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クレジットヒストリーとクレジットスコア(Credit history・Credit score)

ひとことで言うと

カナダで借りたお金をどう返してきたかの記録がクレジットヒストリーで、主な信用情報機関はEquifaxとTransUnionの2社です。日本での記録は引き継がれないため、来たばかりの人は記録がない状態から始まります。自分のレポートは無料で取り寄せられ、間違いは無料で訂正を求められます。

目次
  1. クレジットヒストリーとは
  2. レポートに載る主な情報
  3. クレジットスコア
  4. 誰がレポートを見るか
  5. 照会(Inquiry)の種類
  6. 記録が残る期間
  7. 記録を作り、保つために
  8. 手順:自分のレポートを取り寄せる
  9. 間違いや不正を見つけたとき
  10. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

クレジットヒストリーとは

クレジットヒストリー(credit history)は、クレジットカードやローンをどう使い、どう返してきたかの記録です。これをまとめたものがクレジットレポート(credit report)で、信用情報機関(credit bureau、credit reporting agency)が作ります。初めてお金を借りたり、クレジットを申し込んだりしたときに作られます。

カナダ金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)の説明のページ(新しいタブで開く)によると、カナダの主な信用情報機関は次の2社です。

  • Equifax
  • TransUnion

2社が集めるのは、カナダ国内でのクレジットの記録だけです。貸し手によっては外国でのクレジットの記録を見ることがあり、その場合は外国の信用情報のレポートを出したり、銀行の担当者と面談したりすることがあります。

レポートに載る主な情報

レポートには、個人の情報とお金の記録が載ります。信用情報機関は少なくとも月に1回、内容を更新します。

種類主な内容
個人の情報氏名、生年月日、今と前の住所・電話番号、社会保険番号(SIN)、運転免許証の番号、パスポートの番号、勤め先
クレジットクレジットカード、ローン、信用枠(line of credit)、店のカード。開いた時期、残高、期日どおりに払ったか、限度額を超えたか
よくない記録残高不足の支払い(NSF)、取り立て会社に回された借金、破産や裁判の判決
照会過去3年に貸し手がレポートを取り寄せた記録
その他携帯電話・インターネット・光熱費の契約、住宅ローン、車のリーエン(担保の登録)など

クレジットスコア

クレジットスコア(credit score)は、レポートから計算する3桁の数字です。ふつうは300から900の間で、高いほど良いとされます。貸し手は、貸すかどうか、金利、限度額を決めるのに使います。

計算の方法は信用情報機関や貸し手で違い、細かい中身は公開されていません。FCACは、次のような点がスコアに影響するとしています。

  • 期日どおりに払っているか(スコアでいちばん大切な部分)
  • 限度額に対してどれだけ使っているか(利用率)
  • クレジットを使ってきた期間
  • クレジットの種類
  • 新しいクレジットをどのくらい申し込んでいるか

自分で見るスコアと、貸し手が見るスコアが違うこともあります。

誰がレポートを見るか

レポートを取り寄せることがあるのは、銀行やクレジットユニオン、クレジットカード会社、車のリース会社、携帯電話・インターネット会社、電気・ガス会社、保険会社、政府、雇い主、大家などです。家を借りるときや仕事に就くときに影響することもあります。

ほとんどの州では、他人がレポートを見るには本人の同意が必要です。クレジットの申込書に署名すると同意したことになります。ノバスコシア州(NS)、プリンスエドワードアイランド州(PEI)、サスカチュワン州(SK)では、見ることを本人に知らせればよいとされています。

照会(Inquiry)の種類

種類例スコアへの影響
ハード照会(hard inquiry)クレジットカードやローンの申し込み、一部の賃貸や就職の申し込みあり。ほかの人がレポートを見たときにも表示される
ソフト照会(soft inquiry)自分でレポートを取り寄せる、契約中の会社が記録を更新するなし。本人が見るレポートにだけ表示される

自分のレポートやスコアを見ても、スコアは下がりません。車のローンや住宅ローンで複数の貸し手から見積もりを取るときは、2週間以内にまとめると1回の照会として扱われます。

記録が残る期間

記録の期間のページ(新しいタブで開く)による主な例です。

情報残る期間
期日どおりに返した記録(Equifax)開いている間。閉じた口座は最長10年
期日どおりに返した記録(TransUnion)口座を閉じても最長20年
支払いの遅れや未払い最長6年
貸し手による照会Equifaxは3年、TransUnionは6年
破産免責から原則6年。州によってTransUnionは7年。2回以上の破産は14年

記録を作り、保つために

FCACが勧めている主な点です。

  1. 期日までに払う。全額払えないときも最低支払額は払う。
  2. 払えなくなりそうなときは、すぐに貸し手に連絡する。
  3. 利用額を限度額の30%未満に抑える。全額を毎月払っていても、使う割合が高いとリスクが高いと見られることがある。
  4. 古い口座はすぐに閉じない。年会費がなく管理しやすければ、残しておくと記録の長さを保てる。
  5. 必要なときだけ申し込む。短い間に何件も申し込まない。

クレジットカードの作り方はクレジットカードの記事で扱います。

手順:自分のレポートを取り寄せる

  1. EquifaxかTransUnionのウェブサイトで、無料のレポートを申し込む(TransUnionでは「Consumer Disclosure」という名前)。
  2. ネットを使わないときは、郵送の申込書に身分証2点のコピーを付けて送るか、電話で本人確認の質問に答える。Equifax Canadaは1-800-465-7166、TransUnion Canadaは1-800-663-9980。
  3. 州・準州によっては、事務所に身分証2点を持って行って受け取れる。

スコアは、Equifaxでは全州・準州で無料です。TransUnionではケベック州とオンタリオ州に住む人が無料で見られます(2026年10月時点)。

間違いや不正を見つけたとき

間違いと不正のページ(新しいタブで開く)によると、レポートの内容に異議を申し立てることができ、信用情報機関は間違いを無料で直さなければなりません。

  1. 領収書や明細など、間違いを示す書類を集める。
  2. Equifax・TransUnionの書式で間違いを届け出る。貸し手に直接連絡すると早く進むことがある。
  3. 結果に納得できないときは、短い説明(consumer statement)を無料でレポートに加えられる。
  4. 開いた覚えのない口座があれば、関係する会社に知らせ、2社に不正の警告(fraud alert)を付けるよう頼み、国の詐欺の届け出の仕組み(National Fraud Reporting System)に届け出る。

信用情報機関は連邦政府の規制の対象ではありません。苦情は、まず信用情報機関に伝え、そのあとは州・準州の消費者保護の窓口に相談します。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • カナダの信用情報機関は、カナダ国内の記録しか集めません。日本でクレジットカードを長く使っていても、カナダでは記録がない状態から始まります。
  • 記録がない、または少ないと、クレジットカードやローンだけでなく、家を借りるときや仕事に就くときに影響することがあります。
  • 「無料でスコアを見られる」とうたう偽のサイトで、個人情報を盗まれることがあります。会社を調べ、利用規約とプライバシーポリシーを読み、「https」で始まるサイトかを確かめてから情報を入れます。
  • 自分の状況での借り方や返し方の判断は、銀行の窓口や、クレジットカウンセラー(credit counsellor)などに相談してください。

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