オンタリオ州の学校制度(Ontario school system)
オンタリオ州の公立学校は、英語の公立・英語のカトリック・フランス語の公立・フランス語のカトリックの4種類、計72の教育委員会が運営しています。キンダーガーテンは4歳・5歳の2年間で無料です。高校卒業資格(OSSD)には30単位、40時間の地域活動、読み書きの要件などが必要です。
学年の区切り
オンタリオ州の公立学校は、4歳から通えるキンダーガーテン(Kindergarten)から12年生(Grade 12)までです。州の保護者向けガイド(新しいタブで開く)は、学年を次のように分けて説明しています。
| 区分 | 学年 |
|---|---|
| キンダーガーテン | 4歳・5歳の2年間 |
| Primary | Grade 1〜3 |
| Junior・Intermediate | Grade 4〜8 |
| High school | Grade 9〜12 |
キンダーガーテンは、4歳と5歳の子ども向けの無料の2年間のプログラムです。州の教育法(Education Act)(新しいタブで開く)の第21条では、9月の最初の登校日までに6歳になる子どもは、その年の9月から18歳になるまで学校に通う義務があります。9月の最初の登校日より後に6歳になる子どもは、翌年の9月から通う義務が始まります。キンダーガーテンは、この義務が始まる前の教育です。
州の統計では、2024〜2025年度に小学校3,976校、中学・高校(Secondary school)885校があり、生徒数は約209万人でした。
4種類の教育委員会
オンタリオ州の公立学校は、72の教育委員会(District school board)が運営しています。内訳は次のとおりです。
- 英語の公立:31
- 英語のカトリック:29
- フランス語の公立:4
- フランス語のカトリック:8
カトリック系の学校も州の予算で運営される公立学校です(「カトリック系公立学校」)。フランス語の教育を受ける権利を持つ人(French-language rights holder)は、子どもをフランス語の公立・カトリックの教育委員会の学校に通わせることができます。ほかに、病院内の学校や人口の少ない遠隔地の学校を運営する School authority もあります。
教育省は教育課程(カリキュラム)や卒業資格の要件を決め、教育委員会は学校の数・場所を決めて運営を監督します。仕組みは「学区の仕組み」にまとめています。
通知表と州の学力テスト
州の保護者向けガイドによると、Grade 1〜8 では毎年、秋の進捗報告(Progress report)と、冬と学年末の2回の通知表(Report card)が出ます。Grade 9〜12 は、学期の分け方によって年4回か3回です。
州の学力テスト(EQAO)は、Grade 3 と Grade 6 で読み・書き・算数、Grade 9 で数学について行われます。
各学校には、保護者などでつくる学校協議会(School council)を置くことになっています。学校と教育委員会に意見を伝える助言の場です。
高校卒業資格(OSSD)
高校を卒業すると、オンタリオ州中等教育修了証書(Ontario Secondary School Diploma、OSSD)を受け取ります。州の卒業要件のページ(新しいタブで開く)では、Grade 9 を始めた年で要件が分かれています。
| 項目 | 2023年以前に Grade 9 を始めた生徒 | 2024年以降に Grade 9 を始めた生徒 |
|---|---|---|
| 必修単位 | 18 | 17 |
| 選択単位 | 12 | 13 |
| 地域活動(Community involvement) | 40時間以上 | 40時間以上 |
| 読み書きの要件 | 必要(ふつうは州の読み書きテスト OSSLT に合格) | 必要 |
| オンライン学習の単位 | 2以上 | 2以上 |
| 金融リテラシー | なし | モジュールで70%以上 |
ほかの州の卒業要件との比べ方は「高校卒業資格と州の卒業要件」で扱います。
手順
- 住所と、英語かフランス語か、公立かカトリックかで、通う教育委員会を決める。
- 教育委員会のサイトで、住所ごとの学校と登録の時期を確かめる。州のガイドも、登録の時期は教育委員会に確かめるよう案内しています。
- 必要書類をそろえて登録する(「子どもの学校入学の手続き」)。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 日本の幼稚園にあたる時期の2年間(4歳・5歳)が、公立学校のキンダーガーテンとして無料で用意されています。
- 公立学校に、英語とフランス語、公立とカトリックの4つの系統があります。日本の公立学校のように住所だけで1校に決まるとは限りません。
- 高校の卒業には単位のほかに40時間以上の地域活動(ボランティアなど)が必要です。日本の高校にはない要件です。
- 日本から高校の途中で編入するときは、日本で学んだ内容がどう扱われるかを、教育委員会や学校に早めに相談します。
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