海辺の安全(潮と流木)(Beach and shoreline safety)
カナダの海辺では、潮の満ち引き、波で転がる流木、離岸流、冷たい水に注意が必要です。湖や海の浜では、水の汚れで泳がないよう呼びかけられる日もあります。パシフィック・リム国立公園保護区とファンディ国立公園、トロント市の案内をもとにまとめます。
カナダの海辺の特徴
カナダは太平洋、大西洋、北極海に面しています。海辺は散歩や嵐の見物(ストーム・ウォッチング)で人気ですが、潮、流木、波、冷たい水の危険があります。ここでは海辺に特有の危険をまとめます。川や湖で泳ぐときの注意は「川と湖の安全」、冷たい水に落ちたときの体の反応は「冷たい水の危険」で扱います。
潮の満ち引き
太平洋側(BC州)
バンクーバー島西岸のパシフィック・リム国立公園保護区(Pacific Rim National Park Reserve)について、カナダ公園局(Parks Canada)は水辺の危険の案内(新しいタブで開く)で次のように説明しています。
- 1日に2回、潮が引くと浜が広くなり、満ちると狭くなる。
- 潮の差は数cmから3m以上。
- 歩く道の途中で潮が満ちてこないか気を付け、来た道を安全に戻れるようにする。
- 出かける前に潮見表(tide table)を確かめる。
大西洋側(ファンディ湾)
ニューブランズウィック州とノバスコシア州の間のファンディ湾は、潮の満ち引きの差が世界で最も大きい場所です。カナダ公園局によると、ファンディ国立公園の潮の高さは9〜12mになります。潮が引いた海底を歩く前に、潮の時刻を確かめるよう案内されています。
流木と波
太平洋側の浜には、大きな丸太の流木がたくさん打ち上げられています。カナダ公園局は、流木は浮いたり転がったりして、人を倒したり、下敷きにしたり、押しつぶしたりすることがあると注意しています。潮やうねりが高いときは、浜と流木に近づかないよう呼びかけています。
パシフィック・リム国立公園保護区の安全の案内(新しいタブで開く)では、満潮、大きな波、転がる流木で、浜を歩く人や嵐を見に来た人が危ない目にあうことがあるとしています。
離岸流と冷たい水
- 離岸流(rip current):岸から沖へ向かう、細く速い流れです。表面がなめらかに見える、または小さく波立って見えることがあります。流されたら、岸と平行に泳いで流れから出てから、岸へ泳ぐよう案内されています。
- 水温:パシフィック・リム国立公園保護区では、夏でも海水温は7〜14°Cです。サーフィンをするときは、いつもウェットスーツを着るよう案内されています。
津波
カナダ公園局は、強い揺れを感じたとき、または海の水が急に引いたときは、すぐに高い場所へ移るよう呼びかけています。BC州の地震と津波への備えは「BC州の地震」で扱います。
泳げるかどうかは水質も確かめる
都市の浜では、水の汚れぐあいを調べて、泳いでよいかを知らせているところがあります。たとえばトロント市は、浜の水質のページ(新しいタブで開く)で次のように説明しています。
- 指定の浜で、夏のあいだ毎日水を取って細菌の量を調べる。
- 結果は地図で「泳げる(Safe to Swim)」「泳げない(Unsafe to Swim)」のように示される。
- 検査の結果が出るまでふつう24時間かかるので、結果だけに頼らず判断する必要がある。
- 大雨のあとは24〜48時間泳がない。雨で汚れが川から流れこむため。
- 風で波が立って底の砂がまき上がったとき、水鳥のふんが多いとき、浅くて水温が高いときも、細菌が増えることがある。ぬれた砂の中にも細菌がいる。
ほかの都市でも、市や地域の保健当局が浜の水質を知らせていることがあります。浜に掲示があれば、その内容に従います。
手順:海辺に出かける前に
- 潮見表で、満潮と干潮の時刻を確かめる。
- 国立公園や州立公園なら、公園の注意情報(advisories)を確かめる。
- 都市の浜で泳ぐなら、その日の水質の情報を確かめる。
- 波やうねりが高い日は、浜や流木の上に出ない。
- 歩くときは、潮が満ちても戻れる道かを考えて進む。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダの太平洋岸の浜には、日本の浜で見かけるものより大きな丸太の流木が多くあります。上に乗ったり、波打ち際で流木のそばに座ったりすると危険なことがあります。
- 夏でも水は冷たいので、泳ぐときやサーフィンをするときは、水温を考えた服装が必要です。
- 都市の浜では、泳げるかどうかが水の汚れでも判断されます。雨のあとは、晴れていても水が汚れていることがあります。
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