フランス語イマージョン(French Immersion)
フランス語イマージョンは、英語系の公立学校の中で、授業の多くをフランス語で行うプログラムです。フランス語を話さない家庭の子どもが英語とフランス語の両方を身につけることを目的にしています。BC とオンタリオ州では、始める学年や授業に占めるフランス語の割合が決められています。
英語系の学校の中のフランス語プログラム
フランス語イマージョン(French Immersion)は、英語系の公立学校の中で、算数や社会などの教科もフランス語で教えるプログラムです。BC の州政府のフランス語イマージョンの方針(新しいタブで開く)は、フランス語を母語としない生徒が英語とフランス語のバイリンガルになる機会を作ることを目的に挙げています。
次の2つとは仕組みが違います。
- フランス語系の学校:フランス語を話す人(フランス語の教育を受ける権利を持つ人)のための学校です。BC ではフランス語系の教育機関(CSF)、オンタリオ州ではフランス語の公立・カトリックの教育委員会が運営しています(「学区の仕組み」)。
- ケベック州の学校:授業はもともとフランス語が原則です(「ケベック州で英語学校に通う資格」)。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
| 項目 | BC | オンタリオ州 |
|---|---|---|
| プログラムの種類 | 早期イマージョン(Early)、後期イマージョン(Late) | コアフレンチ(Core French)、拡張フレンチ(Extended French)、フレンチイマージョン |
| 始める学年 | 早期はキンダーガーテン(空きがあれば Grade 1)、後期は Grade 6 | 教育委員会によって違う |
| フランス語の授業の割合 | 学年で変わる(次の表) | イマージョンは全授業の50%以上、拡張フレンチは25%以上 |
| 学区の義務 | 提供は義務ではない | コアフレンチは Grade 4〜8 で全員が学ぶ。イマージョンと拡張フレンチは選択 |
BC の授業の割合
BC の方針では、学年によってフランス語で教える割合が次のように決められています。
| 学年 | フランス語 | 英語 |
|---|---|---|
| キンダーガーテン〜Grade 2・3 | 100% | 0% |
| Grade 3・4〜7 | 80% | 20% |
| Grade 8〜10 | 50〜75% | 25〜50% |
| Grade 11〜12 | 25%以上 | 75%以下 |
BC の学校制度の中のキンダーガーテンから Grade 12 の生徒は、プログラムがあって空きがあれば、決められた学年からイマージョンに入れます。それ以外の学年から入るのは、空きがあり、4〜8週間の慣れる期間のあとにフランス語の授業を理解できる力がある場合に限って検討されます。学区にはプログラムを置く義務はありません。
卒業するときは、ふつうの卒業要件を満たして Dogwood Diploma を受け取ります。追加の言語科目の要件を満たすと、フランス語の卒業証書(Diplôme de fin d’études secondaires en Colombie-Britannique)もあわせて受け取れます(「BC州の学校制度」)。
オンタリオ州のフランス語教育
オンタリオ州では、英語系の学校の Grade 4〜8 の生徒は、全員がフランス語を第二言語として学びます。高校の卒業には、フランス語の単位が1つ以上必要です。
州のフランス語教育の枠組み(PDF)(新しいタブで開く)では、3つのプログラムの最低時間を次のように決めています。
- コアフレンチ:Grade 8 の終わりまでにフランス語600時間以上。フランス語を教科として学ぶ
- 拡張フレンチ:Grade 8 の終わりまでに1,260時間以上。全授業の25%以上をフランス語で行う
- フレンチイマージョン:Grade 8 の終わりまでに3,800時間以上。全授業の50%以上をフランス語で行う
同じ枠組みでは、子どもがフランス語を知らなくても、どのプログラムでも始められると説明しています。保護者もフランス語を話せる必要はなく、学校と家庭の連絡は英語で行われます。
手順
- 住む学区(教育委員会)のサイトで、フランス語イマージョンのある学校と、始める学年を調べる。
- 申し込みの時期と方法を確かめる。キンダーガーテンから始める場合は、入学の登録の時期(BC ではふつう1〜2月)に合わせて動きます。
- 学区の案内に沿って申し込む。
日本とのちがいと注意点だよ!
- フランス語イマージョンは、英語系の公立学校の中で両方の言葉を学ぶ仕組みで、日本の公立学校にはない選択肢です。
- 家庭でフランス語を話さなくても入れることを前提にしたプログラムです。ただし、空きがないと入れないことがあり、BC では学区に提供の義務もありません。
- 英語もまだ学んでいる子どもの場合、英語の支援(「学校の英語支援」)との組み合わせ方は、学校に相談します。
- 日本語の継続を考える家庭は、日本語・英語・フランス語の3つの言葉のバランスも考えておきます。
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