1日10ドル保育($10-a-day child care)と州の保育費支援
連邦政府と13の州・準州は、認可保育の保育料を平均で1日C$10に下げることを目指す協定を結んでいます。実際の保育料や支援の仕組みは州・準州ごとに違い、多くの場合、保育施設が補助金を受けて保育料を下げるため、家族の申請は要りません。所得に応じた補助は別に申し込みます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
連邦と州・準州の協定
カナダの保育は州・準州の制度ですが、連邦政府が費用を出して保育料を下げる仕組みがあります。雇用・社会開発省(Employment and Social Development Canada、ESDC)の1日10ドル保育のページ(新しいタブで開く)によると、連邦政府は2021年に、5年間でC$270億を保育に投じると約束しました。2021年7月から2022年3月までに、13の州・準州すべてと全国的な保育の協定(Canada-wide early learning and child care agreements)を結んでいます。
ESDC のページで説明されている目標と進み具合は次のとおりです。
- 認可保育(regulated child care)の保育料を、2022年末までに平均で少なくとも50%下げた。
- 保育料を平均で1日C$10にすることを目指している。
- 2026年3月までに、手ごろな保育の枠を25万人分増やすことを目標にしてきた。
- 州・準州の半分以上で、認可保育の保育料が平均1日C$10以下になり、ほかの州・準州でも50%以上下がった。
「1日C$10」は全国の平均の目標です。どの施設でも1日C$10になるわけではありません。対象は主に州・準州の認可を受けた保育で、認可のない保育は対象外のことが多いです。
ケベック州は、全国の枠組み(Framework)に加わらず、連邦政府と別の協定(Asymmetrical Agreement)を結んでいます。ケベック州の保育は「ケベック州の保育(CPE)」で扱います。
州・準州ごとの違い
保育料の下げ方や金額は州・準州で違います。2026年10月時点で、州の公式ページで確かめられた例は次のとおりです。
| 州 | 仕組みの例 |
|---|---|
| ブリティッシュコロンビア州(BC) | 「$10 a Day ChildCareBC」の施設では、通常の時間のフルタイム利用で、子ども1人あたり月C$200を超えない。ほかの認可施設には Child Care Fee Reduction Initiative の補助があり、家族の申請は不要 |
| アルバータ州 | 幼稚園(キンダーガーテン)の年齢までの子どもが、対象の認可デイケア・ファミリーデイホーム・プリスクールに通う場合、2025年4月1日から一律1日C$15 |
| マニトバ州 | 州の運営補助を受ける非営利の認可施設と保育ホームで、乳児・プリスクールなどの通常の時間(4〜10時間)の保育が1日C$10 |
| オンタリオ州 | 全国的な保育の制度(CWELCC)に加わった認可施設で、6歳未満の子どもの保育料の上限が2025年1月1日から1日C$22(州の平均は1日C$19)。家族の申請は不要。所得に応じた補助(subsidy)は地域の自治体に申し込む |
| ケベック州 | 州の補助を受ける CPE や補助つきの保育園などがある。補助のない保育園は保育料を自分で決める |
BC の Fee Reduction の月額
BC の家族向けの Fee Reduction のページ(新しいタブで開く)によると、参加している認可施設に通う12歳以下の子どもが対象です。所得の条件はなく、家族の申請は要りません。フルタイムの保育の1か月あたりの減額は次のとおりです(2026年10月時点)。
| 年齢・保育の種類 | 1か月の減額(子ども1人あたり) |
|---|---|
| 36か月未満:グループ保育 | C$900 |
| 36か月未満:ファミリー保育 | C$600 |
| 3歳〜キンダーガーテン前:グループ保育 | C$545 |
| 3歳〜キンダーガーテン前:ファミリー保育 | C$500 |
| キンダーガーテン:グループ保育・ファミリー保育 | C$320 |
| 1年生〜12歳:グループ保育 | C$115 |
| 1年生〜12歳:ファミリー保育・家庭内保育 | C$145 |
| プリスクール | C$95 |
減額した後の家族の負担は、フルタイムの保育では、一部の例外を除き月C$200より下がりません。1日4時間以下の利用は1日の額の50%、週5日より少ない利用は日数に応じて減額が小さくなります。
オンタリオ州の保育料の上限
オンタリオ州の連邦との保育の協定のページ(新しいタブで開く)によると、CWELCC に加わった認可施設の保育料は、2025年1月1日から1日C$22が上限です。州の平均は1日C$19になったとしています。対象は主に6歳未満の子どもで、施設が1日C$12より多く取っている場合に減額されます。家族の申請は要りません。施設が CWELCC に加わっていなければ、保育料は下がりません。
ほかの州・準州も、ESDC のページから各州・準州の保育のページに進めます。
手順
- 住んでいる州・準州の保育のページで、保育料が下がる施設の種類を確かめる(BC では州のページで、施設が補助制度に参加しているかを確かめられる)。
- 認可保育の施設を探して申し込む(探し方は「保育の種類と探し方」)。
- 施設が補助に参加していれば、保育料はふつう下がった額で請求される。BC の Fee Reduction のように、家族が申請しなくてよい制度もある。
- 所得が低い家庭向けの補助(BC の Affordable Child Care Benefit、オンタリオ州の保育料補助、マニトバ州の Child Care Subsidy Program など)は、別に申し込む。
費用
2026年10月時点の例です。
- BC の $10 a Day ChildCareBC の施設:フルタイムで子ども1人あたり月C$200まで
- BC の Fee Reduction に参加する施設:フルタイムで月C$95〜C$900の減額(年齢と保育の種類による)
- オンタリオ州の CWELCC の施設:6歳未満で1日C$22まで
- アルバータ州の対象施設:幼稚園の年齢まで一律1日C$15
- マニトバ州の対象施設:通常の時間で1日C$10(4時間未満の利用はC$10より安い)
施設によっては、食事代や延長保育などが別にかかることがあります。
ここに注意してね!
- 「1日10ドル」は全国平均の目標で、州・施設によって保育料は違います。通う予定の施設に、保育料と補助の対象かどうかを直接確かめます。
- 補助の多くは施設に払われ、保育料に反映されます。家族が別に申し込む所得に応じた補助とは別の仕組みです。
- 補助つきの施設は人気があり、空きが少ないことがあります。早めに探し始めます。
- 子どもの手当(カナダ児童手当)は保育料の補助とは別の制度で、カナダ歳入庁(CRA)が扱います。
- 所得に応じた補助の条件や金額は州・準州で違います。対象になるかどうかは、州・準州や自治体の窓口に問い合わせます。
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