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学校の英語支援(ESL・ELL、English Language Learning)

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ひとことで言うと

英語が第一言語でない子どもは、公立学校で英語の支援を受けられます。呼び名は州で違い、BC では ELL、オンタリオ州では ESL と ELD と呼びます。支援の受け方、通知表での扱い、家庭での日本語の続け方を、BC とオンタリオ州の州の方針をもとにまとめます。

目次
  1. 英語が第一言語でない子どもへの支援
  2. 州・準州ごとの違い
  3. BC の ELL
  4. オンタリオ州の ESL・ELD
  5. 家庭での日本語は続けてよい
  6. 手順
  7. 日本との違い・注意点
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英語が第一言語でない子どもへの支援

カナダの公立学校には、英語が第一言語でない子どもが多く通っています。オンタリオ州の教育省の英語学習者についての手引き(新しいタブで開く)によると、州の英語系の学校に通う生徒の約28%は、英語以外の言語が第一言語です。

こうした子どもには、通常の授業に加えて、英語の支援があります。呼び名と仕組みは州ごとに違います。

州・準州ごとの違い

ビバまる

州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。

項目ブリティッシュコロンビア州(BC)オンタリオ州
呼び名English Language Learning(ELL)English as a Second Language(ESL)と English Literacy Development(ELD)
対象学校の授業で使う英語との差が大きく、特別な支援が必要な生徒ESL:英語以外が第一言語で、年齢に合った第一言語の読み書きの力がある生徒。ELD:主に、それまでの学校教育に大きな空白がある新しく来た生徒
判定学区が毎年、英語の力を評価する学区・学校に確かめる
個別の計画生徒ごとの年間の指導計画(Annual Instruction Plan、AIP)学習目標の調整(Modification)と配慮(Accommodation)
州から学区への費用ELL の費用は1人最大5年分この記事では扱っていない

フランス語系の学校では、フランス語の支援があります。BC ではフランス語系の教育機関(CSF)で、学校のフランス語を身につける支援が同じ方針の対象になります。オンタリオ州のフランス語系の学校には、ALF(Actualisation linguistique en français)と PANA(Programme d’appui aux nouveaux arrivants)という支援があります。

BC の ELL

BC の州のELL の方針(新しいタブで開く)では、ELL の目的を、学校で使う学習のための英語を身につけ、州のカリキュラムの学習目標に届くよう支えることとしています。

  • 学区は、毎年、英語の力を評価し、特別な支援が必要かどうかを判断します。
  • 支援が必要な生徒には、学校が年間の指導計画(AIP)をつくります。
  • 通知表では、ふだんの報告の時期に、英語の習得の様子も伝えます。
  • 保護者面談では、必要に応じて通訳を用意するよう求めています。

州のELL の費用の方針(新しいタブで開く)では、公立学校で ELL の支援を受ける学齢の生徒について、州から学区への追加の費用は最大5年分とされています。これは学区への費用の決まりで、保護者が払う費用ではありません。

オンタリオ州の ESL・ELD

オンタリオ州の手引きでは、新しく来た子どもの英語の習得について、次のように説明しています。

  • 来たばかりのころは、話さずにまわりの様子をよく観察する「沈黙の期間(Silent period)」があることがある
  • 日常の英語はわりと早く話せるようになっても、勉強に使う英語はそれより時間がかかる。研究では、多くの子どもが学習のための英語で同級生に追いつくまで5〜7年かかる
  • 英語の支援は、ESL・ELD の担当教員(いる学校の場合)だけでなく、すべての教員の責任とされる

英語の習得が始まったばかりの生徒には、教員が学年の学習目標を調整します。目標を調整したときは、州の通知表(Provincial Report Card)の ESL/ELD の欄にチェックが入ります。ESL・ELD のクラスに参加しているだけのときや、配慮だけを受けているときは、チェックは入りません。

高校(Grade 9〜12)には、ESL・ELD の科目もあります。

家庭での日本語は続けてよい

オンタリオ州の手引きは、英語を学んでいる間も、第一言語を伸ばし続けることに教育上・社会生活上の利点があると説明しています。教員は、保護者に家庭で自分の言語を使い続けるよう勧めるべきだとしています。日本語の学び方は「日本語補習校」「継承語としての日本語教育」で扱います。

手順

  1. 入学の手続きのときに、家庭で使う言語と、これまでの学校の記録を伝える(「子どもの学校入学の手続き」)。
  2. 学区や学校の英語の評価を受ける。
  3. 支援の内容と、通知表でどう扱われるかを担任や担当教員に確かめる。
  4. 保護者面談で通訳が必要なら、早めに学校に伝える。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 英語の支援は、ESL・ELD の担当教員だけでなく、担任などすべての教員がかかわる仕組みです(オンタリオ州の手引き)。どんな形で支援を受けるかは学区や学校で違います。
  • 日常会話ができるようになっても、勉強のための英語には時間がかかります。オンタリオ州の手引きは5〜7年かかることが多いとしています。
  • 通知表では、学習目標を調整したことが表示されることがあります。日本の学校に戻るときなどに成績を説明する場合は、学校に内容を確かめておくと安心です。
  • 家庭で日本語を使い続けることは、州の手引きでも勧められています。

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