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学区(School district / School board)の仕組み

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ひとことで言うと

カナダの公立学校は、州・準州の教育省のもとで、地域ごとの学区(School district、School board)が運営しています。BC は59の学区とフランス語系の教育機関、オンタリオ州は言語と宗教で分かれた72の教育委員会、ケベック州はフランス語系の学校サービスセンターと英語系の教育委員会という形です。

目次
  1. 学区は公立学校を運営する地域の単位
  2. 学区と州の役割の分け方
  3. 州・準州ごとの違い
  4. 手順
  5. 日本との違い・注意点

学区は公立学校を運営する地域の単位

カナダの小学校から高校までの公立学校は、州・準州の教育省が決まりや教育課程を定め、地域ごとの学区がそれを実際に運営しています。学校制度そのものが州で違うことは「カナダの学校制度は州ごとに違う」で説明しています。

呼び方は州によって違います。

  • ブリティッシュコロンビア州(BC):学区(School district)と、それを運営する教育委員会(Board of Education)
  • オンタリオ州:教育委員会(District school board)
  • ケベック州:学校サービスセンター(Centre de services scolaire、CSS)と英語系の教育委員会(School board、Commission scolaire)

公立学校への入学の申し込み先も、ふつうはこの学区です(「子どもの学校入学の手続き」)。

学区と州の役割の分け方

オンタリオ州の教育の責任分担のページ(新しいタブで開く)では、役割を次のように分けています。

  • 教育省:教育課程(カリキュラム)の作成、学校関係者向けの方針、卒業資格の要件、教育委員会への予算の配分
  • 教育委員会:学校の数・規模・場所を決め、学校の運営を監督する
  • トラスティー(Trustee、教育委員):選挙で選ばれ、任期は4年。1人では権限を持たず、委員会として決める
  • 校長:学校の教育の質と生徒の規律に責任を持つ

BC の州政府の用語集では、教育委員会を「学校法(School Act)にもとづいて選挙で選ばれたトラスティーの委員会」と説明しています。

州・準州ごとの違い

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州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

項目BCオンタリオ州ケベック州
単位学区(School district)教育委員会(District school board)学校サービスセンター(CSS)、英語系の教育委員会
数59の学区と、フランス語系の教育機関1つ72(ほかに病院内学校などを運営する School authority がある)フランス語系のCSS 60、特別な地位のCSS 1、英語系の教育委員会9、特別な地位の教育委員会2
分け方主に地域言語(英語・フランス語)と、公立・カトリック主に言語(フランス語・英語)
フランス語系Conseil scolaire francophone de la Colombie-Britannique(CSF)フランス語の公立4、カトリック8CSS(フランス語系が中心)

BC のフランス語系の教育機関(CSF)は1995年に設けられました。BC の州政府は、フランス語を話す人が自分たちの教育を運営できるようにするという、カナダ権利自由憲章(Canadian Charter of Rights and Freedoms)上の義務にこたえるためと説明しています。

オンタリオ州の72の教育委員会は、英語の公立31、英語のカトリック29、フランス語の公立4、フランス語のカトリック8です。州の保護者向けのページでは、フランス語の教育を受ける権利を持つ人(French-language rights holder)は、子どもをフランス語の公立・カトリックの教育委員会の学校に通わせることができると説明しています。カトリック系の学校は「カトリック系公立学校」で扱います。

ケベック州の学校ガバナンスのページ(新しいタブで開く)によると、フランス語系の学校サービスセンターは、2020年10月15日から、保護者・地域の人・職員でつくる理事会(Board of directors)が運営しています。各学校には、保護者・職員・生徒・地域の人の代表20人以内でつくる学校運営委員会(Governing board、Conseil d’établissement)を毎年置きます。英語の学校に通うには資格が要ります(「ケベック州で英語学校に通う資格」)。

手順

  1. 住所から、どの学区(教育委員会)の地域に入るかを調べる。ケベック州は州の学校サービスセンターと教育委員会の連絡先一覧(新しいタブで開く)がある。
  2. オンタリオ州では、英語かフランス語か、公立かカトリックかで、どの教育委員会に申し込むかを考える。
  3. 学区のページで、住所ごとの通学先の学校、登録の時期、必要書類を確かめる。
  4. 学区か学校に申し込む。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本の市区町村の教育委員会と似ていますが、カナダでは市と学区が別の組織です。学区の境界は市の境界と同じとは限りません。
  • オンタリオ州では、同じ地域に英語の公立とカトリック、フランス語の公立とカトリックの教育委員会が重なってあります。住所だけでは通う学校が1つに決まらないことがあります。
  • トラスティーは選挙で選ばれます。オンタリオ州の任期は4年で、州のページは2026年10月26日の選挙に触れ、日程などは市町村か教育委員会のサイトで確かめるよう案内しています。
  • 学区によって登録の時期や手続きが違います。引っ越すときは、新しい住所の学区の案内をもとに進めます。

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