カナダの学校制度は州ごとに違う(K-12 education)
カナダには全国共通の学校制度がなく、州・準州がそれぞれ学校を運営しています。通い始める年齢や学年の区切り、通学が義務になる年齢も州で違います。ここではブリティッシュコロンビア州(BC)とオンタリオ州を例に、違いの見方をまとめます。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
学校は州・準州が運営する
カナダの小学校から高校までの教育は、州・準州がそれぞれの法律と教育省のもとで運営しています。連邦政府の移民・難民・市民権省(Immigration, Refugees and Citizenship Canada、IRCC)も、新しく来た人向けの学校の案内ページ(新しいタブで開く)で、州・準州ごとに学校制度を運営していると説明しています。
そのため、次のような点は州によって違います。
- 何歳から学校に通えるか、何歳から通学が義務になるか
- 何歳まで通学が義務か
- 学年の呼び方と区切り方
- 入学の手続きと、手続きをする窓口
日本のように全国で同じ制度を前提にせず、住む州・準州の教育省と、地域の学区(School district / School board)の情報をもとに考えることが大切です。学区の仕組みは「学区の仕組み」で扱います。
学年は「K-12」で数える
BC の州政府は、キンダーガーテン(Kindergarten、K)から12年生(Grade 12)までの学校教育を「K-12」という区分でまとめています。
ただし、K-12 の中をどう分けるか、キンダーガーテンが何年あるかは州で違います。オンタリオ州では、キンダーガーテンは4歳と5歳の子ども向けの2年間のプログラムで、オンタリオ州のキンダーガーテンのページ(新しいタブで開く)では無料の2年制と説明されています。BC では、子どもが5歳になる年の9月からキンダーガーテンに通い始めることができます。
州・準州ごとの違い
BC とオンタリオ州の、学年の区切りと通学義務の年齢を比べます。ほかの州・準州は、それぞれの州の記事で扱います。
| 項目 | ブリティッシュコロンビア州(BC) | オンタリオ州 |
|---|---|---|
| キンダーガーテン | 5歳になる年の9月から通える | 4歳・5歳の2年間(無料) |
| 学年の区切り(州のページの分け方) | キンダーガーテンと Grade 1〜12(K-12) | Primary(Grade 1〜3)、Junior・Intermediate(Grade 4〜8)、High school(Grade 9〜12) |
| 通学義務の始まり | 12月31日までに5歳になる年の学年初日から(翌年度まで延ばすことができる) | 9月の最初の登校日までに6歳になれば、その年の9月から(それより後に6歳になれば翌年の9月から) |
| 通学義務の終わり | 16歳になるまで | 18歳になるまで |
BC の通学義務は、州の学校法(School Act)の第3条で決められています。12月31日までに5歳になる子どもは、その学年度の初日から教育プログラムに登録し、16歳になるまで参加する義務があります。保護者は、この登録を翌年度まで延ばすことができます。BC の州政府のキンダーガーテンのページ(新しいタブで開く)では、6歳になる年までに、学校またはホームスクーリングへの登録が必要だと説明されています。
オンタリオ州の通学義務は、州の教育法(Education Act)(新しいタブで開く)の第21条で決められています。9月の最初の登校日までに6歳になる子どもは、その年の9月の最初の登校日から18歳になるまで、小学校か高校に通う義務があります。9月の最初の登校日より後に6歳になる子どもは、翌年の9月の最初の登校日から、18歳になる年の6月の最後の登校日まで通う義務があります。州のページでは、学年を Primary(Grade 1〜3)、Junior・Intermediate(Grade 4〜8)、High school(Grade 9〜12)に分けて説明しています。
入学の窓口は学区
公立学校への入学は、住んでいる地域の学区(または学校)に申し込むのが基本です。BC の州政府のページでは、地域の学区か私立学校の運営団体に問い合わせるよう案内しています。手続きと必要書類は「子どもの学校入学の手続き」にまとめています。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダでは学校制度が州・準州ごとに違います。引っ越し先の州が変わると、通学義務の年齢や学年の区切り、手続きの窓口も変わります。
- 学年の区切りは、日本の4月始まりではなく、9月の新学年に合わせて考えます。BC では「12月31日までに何歳になるか」で、オンタリオ州では「9月の最初の登校日までに6歳になるか」で通学義務の始まりが決まります。日本の学年とずれることがあるため、子どもの学年は学区に確かめます。
- 通学義務が終わる年齢は、BC は16歳、オンタリオ州は18歳と、州によって違います。
- オンタリオ州のキンダーガーテンは2年制、BC は5歳になる年からと、同じ「キンダーガーテン」でも中身が違います。
- 外国籍の子どもが学校に通うとき、在留資格によっては学習許可(Study permit)が必要になることがあります。判断は IRCC の案内か、RCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください。
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