長距離バス(Inter-city bus)
カナダの長距離バスは、地域ごとに民間の会社や州の機関が走らせています。バスの車両の安全基準は連邦のカナダ運輸省(Transport Canada)、運行の許可は州が決めます。路線と便の数は地域で大きく違います。
カナダの長距離バスのしくみ
カナダでは、都市と都市の間を決まった時刻に走り、1人ずつ運賃を取るバスを、長距離バス(inter-city bus)と呼びます。運行しているのは民間の会社や州の機関で、乗りたい区間によって会社が変わります。
カナダは国土が広く、都市の間の距離が長いので、バスでの移動は時間がかかります。距離の目安は「カナダの距離感と移動時間」にまとめます。
誰が決まりを作っているか
カナダ運輸省(Transport Canada)の説明(新しいタブで開く)では、道路の安全は連邦・州・準州・市町村が分担しています。
| 担当 | 内容 |
|---|---|
| 連邦(Transport Canada) | 自動車安全法(Motor Vehicle Safety Act)にもとづく、バスの車両の安全基準 |
| 州・準州 | 道路での取り締まり、運転免許、交通ルール、バスの運行の許可 |
Transport Canada は2018年7月に、新しく作られる長距離用のバス(motor coach)にシートベルトを付けることを義務にする規則を出し、2020年9月から適用しています。2018年のフンボルトでのバスの大きな事故のあと、運転時間を記録する電子機器の義務化なども進めました。シートベルトがある席では、締めておきます。
州ごとの例
BC
BC州政府のページ(新しいタブで開く)によると、BCの長距離バスは、旅客輸送登録官(Registrar of Passenger Transportation)、旅客輸送委員会(Passenger Transportation Board)、商用車安全取締局(CVSE)が許可と監督をしています。
旅客輸送委員会は、長距離バスの会社ごとに、時刻表、路線、乗り降りの場所、路線ごとの最低限の運行回数(1日・1週・1か月あたり)を許可の条件として決めています(委員会の長距離バスのページ(新しいタブで開く))。許可を受けた会社の一覧も委員会のウェブサイトで公開されています。
BC州政府のページでは、州北部の長距離バス「BC Bus North」も紹介されています。この路線はプリンス・ルパート、プリンス・ジョージ、ドーソン・クリーク、フォート・セント・ジョン、フォート・ネルソン、ヴァレマウントを結んでいます。
オンタリオ州
オンタリオ州政府の機関であるオンタリオ・ノースランド(Ontario Northland)が、北オンタリオとトロントなどを結ぶバスを走らせています。ノースベイ〜トロント、サドベリー〜トロント、サンダーベイ〜スー・セント・マリーなどの路線があります。
路線は変わることがあるので、乗る前に運行会社のウェブサイトで最新の時刻表を確かめます。
障害のある人の移動
カナダ運輸庁(Canadian Transportation Agency、CTA)は、州の境や国境を越えて走るバスについて、障害のある人が利用しやすくするための規則(Accessible Transportation for Persons with Disabilities Regulations)を運用しています(CTA のページ(新しいタブで開く))。この規則は大きな事業者に適用され、介助犬の受け入れや、チェックインと荷物の受け取りの無料の手伝いなどが決められています。
手順
- 乗りたい区間を走っている会社を、運行会社や州・市の交通案内のウェブサイトで探す。
- 時刻表と便の数を確かめる。便の少ない路線では、乗り遅れたときのことも考えておく。
- 運行会社のウェブサイトなどで乗車券を買う。
- 乗り場(バスターミナルや、道ばたの停留所)と集合時刻を確かめる。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本のように、大きな都市の間に深夜まで便が多くある路線ばかりではありません。地方の路線は便が少なく、運休や路線の廃止もあります。
- 冬は雪や路面の凍結で、遅れたり運休したりすることがあります。冬の移動については「冬の旅行」も参考になります。
- 長距離の移動では、列車(「長距離列車(VIA Rail)」)や飛行機も合わせて比べると、移動の選び方が広がります。
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