子どもの学校入学の手続き(School registration)
カナダの公立学校への入学は、住んでいる地域の学区(School district / School board)や学校に申し込みます。BC では出生証明書や在留資格の書類、予防接種の記録、住所の証明を持っていきます。外国籍の子どもは、親の在留資格によって学習許可(Study permit)が要るかどうかが変わります。
条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。
申し込み先は学区か学校
カナダの公立学校は州・準州が運営しており、入学の手続きも州や学区によって違います(カナダの学校制度は州ごとに違う)。共通しているのは、住んでいる地域の学区(School district / School board)か、通う予定の学校に申し込むという点です。
ブリティッシュコロンビア州(BC)の州政府は、キンダーガーテンのページ(新しいタブで開く)で、地域の学区か私立学校の運営団体に登録方法を問い合わせるよう案内しています。BC の学校法(School Act)では、学齢で、その学区に住んでいる子どもは、その学区の学校に入学できると決めています。BC に住んでいれば、空きがあると学区が判断した場合に、ほかの学区の学校にも入学できます。
オンタリオ州の州政府は、キンダーガーテンに登録する前に学校の校長に連絡するよう勧めています。特別な支援が必要な子どもや障害のある子どもは、登録のときに学校に伝えるよう案内しています。
必要書類(BC の例)
BC の州政府のページでは、登録のときに次の書類を持っていくよう案内しています。
- 子どもの出生証明書の原本、該当する在留資格の書類、または親子のカナダ市民権の証明
- 子どもの予防接種の記録
- 住所の証明(その年の固定資産税の領収書、その月の家賃の領収書、購入や賃貸の契約書など)
学区によっては、ほかの書類を求めることがあります。必要な書類は、申し込む学区のページで確かめます。
必要書類(オンタリオ州の例)
オンタリオ州の教育法(Education Act)(新しいタブで開く)は、必要書類の一覧を決めていません。第33条第5項で、子どもが小学校に通う権利があることの証拠(年齢の証明を含む)を出すのは親か保護者の責任だとしています。具体的な書類は、教育委員会(School board)ごとに決めています。
たとえば、トロント・カトリック教育委員会(Toronto Catholic District School Board、TCDSB)の小学校の入学のページ(新しいタブで開く)では、カトリックの子どもの登録に次の書類の原本を求めています。
- 出生証明書
- カトリックであることの証明(子どもか親の洗礼証明書など)
- パスポート・在留資格の書類(カナダ以外で生まれた子ども)
- 住所の証明2点
予防接種の記録は、トロント市の公衆衛生局(Toronto Public Health)に親が直接届けます。トロントの公立の教育委員会(TDSB)の書類は「トロントの学校と学区」で扱っています。
教育法の第49.1条は、ほかの条件を満たす18歳未満の子どもについて、本人や親がカナダに不法に滞在していることを理由に入学を断ってはならないとしています。
手順
- 住所から、通う学区と学校を調べる(BC では州の学校検索サイト bcschoolcontacts.gov.bc.ca(新しいタブで開く) で学区や学校の連絡先を探せる)。
- 子どもの在留資格を確かめ、学習許可が必要かどうかを調べる(次の節)。
- 学区か学校に連絡し、登録方法と必要書類を確かめる。
- 出生証明書、在留資格の書類、予防接種の記録、住所の証明などをそろえて登録する。
- 特別な支援や英語の支援が必要なら、登録のときに伝える(英語の支援は「学校の英語支援」)。
BC では、キンダーガーテンの登録は、ふつう9月入学に向けて1月か2月に始まります。6歳になる年までに、学校かホームスクーリングに登録する必要があります。
学習許可が要らない子ども
外国籍の子どもがカナダで学校に通うとき、学習許可(Study permit)が要るかどうかは、主に親の在留資格で変わります。IRCC の未成年の学習のページ(新しいタブで開く)では、IRCC は「未成年」を、州・準州で決まっている成年(18歳か19歳)に達していない人と説明しています。
IRCC のページでは、カナダにいる未成年の子どもは、たとえば次の場合に学習許可なしで学べるとしています。
- 親がカナダ市民か永住者で、プリスクール、キンダーガーテン、小学校、中学校・高校に通う場合
- 親が就労や学習を許可されている場合(就労許可や学習許可を持つ一時滞在者などを含む)
- 本人と親が難民か難民申請者の場合
- 6か月以内のコースやプログラムで学ぶ場合
一方で、親が就労許可も学習許可も持たない訪問者(Visitor)としてカナダにいる場合、一緒に来た子どもは学習許可が必要だとされています。
条件にはここに書いていない細かい点もあります。子どもについて学習許可が必要かどうかの判断は、IRCC か RCIC(登録移民コンサルタント)に相談してください。
留学生として通う場合の学費(オンタリオ州)
オンタリオ州の教育法の第49条第6項では、教育委員会が一時滞在者や学習許可を持つ人を受け入れるとき、規則で計算した上限の学費を取ることになっています。ただし、第7項で学費を取らない場合を決めています。たとえば、親か法的な保護者が次の立場でカナダにいる子どもです。
- 就労許可を持っているか、就労許可を申請中
- 永住者か、永住権を申請中
- 難民の保護を求めているか、保護を認められた
- 州の運営交付金を受ける大学・カレッジなどの全日制の学生として、学習を許可されている
学費の例として、TCDSB の留学生の学費のページ(新しいタブで開く)では、キンダーガーテンから12年生までの1年間(9月〜6月)の学費を C$17,500、1学期を C$8,750 としています(2026年10月時点。医療保険を含む)。ほかに、返金されない申込料 C$400 がかかります。学費は教育委員会ごとに違います。
日本とのちがいと注意点だよ!
- カナダでは、保護者が学区や学校に自分から申し込みます。州・準州や学区によって手続きが違うため、住む地域の学区の案内をもとに進めます。
- 入学の受付は、9月の新学年に合わせて早めに始まることがあります(BC のキンダーガーテンは1〜2月から)。
- BC では住所の証明が必要です。賃貸契約書や家賃の領収書などを手元に用意しておきます。
- 予防接種の記録も求められます。日本で受けた予防接種の記録をどの形式で受け付けるかは、学区に確かめます。
- オンタリオ州では、親の在留資格によって公立学校の学費がかかることがあります。学費がかかるかどうかは、教育委員会に確かめます。
- 学習許可が要るかどうかは親の在留資格で変わります。親が訪問者として滞在している場合は学習許可が必要とされているため、渡航前に確かめます。
この記事をシェアする