入国できない理由(Inadmissibility)と飲酒運転の前歴
犯罪歴、健康上の理由、虚偽の申告などがあると、カナダに「入国できない(inadmissible)」と判断されることがあります。飲酒運転の有罪歴は、2018年12月18日から重大な犯罪として扱われる可能性があります。前歴がある人は、渡航の前にリハビリテーションや一時滞在許可(TRP)の申請を考える必要があります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
「入国できない(inadmissible)」とは
カナダの移民法では、一定の理由がある人を「入国できない人(inadmissible)」としています。この判断は、eTAや訪問者ビザ、学習許可・就労許可の審査のときにも、空港などの入国審査のときにも行われます。eTAを持っていても、入国が保証されるわけではありません。
入国できない主な理由
移民・難民・市民権省(IRCC)の入国できない理由のページ(新しいタブで開く)では、次の理由が挙げられています。
| 理由 | 主な例 |
|---|---|
| 安全上の理由 | スパイ活動、暴力、テロ、それらに関わる組織への所属 |
| 人権・国際的な人権の侵害 | 戦争犯罪、人道に対する罪など |
| 犯罪 | 犯罪を犯したこと。薬物や酒の影響下での運転を含む |
| 組織犯罪 | 組織犯罪、密入国のあっせん、資金洗浄に関わる組織への所属 |
| 健康上の理由 | 公衆衛生・公共の安全を脅かす、保健・社会サービスに過大な負担をかける状態 |
| 経済的な理由 | 自分と家族を支えられない、または支える意思がない |
| 虚偽の申告(misrepresentation) | 審査に関わる情報について、うその申告をする・隠す |
| 移民・難民保護法(IRPA)の違反 | 法律や規則の条件を守らなかった |
| 家族 | 入国できない家族がいる |
飲酒運転の前歴
IRCCの飲酒運転のページ(新しいタブで開く)によると、酒や薬物(大麻を含む)の影響下で運転して有罪になった人は、重大な犯罪(serious criminality) として入国できないとされる可能性があります。
カナダでは、2018年12月18日に飲酒運転などの罰則が重くなりました。このため、扱いは有罪になった時期で変わります。
| 有罪になった時期 | IRCCの説明 |
|---|---|
| 2018年12月18日より前 | 刑を終えてから10年以上たっていれば、「みなしリハビリテーション(deemed rehabilitation)」の対象になることがある |
| 2018年12月18日以降 | 重大な犯罪として扱われる可能性がある |
日本など、カナダの外で有罪になった場合も対象です。
入国できない状態を解消する方法
IRCCの犯罪歴を乗り越える方法のページ(新しいタブで開く)では、次の方法が示されています。
- みなしリハビリテーション(Deemed rehabilitation):犯罪の数と種類、刑を終えてからの年数によって、申請しなくても更生したとみなされることがあります。最終的には、審査官に条件を満たすことを示す必要があります。
- 個別のリハビリテーション(Individual rehabilitation):刑を終え、かつ犯罪の行為から少なくとも5年がたっていれば、更生したことを示して申請できます。カナダの外での有罪が対象です。
- 記録の停止(Record suspension):カナダ国内で有罪になった場合の手続きです。
- 一時滞在許可(Temporary Resident Permit、TRP):カナダへ行く正当で強い理由(compelling reasons)がある場合に申請します。IRCCは、TRPが出る保証はないとしています。
リハビリテーションの審査には1年以上かかることがあるとされています。申請は、地域のビザ事務所へ郵送で出します。
手順
- 自分の前歴(罪名、判決の日、刑を終えた日)を、判決書などの書類で確かめる。
- 有罪になった時期と経過年数から、どの方法が考えられるかを確かめる。
- 渡航の予定より十分前に、リハビリテーションかTRPの申請を準備する。
- 申請書、警察証明(警察証明の取り方)、判決の記録などをそろえて申請する。
- 結果が出るまで、渡航の計画は確定させない。
費用
2026年10月時点のIRCCの料金表(新しいタブで開く)では、次のとおりです。
| 申請 | 料金 |
|---|---|
| リハビリテーション(犯罪) | C$246.25 |
| リハビリテーション(重大な犯罪) | C$1,231 |
| 一時滞在許可(TRP)1人 | C$246.25 |
| カナダへの再入国の許可(Authorization to return to Canada) | C$492.50 |
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の人は観光でビザが要りませんが、飛行機で行くにはeTAが必要です(eTA)。eTAがあっても、入国審査で入国できないと判断されることがあります。
- 申請や入国審査でうその申告をしたり、前歴を隠したりすると、それ自体が「虚偽の申告」として入国できない理由になります。
- IRCCは、TRPやリハビリテーションの承認を保証していません。審査に時間がかかるため、早めの準備が必要です。
- 前歴がある人の判断は難しいため、IRCC、登録移民コンサルタント(RCIC)、弁護士に相談してください。
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