ケベック州の免許切り替え(SAAQ、Échange de permis de conduire)
ケベック州に住み始めた人は、ほかの国の免許で運転できるのは6か月までです。日本はケベック州の交換の対象国で、普通車(クラス5)の免許には技能試験なしで交換できます。手続きはケベック州自動車保険公社(SAAQ)で、2026年10月時点の交換手数料はC$23.70に免許の代金が加わります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
住み始めてから6か月は日本の免許で運転できる
ケベック州の運転免許は、ケベック州自動車保険公社(Société de l’assurance automobile du Québec、SAAQ)が扱います。免許の切り替えも、SAAQのサービスセンターで行います。
SAAQの新しく来た人向けのページ(新しいタブで開く)によると、ケベック州に住み始めた人(新しい居住者)は、ほかの国で出た有効な免許で、続けて6か月まで、乗用車・オートバイ・原付を運転できます。免許がその車の種類を認めている必要があります。
6か月を過ぎて運転を続けるには、ケベック州の免許が必要です。手続きは、ケベック州に住み始めたときからできます。
ほかの国の免許では、6か月の間でも、トラック・緊急車両・バス・ミニバス・タクシーは運転できません。これらにはケベック州の該当するクラスの免許が要ります。
住んでいない人・留学生など
SAAQは、ケベック州に住んでいない人(旅行者など)も、ケベック州の免許なしで続けて6か月まで運転できるとしています。国際運転免許証を持っていれば、その有効期間中は運転でき、国際運転免許証と自分の国の免許の両方を持って運転します。
学生・研修生などで、生活の本拠がケベック州の外にある人は、住んでいない人として扱われます。この場合、学業や研修の期間中は、ケベック州の免許なしで乗用車・オートバイ・原付を運転できます。ケベック州に生活の本拠を移した場合は、新しい居住者として免許の手続きが必要です。
働きに来た人へのケベック州政府の案内
ケベック州政府の一時就労者向けのページは、就労許可の長さで次のように分けています。
| 就労許可の長さ | ケベック州政府の案内 |
|---|---|
| 6か月〜12か月 | 自分の国の免許と国際運転免許証を持つ |
| 12か月以上 | 免許の交換の手続きができる。到着後にSAAQを予約して手続きを始められる |
国際運転免許証については国際運転免許証で運転できる期間で説明しています。
日本の免許の扱い
SAAQは、次の国・地域の免許を、技能試験(examens de compétence)なしで普通車の免許(クラス5)に交換できるとしています(2026年10月時点)。
- ドイツ、オーストリア、ベルギー、フランス、イギリス、マン島、北アイルランド、日本、オランダ、韓国、スイス、台湾
ただし、オートバイの免許(クラス6A・6B・6C)を受けるには、日本の免許があっても試験に合格する必要があります。
日本との取り決めは、ケベック州の運輸の法令の一覧に「日本政府との運転免許の交換に関する、書簡の交換による相互の取り決めについての規則」(Règlement sur une entente de réciprocité sous forme d’échange de lettres entre le gouvernement du Québec et le gouvernement du Japon concernant l’échange des permis de conduire)として載っています。
運転経験が24か月未満のとき
SAAQが認める乗用車・オートバイの運転経験が24か月未満の場合は、通常の免許ではなく、試用期間の免許(permis probatoire)が出ます。運転経験が24か月になるまで、この免許です。
対象国でない免許の場合
一覧にない国の免許の場合は、SAAQの試験に合格すると普通車の免許が出ます。ケベック州に住む前に、免許を1年以上持っていたことが条件です。実技試験に落ちると、その国の免許では運転できなくなり、練習用の免許(permis d’apprenti conducteur)が出ます。再受験は28日以上あとです。
必要な書類
SAAQの必要書類の案内(新しいタブで開く)は、在留資格と免許を出した国を選ぶと、持っていく書類の一覧が出る形になっています。日本の免許の場合は、次のとおりです(2026年10月時点)。書類はどれも原本だけが受け付けられます。
日本の免許
- 有効な日本の免許は、翻訳はいりません。ただし、日本の領事館の証明書が必要です。総領事館は、これを免許証の抜粋証明(英語かフランス語)として出しています。
- 期限が切れた免許は、フランス語か英語への正式な翻訳が必要です。
- 国際運転免許証は、免許の翻訳としては認められません。
在留資格を示す書類
| 在留資格 | 書類 |
|---|---|
| 一時滞在の労働者 | 有効なパスポートと、期間が6か月を超える有効な就労許可 |
| 留学生・研修生 | 有効なパスポートと、期間が6か月を超える有効な就学許可か就労許可 |
| 永住者 | 永住者カード、または永住の確認書(Confirmation of Permanent Residence)とパスポートなど |
ケベック州に住んでいることを示す書類(1つ)
- ケベック州の健康保険証、またはケベック州医療保険公社(RAMQ)への登録の証明
- ケベック州の学校の在学証明(今の学期か次の学期)
- 電話・電気・ケーブルテレビの請求書、市や学校の税の請求書、銀行やクレジットカードの明細(紙でも電子でも可)
- ケベック州の雇用主の、今そこで働いていることの証明
- ケベック州選考証明書(CSQ)、ケベック州受入れ証明書(CAQ)など
求められることがある書類
外国の免許が、カナダでの滞在資格の書類が出た日より後に発行されている場合などは、免許を出した国に6か月以上住んでいたことを示す書類(請求書、銀行の明細、税の通知など)を求められることがあります。
翻訳
日本語の書類は、フランス語か英語への正式な翻訳が必要です。翻訳は、大使館・カナダにある領事館、またはケベック州の翻訳者の団体(OTTIAQ)などの会員が作ったもの、または認証したものに限られます。
手順
- ケベック州に住み始めた日から6か月の期限を確認する。
- 在モントリオール日本国総領事館で、日本の免許証の抜粋証明(英語かフランス語)を取る。
- SAAQの予約の申込みフォーム(新しいタブで開く)に記入する。SAAQは、着いたらすぐ申し込むよう勧めています。申し込めるのはケベック州の居住者です。
- SAAQから、20営業日(約30日)以内にメールか電話で次の手順の連絡が来る。
- 予約の日に、本人が書類を持ってSAAQのサービスセンターに行く。総領事館によると、窓口では視力検査と写真撮影があります。
申込みフォームの記入の相談は1 833 762-1502です。SAAQの問い合わせ窓口は、モントリオール地域が514 954-7771、そのほかのケベック州内が1 888 356-6616です。
総領事館は、日本の免許証はその場で返してもらえると案内しています。
費用
SAAQの料金表による2026年の金額です(2026年10月時点)。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 免許の交換の手数料(交換と発行の手数料を含む) | C$23.70 |
| 普通車の免許(クラス5)の代金 | 1年あたり最大C$63.28(年は誕生日から数える) |
| 試用期間の免許(クラス5)の代金 | C$107.96(24か月分) |
SAAQによると、交換の手数料は免許の代金に加えてかかり、払い戻されません。料金は毎年見直されます。総領事館の抜粋証明には、総領事館の手数料が別にかかります。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 期限は6か月:ケベック州で日本の免許で運転できるのは、住み始めてから続けて6か月です。ほかの州の期限は日本の運転免許をカナダの免許に切り替えるで比べています。
- 予約まで時間がかかる:SAAQからの連絡まで約30日かかることがあるため、期限の6か月から逆算して早めに申し込みます。
- 二輪は試験が必要:日本で二輪の免許を持っていても、ケベック州でオートバイの免許を受けるには試験があります。
- フランス語が中心:SAAQの窓口や書類はフランス語が中心です。総領事館の抜粋証明は英語かフランス語で出ます。
- 冬タイヤの義務:ケベック州で登録した車は、12月1日から3月15日まで冬タイヤが義務です。詳しくは冬タイヤにまとめています。
- 日本の免許の更新:日本の免許は、カナダにいる間も期限が来ます。総領事館によると、失効から6か月以内なら日本で試験なしで元の免許を取り直せます。6か月を過ぎた場合は、国外にいて更新できなかったことの証明が必要で、帰国から1か月以内に申請しないと試験の免除を受けられません。詳しくはカナダにいる間の日本の免許の更新にまとめています。
- 個別の判断:自分の免許が交換できるか、どの免許になるかは、SAAQが答えます。
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