日本人のためのカナダ情報
教育・子育て / 留学生

ホームステイ(Homestay)

留学
ひとことで言うと

中学・高校の留学生のホームステイは、学区や学校の留学生プログラムが手配するか、プログラムが認めた事業者を通じて手配するのが一般的です。学区によっては手配をしていません。BC州は、未成年の留学生のホームステイについて州の指針(Homestay Guidelines)を出しています。

目次
  1. ホームステイの手配は学区・学校によって違う
  2. BC州の指針が求めていること
  3. カストディアンとの関係
  4. 手順
  5. 費用
  6. 日本との違い・注意点

ホームステイの手配は学区・学校によって違う

ホームステイ(Homestay)は、留学生がカナダの家庭(ホストファミリー、Host family)に住み、部屋と食事を提供してもらう滞在の形です。中学・高校の留学では、多くの留学生がホームステイをします。

手配のしかたは、学区(School district / School board)や学校によって違います。BC州の教育・保育省のホームステイの指針(K-12 International Student Homestay Guidelines)(新しいタブで開く)は、BCの学区と私立学校の手配のしかたを次の3つに分けています。

  1. 学区や学校が、自分でホームステイのプログラムを運営する。
  2. 学区や学校が、ホームステイの運営をほかの事業者に任せる。
  3. 学区や学校が、ホームステイの事業者の一覧を持っていて、留学生と保護者に案内する。

実際の例です(2026年10月時点の各学区のページによる)。

学区州ホームステイの扱い
Langley School DistrictBC学区のホームステイ(District Home Stay)がある
Vancouver School Board(VSB)BC学区はホームステイの手配もカストディアンのサービスもしていない。留学生はホームステイの事業者に申し込み、BCの指針に合った滞在先にする

学区や学校とつながりのない事業者やウェブサイトもあります。BCの指針は、そうした事業者を使う場合や、親戚・知人の家に住む場合は、決める前に学区・学校の留学生プログラムに相談するとよいとしています。プログラムが、こうした場合についての方針を持っていることがあるためです。

BC州の指針が求めていること

BCの指針は、未成年(19歳未満)の留学生が、費用を払ってホストファミリーの家に住み、食事・個室・生活の支えを受ける形をホームステイとしています。指針は州全体の「ベストプラクティス」の基準で、主な内容は次のとおりです。

ホームステイを手配する側

  • ホストファミリーの面接と家の訪問(少なくとも2年に1回)を行う。
  • 家に住む大人全員について、犯罪歴の確認(Criminal Record Check、子どもと関わる仕事向けの Vulnerable Sector Check を含む)を3年ごとに行う。
  • 1つの家庭に同時に受け入れる留学生は2人まで。
  • 24時間の緊急連絡先を用意する。
  • 料金(月額・日額、料金に含まれるもの、空港送迎などの追加料金、返金の決まり)をはっきり公開する。

ホストファミリー

  • 原則として25歳以上(留学生プログラムが例外を認めた場合を除く)。
  • 1日3回の栄養のある食事と軽食を用意する。
  • 家具のそろった個室、宿題のできる机と椅子、浴室・リネン・洗濯機の利用、家の鍵などを用意する。
  • 門限、インターネットの使い方、家事の分担などの家のルールを、生徒に合った形で話し合って決める。
  • 家で学ぶ言語(英語かフランス語)を使い、学校や地域とのつながりを支える。

留学生と保護者

  • 手配した側のルールと、市・州・国の法律を守る。
  • ホストファミリーや保護者と定期的に連絡を取り、困ったことは、ホストファミリー、カストディアン、学校、手配した側などに伝える。
  • 保護者は、持病や薬、学習面の配慮などを正確に伝える。
  • 留学生プログラムは、滞在先が安全・適切でないと判断した場合や、生徒の行動やルール違反がある場合に、滞在先の変更やプログラムからの退学を求めることがあります。指針は、その費用を保護者が負担することがあるとしています。

カストディアンとの関係

ホストファミリーとカストディアン(Custodian)は、別の役割です。カストディアンは、親が指名したカナダ市民か永住者で、子どもの世話と支援に責任を持つ大人です。17歳未満で親が一緒に来ない留学生には必要です(「未成年の留学とカストディアン」)。

学区によっては、カストディアンを学区が引き受けたり、条件を独自に決めたりしています。たとえばLangley School Districtは、学区がカストディアンを務める場合の料金を出しています。トロントのTDSBは、カストディアンの役割の一つにホームステイの問題の解決を手伝うことをあげています。

手順

  1. 留学先の学区・学校が、ホームステイを自分で手配するか、事業者に任せるか、一覧を案内するだけかを確かめる。
  2. 学区・学校の案内に沿って、ホームステイを申し込む。
  3. 料金、料金に含まれるもの(食事・空港送迎など)、追加料金、返金の決まりを書面で確かめる。
  4. 持病・アレルギー・食事の制限などを、申込書に正確に書く。
  5. 17歳未満で親が来ない場合は、カストディアンを決め、学習許可の申請に必要な書類をそろえる。
  6. 着いたら、家のルール(門限・インターネット・家事)と、困ったときの連絡先を確かめる。

費用

例として、Langley School District の2026/27年度の料金です(2026年10月時点)。

内容金額
ホームステイの手配料(1回、返金なし)C$350
ホームステイの月額C$1,200
追加の宿泊1日 C$40
空港の出迎え(学区のホームステイの生徒のみ、返金なし)C$300
学区がカストディアンを務める場合(1回)C$100

学費とは別にかかります。料金は学区・事業者によって違います。

ここに注意してね!

  • 学区が手配しないこともある:VSBのように、学区がホームステイを手配しない場合は、自分で事業者を選びます。BCの指針に沿っているかどうかを、学区に相談しながら決めます。
  • 家のルールは家庭ごとに違う:門限、インターネットの時間、家事の分担などは、ホストファミリーと話し合って決めます。
  • 困ったときの相談先:BCの指針は、BCの子ども向けの電話(BC Helpline for Children、310-1234)、Kids Help Phone(1-800-668-6868)、HealthLink BC(811)、自殺の危機対応の電話(988)を、生徒と保護者に知らせるべき相談先としてあげています。
  • 住まいの保険:BCの指針は、ホストファミリーの家や車の保険が留学生を対象にしていない場合があるとして、ホストファミリーに確認を求めています。
  • 個別の判断:滞在先が適切か、カストディアンが要るかは、学区・学校の留学生プログラムとIRCCが判断します。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

教育・子育て高校留学(International student programs in K-12 schools)カナダの公立高校への留学は、多くの場合、学区(School district / School board)の留学生プログラムに出願します。学費・医療保険・出願の時期は学区ごとに決まっています。6か月以上なら学習許可が必要で、17歳未満で親が来ない場合はカストディアンも必要です。ビザ・移住未成年の留学とカストディアン(Custodian)カナダでは、成人になる年齢が州・準州によって18歳か19歳です。17歳未満の子どもが親と来ずに留学するときは、カナダ国内にカストディアン(Custodian)が必要です。6か月以上学ぶ未成年は、入国前に学習許可(Study permit)を申請します。教育・子育て留学先の州と学校の選び方(Choosing a province and school)カナダの教育は州・準州ごとの制度で、留学の手続きも州によって少しずつ違います。学習許可を取るなら、学校が指定教育機関(DLI)であること、多くの場合は州の認証レター(PAL/TAL)が要ること、ケベック州では州の受け入れ証明書(CAQ)が要ることを先に確かめます。読者別の入口留学生と保護者の方へカナダに留学する方と保護者が、学校選びから学生許可証、到着後の手続き、アルバイト、卒業後までに調べることを、読む順番にまとめた入口です。教育・子育て留学生の医療保険(Health insurance for international students)留学生の医療保険は、留学する州と学校で決まります。州の保険に入れる州(BC・アルバータ州など)と、入れない州(オンタリオ州・ケベック州など)があり、入れない州では学校の保険や民間の保険を使います。留学の準備の段階で確かめておきたい点を、学校選びと費用の見積もりの視点でまとめます。州ごとのくわしい扱いは「留学生の医療保険(州の保険・UHIP・学校の保険)」の記事で説明しています。教育・子育て留学生の学費(International tuition fees)カナダの大学の学費は、留学生とカナダ人で大きく違います。カナダ統計局の調査では、2026/2027年度の留学生の学部の平均の学費はC$42,062で、カナダ人学生(C$8,021)の5倍ほどです。学費は学校とプログラムごとに決まるため、実際の額は出願先の学校で確かめます。学習許可の申請では、学費に加えて生活費の資金も示す必要があります。