移民のための健康診断(Immigration medical exam、IME)
永住権の申請では、本人と家族全員に移民のための健康診断(IME)が必要です。一時滞在では、6か月を超える滞在で特定の国に長くいた人や、医療・教育・保育などの仕事をする人が対象です。受診できるのはIRCCが指定した医師(パネル・フィジシャン)だけです。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
移民のための健康診断とは
カナダに長く滞在する人や移住する人は、移民のための健康診断(Immigration medical exam、IME)を求められることがあります。IRCCの健康診断のページ(新しいタブで開く)では、医療上の理由で入国できない状態(inadmissible)でないかを確かめるためと説明しています。
受診できるのは、移民・難民・市民権省(IRCC)が指定した医師(パネル・フィジシャン、panel physician)だけです。自分のかかりつけの医師では受けられません。指定の医師は、IRCCの検索ページで探します。
健康診断の結果を最終的に判断するのは医師ではなくIRCCです。問題があれば、IRCCから書面で連絡が来ます。
誰が受けるか
永住権の申請
永住申請者向けのページ(新しいタブで開く)によると、永住権を申請する人は健康診断が必要です。一緒にカナダに来ない家族も受けます。
| 申請の種類 | 受ける時期 |
|---|---|
| Express Entry | 招待状(ITA)を受け取ったあと、申請を出す前 |
| そのほかの永住申請 | 申請を出したあと、IRCCから届く指示に従い、指示から30日以内 |
一時滞在(訪問・留学・就労)の申請
一時滞在者向けのページ(新しいタブで開く)では、滞在の長さで分けて説明しています(2026年10月時点)。
| 滞在の長さ | 健康診断が必要な場合 |
|---|---|
| 6か月以下 | 原則不要。公衆衛生を守る必要がある仕事をする場合などは必要 |
| 6か月を超える | 次のどれかにあてはまる場合。①来る前の1年間に、指定の国・地域に6か月以上続けて住んだり滞在したりした ②公衆衛生を守る必要がある仕事をする ③親・祖父母のスーパービザを申請する |
公衆衛生を守る必要がある仕事の例として、IRCCは次を挙げています。
- 医療機関で働く人、臨床検査の仕事
- 長期ケア施設の介助
- 大学で学ぶ医学生、医学の実習、短期の代診医
- 小学校・中学校・高校、保育の場で働く人
- 家事労働者、子ども・高齢者・障害のある人の住み込みの介護
- 指定の国・地域に6か月以上続けていた農業労働者
指定の国・地域と日本
健康診断が必要な国・地域は、IRCCの一覧(新しいタブで開く)に載っています。2026年10月時点で、日本は「必要」になっていません。
ただし、来る前の1年間にほかの国に長く住んでいた場合や、上の仕事をする場合は対象になることがあります。
カナダ国内にいる人の免除
IRCCは、カナダ国内にいる一部の人を健康診断から免除する臨時の方針を、2029年10月5日まで延長しています。次のすべてにあてはまることが条件です。
- 永住または一時滞在の申請をした、またはこれからする
- すでにカナダに住んでいる
- 過去5年以内に健康診断を受けた
- 前回の結果が、公衆衛生・公共の安全への危険が低い、またはないとされた
あてはまる場合は、前回の健康診断の番号(IME番号など)を新しい申請に書きます。
手順
- 自分の申請で健康診断が必要かを、IRCCのページや申請の案内で確かめる。
- IRCCの検索ページで、指定の医師(パネル・フィジシャン)を探して予約する。
- 当日は、パスポートなどの身分証、眼鏡・コンタクトレンズ、持病の診断書や検査結果、飲んでいる薬の一覧を持って行く。予防接種の記録があれば持って行く(任意)。
- 問診と診察を受ける。年齢によっては胸部X線や血液などの検査がある。
- 受診した証明の書類を受け取る。申請の前に受けた場合(upfront)は、その写しを申請に付ける。
一時滞在の申請では、申請の前に自分で医師に連絡して受ける方法(upfront medical exam)が勧められています。申請のあとにIRCCの指示で受けた場合は、本人が書類を出す必要はありません。
診察の内容
身長・体重、聴力・視力、心臓と肺の音、腹部、手足の動き、皮膚などを診ます。性器や肛門の診察はありません。診察の途中で、付き添い(chaperone)を求めたり、止めて質問したりできます。
予防接種をすすめられることがありますが、受けるかどうかは任意です。受けなくても申請が却下されることはありません。
有効期間
健康診断の結果は12か月有効です。その間にカナダに来ないと、もう一度受ける必要があることがあります。学生や就労者は、入国許可の通知(POEレター、letter of introduction)に結果の期限が書かれています。
費用
健康診断の費用は、IRCCの申請料とは別で、受診のときに医師や放射線科などに直接払います(2026年10月時点)。
- 指定の医師・放射線科の料金
- 追加の検査や治療
- 専門医の受診
予防接種を受ける場合は、その費用がかかることがあります。健康診断のあとに申請が却下されても、これらの費用は戻りません。金額は医療機関ごとに違います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の会社の健康診断や人間ドックの結果は使えません。IRCCが指定した医師で受けます。
- 健康診断の結果やX線写真はIRCCのものになり、返してもらえません。結果の写しがほしいときは、受診のときに医師に頼みます。
- 持病や過去の病気は、問診で正直に伝えます。伝えないと、審査が長くなることがあります。
- 健康診断で活動性でない結核(inactive tuberculosis)が見つかると、カナダに来てから経過観察(medical surveillance)を求められることがあります。
- 結果は12か月で切れます。渡航の時期を見ながら受診の時期を決めることが大切です。
- 自分が健康診断の対象になるかの判断は、IRCCの窓口やRCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください。
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