
これまでは多くの州で、3月に時計を1時間進め、11月に1時間戻していました。たとえばオンタリオ州の時間法(Time Act)(新しいタブで開く)は、夏時間を「3月の第2日曜日の午前2時から、11月の第1日曜日の午前2時まで」と定めています。
ところが2026年、西部と北部の州・準州が次々に季節の切り替えをやめました。2026年11月1日(日)に時計を戻す地域と戻さない地域が分かれるので、州をまたいで連絡を取るときは注意が必要です。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
州・準州の公式発表で確かめられた範囲を表にしました(2026年10月時点)。
| 州・準州 | 2026年11月1日 | その後の時刻 |
|---|---|---|
| ブリティッシュコロンビア州(BC) | 時計を戻さない | 太平洋時間(Pacific time、PCT)。協定世界時(UTC)より7時間遅い(UTC-7) |
| アルバータ州 | 時計を戻さない | アルバータ時間(Alberta Time、ABT)。UTC-6 |
| サスカチュワン州 | 変更なし(以前から切り替えなし) | 中部標準時(CST)。UTC-6 |
| マニトバ州 | 時計を戻さない | 夏時間のまま |
| ノースウエスト準州 | 時計を戻さない | ノースウエスト準州時間(Northwest Territories Time)。UTC-6 |
| ユーコン準州 | 変更なし(2020年から切り替えなし) | ユーコン標準時(Yukon Standard Time)。UTC-7 |
| オンタリオ州 | 時計を戻す | 州法の夏時間の定めがそのまま(下を参照) |
ブリティッシュコロンビア州
BC州政府によると、2026年3月8日に時計を進めたのが最後の切り替えです。11月1日には時計を戻さず、新しい時間帯の名前を「太平洋時間(PCT)」とします。これまでの PST・PDT という呼び方は PCT に置き換わります。
ただし州の一部は山岳部時間を使い続けます。
- 北東部(Dawson Creek、Fort St. John、Fort Nelson など):以前から1年中 UTC-7 なので、BC州のほかの地域と同じ時刻になります。
- 南東部(Cranbrook、Fernie、Invermere など):アルバータ州に合わせ、1年中 UTC-6 になります。
- Golden:2026年11月1日に最後の切り替えをして、その後は1年中 UTC-7 です。
詳しくはBC州政府のページ(新しいタブで開く)にあります。
アルバータ州
アルバータ州は、これまで夏に使っていた山岳部夏時間(MDT)を「アルバータ時間(ABT)」として1年中使います。2026年11月からは時計を山岳部標準時に戻しません。アルバータ州政府のページ(新しいタブで開く)で説明されています。
サスカチュワン州
サスカチュワン州は以前から1年中、中部標準時(UTC-6)です。州は2026年4月に法律を「The Time Act, 2026」に改めました。州境の町ロイドミンスター(Lloydminster)周辺は、これまで冬だけアルバータ州に合わせていましたが、アルバータ州が切り替えをやめたため、その必要がなくなりました。
マニトバ州とノースウエスト準州
マニトバ州政府は2026年9月17日、夏時間をそのまま続け、11月1日に時計を戻さないと発表しました。ノースウエスト準州政府も9月23日、季節の切り替えをやめ、UTC-6 の「ノースウエスト準州時間」を1年中使うと発表しています。
ユーコン準州
ユーコン準州は2020年11月から、1年中 UTC-7 の「ユーコン標準時」です。
オンタリオ州
オンタリオ州の時間法には、2020年に改正が加わりました。標準時を1時間進めて(州の東部はグリニッジ時より4時間遅い時刻に)、その時刻を1年中使うという内容で、いまの夏時間の時刻を1年中使うのと同じです。ただし、この改正は州の布告(proclamation)で決める日まで効力がありません。2026年10月時点の州法では、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までが夏時間のままです。
ここにない州・準州の扱いは、それぞれの州・準州の法令で決まっています。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の標準時は、明治19年の勅令で「東経135度の子午線の時」と定められています。協定世界時より9時間進んだ時刻です。日本側には季節の切り替えがないため、日本との時差は、カナダ側の州が時計を変えるかどうかで決まります。
- 2026年11月1日以降の日本との時差の例:バンクーバー(UTC-7)は16時間、カルガリー(UTC-6)は15時間です。トロント(オンタリオ州東部)は冬(UTC-5)が14時間、夏時間の間(UTC-4)が13時間です。
- 2026年11月からは、たとえば冬のバンクーバーとトロントの時差が、これまでの3時間から2時間になります。オンライン会議や飛行機の乗り継ぎの時刻は、相手の州の時刻で確かめてください。
- ノースウエスト準州政府は、古い機器や Windows のパソコンの一部では、時間帯を手で直す必要があると案内しています。スマートフォンやパソコンの時刻が1時間ずれていないか、11月1日の朝に見ておくと安心です。
- 6つの時間帯の範囲と日本との時差の一覧は「6つの時間帯と日本との時差」にまとめます。
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