州選挙の仕組み(Provincial elections)
州議会の選挙は、州ごとの法律にもとづき、州ごとの選挙管理機関が運営します。投票できるのはカナダ市民で、年齢や州に住んでいる期間などの条件は州によって違います。選挙の日程の決まり方と投票の方法を、BC・オンタリオ州・ケベック州を例にまとめます。
州選挙を運営する機関
州議会の議員を選ぶ選挙は、連邦選挙とは別に、州ごとの法律にもとづいて行われます。運営するのは、州ごとの選挙管理機関です。
| 州 | 機関 | 機関自身の説明 |
|---|---|---|
| ブリティッシュコロンビア州(BC) | Elections BC | 州選挙のほか、リコール(Recall)や住民発案(Initiative)の請願、住民投票の案内もしている |
| オンタリオ州 | Elections Ontario | 州議会に属する、党派にかたよらない機関。選挙管理委員長(Chief Electoral Officer)が率いる |
| ケベック州 | ケベック州選挙管理機関(Élections Québec) | 中立で独立した機関 |
州議会そのものの仕組みは「州議会と州政府」、連邦選挙は「連邦選挙の仕組み」で扱います。
選挙の日程の決まり方
BC のように、総選挙の日を法律で決めている州があります。ただし、それより早く議会が解散されて選挙になることもあります。
BC の憲法法(Constitution Act)(新しいタブで開く)第23条は、次のように定めています。
- 最終投票日は、前回の総選挙の最終投票日から4年目の10月の第3土曜日とする。
- 地方選挙や連邦選挙と重なるときは、別の日にすることができる。
- 一方で、副総督(Lieutenant Governor)は、適当と考えるときに議会を解散できる。
ケベック州の Élections Québec は、州・市町村・教育委員会の総選挙は、ふつう4年ごとに行われると説明しています。
投票できる人
州選挙で投票できるのはカナダ市民だけです。永住者や一時滞在の人は投票できません。年齢や住んでいる期間などの条件は、州によって違います。
州・準州ごとの違い
| 州 | 主な条件 |
|---|---|
| BC | カナダ市民、18歳以上、最終投票日の直前に少なくとも6か月 BC に住んでいる、など |
| オンタリオ州 | 18歳以上、カナダ市民、オンタリオ州の住民 |
| ケベック州 | 投票日に18歳以上、カナダ市民、少なくとも6か月ケベック州に住んでいる、有権者名簿に名前と住所が載っている、選挙権を失っていない |
BC の条件のくわしい内容は「選挙権を持つ人」で扱います。ケベック州の条件は、Élections Québec のページ(新しいタブで開く)に説明があります。
投票の方法
どの州でも、投票日に決められた投票所で投票するほかに、いくつかの方法が用意されています。
Elections Ontario のページ(新しいタブで開く)では、次の方法を挙げています。
- 投票日に、指定された投票所で投票する(9時〜21時)
- 期日前投票(advance voting)の会場で投票する
- 選挙区の選挙事務所で、選挙が始まった翌日から投票日の前日18時まで投票する
- 郵便で投票する(申し込みは投票日の6日前の18時まで)
- 自宅への訪問や、参加している病院での投票(条件あり)
BC でも、期日前投票、最終投票日の投票、選挙区の選挙事務所での投票、郵便投票の方法があります。Elections BC のページ(新しいタブで開く)によると、期日前投票は理由がなくても利用でき、どの期日前投票の会場でも投票できます。選挙の日程は Elections BC が発表します。
ケベック州でも、投票日のほか、期日前投票やそのほかの方法で投票できます。
日本との違い・注意点
- 州選挙は連邦選挙とは別の選挙で、運営する機関も、投票できる人の条件も違います。
- 総選挙の日が法律で決まっていても、それより早く選挙になることがあります。日程は、それぞれの州の選挙管理機関が発表します。
- 投票できるかどうか、名簿に載っているかどうかは、州の選挙管理機関に問い合わせることができます。
- 準州の議会の仕組みは「準州の政治の仕組み」で扱います。
この記事をシェアする