ムースとエルク(Moose・Elk)
ムースやエルクは大きなシカの仲間で、国立公園の中だけでなく道路のそばにも現れます。少なくとも30m離れ、親子や群れの間に入らないのが基本です。エルクは5〜6月の出産期と8〜9月の繁殖期に特に攻撃的になります。運転中は、夕方から明け方にかけて道路のムースに気をつけます。
ムースとエルクはどんな動物か
ムース(moose)とエルク(elk、ワピチ wapiti とも呼ばれます)は、どちらもシカの仲間の大きな動物です。カナダでは国立公園や森の中だけでなく、道路のそばでも見かけます。
おとなしく見えても野生の動物です。パークス・カナダ(Parks Canada)の野生動物のページ(新しいタブで開く)は、シカ、ムース、エルクのような大きな動物から少なくとも30m(バス3台分)離れるよう求めています。クマ、オオカミ、コヨーテ、クーガーからは100m(バス10台分)です。
エルクが危ない時期
バンフ国立公園のエルクの安全のページ(新しいタブで開く)によると、エルクは1年のうち2つの時期に特に危険になります。
| 時期 | 何が起きるか |
|---|---|
| 出産期(5〜6月) | メスが子どもを守ろうとして攻撃的になる |
| 繁殖期(8〜9月) | オスが特にけんか腰になる |
パークス・カナダは、メスと子どもの間や、エルクの群れの間には決して入らないよう強く求めています。子連れのメスに気づかずに近づいて、けがをした人がいるためです。
近づきすぎのサイン
エルクが周りを気にしたり落ち着かなくなったりする、歯ぎしりをする、耳を後ろに倒す、といった様子を見せたら、近づきすぎです。すぐに離れます。
手順
国立公園などで見かけたとき
- 少なくとも30m離れる。近づきすぎのサインが見えたら、さらに下がる。
- 写真は双眼鏡や望遠レンズで撮る。車の中から見るのも方法です。
- 親子の間や群れの間には入らない。
- 餌を与えない。
運転中に見かけたとき
- 道路のそばに動物がいたら、スピードを落とし、車から降りずに通り過ぎる。制限速度を守る。
- 見物のために道路わきに車を止めない。パークス・カナダは、動物にストレスを与え、車を怖がらないことを覚えさせ、ほかの運転手の視界もさえぎるため危険だとしています。
ムースの多い道路を走るとき(ニューファンドランド・ラブラドール州の注意喚起(新しいタブで開く)より)
- 夕方から明け方にかけては特に注意し、夜はスピードを落として、反応できる時間を作る。
- ムースの多い区間を知らせる標識に注意する。
- 道路の両側を、できるだけ遠くまで見ながら走る。運転に集中する。
- フロントガラスとヘッドライトをきれいにしておき、対向車がいないときはハイビームで走る。
- シートベルトを必ず締める。
同州は2024年5月の注意喚起で、1歳のムースが母親から離れるこの時期は、ムースとの衝突の危険が高まるとしています。
餌やりの禁止
パークス・カナダの国立公園などで野生動物に餌を与えることは法律で禁止されています。直接与えた場合だけでなく、食べ物やごみを放置して間接的に与えた場合も、カナダ国立公園法(Canada National Parks Act)で罪に問われることがあります。
ここに注意してね!
- 人に慣れているように見えても、ムースやエルクは野生の動物です。カナダの国立公園では、30m以上の距離をとることが求められています。
- エルクの出産期(5〜6月)と繁殖期(8〜9月)は、国立公園を訪れるときに特に気をつけましょう。国立公園の情報はバンフとジャスパーの記事でも扱います。
- 地方の道路では、夜にムースが道路に出てくることがあります。長距離の運転は車での長距離旅行の記事、クマへの対応はクマの記事にまとめています。
- 野生動物への餌やりが禁止されている理由は、餌やりの記事でも扱います。
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