連邦選挙の仕組み(Federal elections)
カナダの連邦総選挙では、343の選挙区から1人ずつ庶民院議員を選びます。選挙は、選挙令状の発行から36〜50日後の月曜日に行われます。期日前投票や郵便投票の方法、投票所での本人確認、選挙を運営するカナダ選挙管理庁の役割をまとめます。
小選挙区制
カナダ選挙管理庁(Elections Canada)の政治制度の解説(新しいタブで開く)によると、連邦選挙の仕組みは「小選挙区相対多数制(single-member plurality)」で、「first-past-the-post」とも呼ばれます。343の選挙区から1人ずつ庶民院(House of Commons)の議員を選び、各選挙区で最も多くの票を得た候補者が当選します。
選挙区の境界は、国勢調査(census)にもとづいて10年ごとに見直されます。庶民院の役割は「連邦議会(庶民院と上院)」で扱います。
選挙の日程の決まり方
カナダ選挙法(新しいタブで開く)第56.1条は、前回の総選挙の投票日から4年目の10月の第3月曜日に総選挙を行うと定めています。ただし、同じ条文は、総督が議会を解散する権限には影響しないとしています。そのため、この日より前に総選挙が行われることもあります。解散と内閣の関係は「首相と内閣」で扱います。
総選挙は、次の流れで始まります。
- 総督が議会を解散し、布告(proclamation)で総選挙を行うことを定めます。
- 布告にもとづいて、選挙管理庁長官(Chief Electoral Officer)が、各選挙区の選挙管理官(returning officer)に選挙令状(writ)を発行します。
- 投票日は、令状の発行日から36日目以降、50日目までの日に定められます。
- 投票日は、原則として月曜日です。総選挙では、すべての選挙区で同じ日になります。
議員の辞職などで1つの選挙区の議席が空いたときは、その選挙区だけで補欠選挙(by-election)が行われます。
投票の方法
Elections Canada の投票のページ(新しいタブで開く)は、選挙が始まったあとの投票の方法として、次のものを挙げています。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 投票日 | 割り当てられた投票所で投票する |
| 期日前投票(advance polls) | 投票日の10日前、9日前、8日前、7日前に投票する |
| Elections Canada の事務所 | 投票日の6日前まで、地域の事務所で投票する |
| 郵便投票(special ballot) | 申し込んで郵便で投票する。投票用紙は投票日までに届く必要がある |
よくある質問のページ(新しいタブで開く)によると、有権者は投票日に、続けて3時間の投票の時間を持てるよう法律で決まっています。勤務時間のためにその時間がとれない人には、雇用主が時間を与える必要があります。
投票所での本人確認
Elections Canada の本人確認のページ(新しいタブで開く)によると、投票するときは、次のどれかの方法で本人であることと住所を証明します。
- 運転免許証など、政府が発行した写真・氏名・現住所のあるカードを1点見せる
- 氏名のある書類を2点見せる(少なくとも1点には現住所があること)。例:健康保険証と銀行の明細書
- 書類がないときは、本人であることと住所を書面で申告し、同じ投票所に割り当てられた知人に保証してもらう
選挙を運営する機関
Elections Canada の機関の説明(新しいタブで開く)によると、Elections Canada(正式には選挙管理庁長官の事務局)は、議会に直接報告する、独立した、党派に属さない機関です。連邦の選挙と国民投票の実施、政治資金の規定の運用、選挙法が守られているかの監視などを担当します。
日本との違い・注意点
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