冬道の運転(Winter driving)
カナダの冬道では、車の準備、出発前の道路・天気の確認、ゆっくりした運転、立ち往生したときの備えが大切です。カナダ運輸省(Transport Canada)は、7°Cを下回るとオールシーズンタイヤや夏タイヤは効きにくくなるとして、4本そろえた冬タイヤを勧めています。冬タイヤの義務は州で違います。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
冬の運転は準備から
カナダ運輸省(Transport Canada)は、冬の運転で事故を防ぐために、車の準備、出発前の計画、運転のしかた、立ち往生したときの備えの4つを挙げています。
冬タイヤの義務があるかどうかは州で違います。ケベック州は州で登録した車に義務があり、BCは指定の道路で義務があります。くわしくは冬タイヤにまとめています。
車の準備
カナダ運輸省の車の準備のページ(新しいタブで開く)は、冬の前に次の点を確かめるよう勧めています。
| 項目 | 確かめること |
|---|---|
| バッテリー | 寒いときにエンジンをかけるには、十分に充電されたバッテリーが要る。端子をきれいにし、充電の仕組みも点検する |
| 冷却水(不凍液) | 濃さと量 |
| ウォッシャー液 | −40°Cまで凍らない冬用のものを使い、予備も1本積む |
| ワイパー | すじが残るなら替える。冬用のワイパーもある |
| タイヤ | 空気圧。冬タイヤの溝は4mm以上 |
| ブレーキ・ライト | ブレーキの点検。すべてのライトがつき、向きが合っているか |
| 暖房 | ヒーターとデフロスター(くもり取り)が効くか |
運輸省は、資格のある整備工場で冬の点検を受けると、見落としを防げるとしています。
冬タイヤ
冬タイヤのページ(新しいタブで開く)によると、7°Cを下回ると、オールシーズンタイヤや夏タイヤはゴムの弾力が落ち、すべりやすくなります。運輸省は次のことを勧めています。
- 冬タイヤは4本そろえてつける。種類・サイズ・速度記号・荷重指数が同じタイヤを4本にすると、操作が安定する。
- 3つの山と雪の結晶のマーク(peaked mountain with snowflake)のついたタイヤを選ぶ。厳しい雪の条件のために作られ、雪の上での性能の基準を満たしている。
- 雪の道路では、溝が4mm近くまで減ったタイヤは使わない。
- 冬用でない幅の広い高性能タイヤは、雪道に向かない。
出発する前に
旅の計画のページ(新しいタブで開く)は、出発前に次のことをするよう勧めています。
- カナダ環境・気候変動省(Environment and Climate Change Canada)の天気予報や、州の道路情報(511)で、天気と道路の状況を確かめる。
- 行き先、通る道、着く予定の時間を、だれかに伝えておく。
- 携帯電話を満充電にし、充電ケーブルを持つ。
- 非常用品を車に積む。
- ボンネット、屋根、窓、ライトの雪をすべて落とす。
雪をのせたまま走ると、雪がフロントガラスにすべり落ちたり、ほかの車に飛んだりします。運輸省は、雪をのせた車の運転者に罰金を科す州もあるとしています。道路状況の調べ方は道路状況の調べ方(DriveBC・511)で説明します。
積んでおく非常用品
運輸省が挙げている非常用品は、次のとおりです。
- シャベル、砂か猫砂、すべり止めのマット(traction mats)
- 警告灯、ブースターケーブル、消火器
- 予備の衣類、毛布
- 日持ちする食べ物、水
- 救急箱、懐中電灯
くわしくは車に積む冬の非常用品にまとめます。
冬道での運転のしかた
冬の安全運転のページ(新しいタブで開く)と冬の運転のヒントのページ(新しいタブで開く)のおもな内容です。
- スピードを落とす:慣れた運転者でもすべることがあります。速度を落とし、前の車との間をあけます。
- 車間距離を長くとる:すべりやすい道路では止まるまでに長くかかるため、ふだんより間をあけます。
- 急な操作をしない:強いブレーキや急なハンドル操作を避けます。
- すべったとき:運輸省は、コントロールを失ったときにブレーキペダルから足を離さず、ブレーキを強く踏んだまま、ハンドル操作に集中するよう書いています。
- クルーズコントロールを使わない:悪天候では、クルーズコントロールや運転支援の機能が正しく働かないことがあります。
- シートベルト:休んだ状態で運転し、シートベルトを締めます。厚いコートを脱いだときも締め直します。子どもの座席は、冬服を着せたときの使い方をチャイルドシートの説明書で確かめます。
- 見えにくさ:冬は視界が悪くなりやすいので、いつも以上に注意します。
- 飲酒・大麻:飲んだり使ったりしたあとは運転しません。
立ち往生したとき
雪で動けなくなったとき、運輸省は次のことを勧めています。
- 車の中にとどまる。車が風雪をよける場所になる。
- 排気管(マフラー)が雪でふさがっていないか確かめる。ふさがると一酸化炭素中毒のおそれがある。
- 窓を少しあけて、空気を入れる。
- エンジンをかけ続けるのではなく、カイロ(hand and foot warmers)などで体を温める。
- 室内灯をつけ、警告灯を出して、ほかの人に気づいてもらう。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 寒さへの備え:運輸省は、−40°Cまで凍らないウォッシャー液を勧めています。日本で使っていた感覚で用品を選ばず、カナダの冬用のものを使います。
- 冬タイヤの義務は州で違う:全国共通の義務はなく、州ごとに決まっています。ケベック州とBCのルールは冬タイヤで説明しています。
- 長距離の移動:運輸省は、出発前に行き先と道を人に伝え、非常用品を積んでおくよう勧めています。
- 寒冷地の車:エンジンを温めるブロックヒーターについては、ブロックヒーターと寒冷地の車で説明します。
- 野生動物:道路に出てくるムースやシカへの注意は、道路の野生動物で扱います。
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