カナダ児童手当(Canada Child Benefit、CCB)
18歳未満の子どもを育てる家族に、カナダ歳入庁(CRA)が毎月支払う非課税の給付です。2026年7月〜2027年6月の上限は、6歳未満の子ども1人につき年C$8,157、6〜17歳はC$6,883で、世帯の所得が増えると減ります。親か配偶者に在留資格の条件があり、毎年の確定申告が必要です。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
どんな給付か
カナダ児童手当(Canada Child Benefit、CCB)は、18歳未満の子どもを育てる家族に、カナダ歳入庁(Canada Revenue Agency、CRA)が毎月支払う給付です。非課税で、確定申告で所得として書く必要はありません。
額は、子どもの数と年齢、前の年の確定申告にもとづく調整後の世帯の純所得(adjusted family net income、AFNI)で決まります。所得が増えるほど額は減ります。
CCBの支払いには、障害のある子どものための給付(child disability benefit)や、州・準州の関連する給付が含まれることがあります。州・準州の給付には、CCBと一緒に毎月支払われるものと、別に支払われるものがあります(「州の給付とクレジット」)。
受けられる人
CRAの対象者のページ(新しいタブで開く)は、次のすべてを満たす人を対象としています。
- 18歳未満の子どもと一緒に住んでいる
- その子どもの世話と養育に主に責任を持っている(日々の活動の見守り、医療を受けさせる、保育の手配など)
- 税務上のカナダの居住者である(「税務上の居住者の判断」)
- 本人か配偶者・コモンローパートナーが、次のどれかに当てはまる
| 区分 | 条件 |
|---|---|
| カナダ市民 | — |
| 永住者(Permanent resident) | — |
| 保護対象者(Protected person) | 移民難民委員会(IRB)から認める決定を受けた人 |
| 一時滞在者(Temporary resident) | カナダに18か月以上住み、19か月目に有効な許可を持っている人(許可に「does not confer status」と書かれていないもの) |
| インディアン法(Indian Act)の登録者 | 登録されている人、または登録の資格がある人 |
就労許可や学習許可などで滞在している人は、一時滞在者の条件(18か月以上の居住など)を満たすかどうかが関わります。当てはまるかどうかはCRAが判断します。
費用(受け取れる額)
2026年10月時点で、2025年分の申告をもとにする2026年7月〜2027年6月の支払い期間の上限は、次のとおりです。
| 子どもの年齢 | 1年の上限 | 1か月の上限 |
|---|---|---|
| 6歳未満 | C$8,157 | C$679.75 |
| 6〜17歳 | C$6,883 | C$573.58 |
2025年の調整後の世帯の純所得による減り方は、次のとおりです。
| 世帯の純所得(2025年) | 額 |
|---|---|
| C$38,237未満 | 子ども1人ごとに上限の額。減額なし |
| C$38,237を超えC$82,847まで | C$38,237を超えた所得の一定の割合を減らす(割合は子どもの数で変わる) |
| C$82,847を超える | 決まった額に加え、C$82,847を超えた所得の一定の割合を減らす(どちらも子どもの数で変わる) |
障害者税額控除(disability tax credit)の対象になる子どもには、2026年7月〜2027年6月の期間に、1人につき最大C$3,480(月C$290)の child disability benefit が加わります。
額は毎年7月に計算し直され、物価に合わせて調整されます。2025年に所得が変わっても、額に反映されるのは2026年7月からです。CRAの「child and family benefits calculator」で目安を計算できます。
共同で親権を持つ場合
CRAが共同親権(shared custody)と判断する場合、それぞれの親は、全部を受けた場合の50%を、自分の世帯の所得をもとに受け取ります。
支払いの時期
毎月支払われます。2026年の支払日は次のとおりです。
| 月 | 支払日 |
|---|---|
| 1〜6月 | 1月20日、2月20日、3月20日、4月20日、5月20日、6月19日 |
| 7〜12月 | 7月20日、8月20日、9月18日、10月20日、11月20日、12月11日 |
1年の額がC$240未満の人は、毎月ではなく、7月に1年分がまとめて支払われます。予定の日に届かないときは、5営業日待ってから問い合わせます。
手順
CRAの申し込み方のページ(新しいタブで開く)は、子どもが生まれたとき、または子どもが一緒に住み始めたとき(戻ってきたときを含む)に、条件を満たしていればすぐ申し込むよう案内しています。申し込みの方法は次の3つです。
- 出生届と一緒に申し込む:病院や出産施設で出生を届けるときに、Automated Benefits Application で申し込む。
- CRA My Account で申し込む:「Benefits and credits」から子どもの情報を入れて申し込む(「CRA My Accountの登録と使い方」)。
- Form RC66 を郵送する:上の方法が使えないときは、Form RC66(Canada Child Benefits Application)を書いて税務センターに送る。
新しく来た人
カナダに来たばかりの人は、次の書類を出します。
- Form RC66(Canada Child Benefits Application)
- Schedule RC66SCH(Status in Canada/Statement of Income)
- その年の一部、配偶者・コモンローパートナーが非居住者だった場合は Form CTB9(Canada Child Benefit – Statement of Income)
CRAの新しく来た人向けのページ(新しいタブで開く)によると、給付は最初の確定申告を待たずに申し込めます。申し込みでは、居住者になる前の最大2年間にカナダの外で得た所得も報告します。食料品・生活必需品給付(CGEB)の Form RC151 と一緒に出せます(「CGEB」)。
受け取りを続けるには
- 所得がなくても、毎年4月30日までに確定申告をする。CRAは毎年の申告をもとに額を計算します(「確定申告の基本と期限」)。
- 住所、婚姻状況、子どもの人数や同居の状況が変わったら、CRAに知らせる。
日本とのちがいと注意点だよ!
- CCBは連邦のCRAが支払い、前の年の確定申告の所得をもとに額を決めます。所得がなくても申告をしないと、支払いが止まることがあります。
- 対象は18歳未満の子どもです。
- 一時滞在者は「カナダに18か月以上住み、19か月目に有効な許可がある」などの条件があります。ワーキングホリデーや留学で来た家族は、条件に当てはまるかどうかが大切です。判断はCRAに問い合わせます。
- 申し込みの書類では、カナダに来る前の所得も報告します。配偶者が日本など外国にいる期間があるときは、追加の書類(CTB9)が必要になることがあります。
- 州・準州によっては、CRAが扱う子育ての関連給付があります(「州の給付とクレジット」)。
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