通知表と保護者面談(Report card・Parent-teacher conference)
カナダの通知表の回数や評価の付け方は州で違います。オンタリオ州の小学校は秋の進捗報告と年2回の通知表、BCは年5回以上の報告(書面3回以上、面談などの形式ばらない報告2回以上)です。どちらも、通知表のほかに先生と話す機会があります。
通知表の仕組みは州で違う
カナダでは、通知表(Report card)の回数、評価の表し方、保護者と話す機会の決まりが州ごとに違います。ここではオンタリオ州とブリティッシュコロンビア州(BC)の公立学校の例をまとめます。州の学校制度の全体は「オンタリオ州の学校制度」「BC州の学校制度」で扱います。
州・準州ごとの違い
州・準州によってちがうから、住んでいる州・準州を確認してね。
| 項目 | オンタリオ州 | BC |
|---|---|---|
| 回数(小・中学年) | 秋の進捗報告と、冬・学年末の通知表の計3回(Grade 1〜8) | 年5回以上(書面2回以上と学年末のまとめ1回、形式ばらない報告2回以上) |
| 回数(高校) | 学期制なら年4回、学期制でなければ年3回 | 小学校と同じ方針 |
| 評価の表し方 | Grade 1〜6 は文字(A〜D、R)、Grade 7〜12 はパーセント | キンダーガーテン〜Grade 9 は4段階の言葉、Grade 10〜12 は文字とパーセント |
| 面談など | 学校は年1〜2回の対面かオンラインの面談を目指す | 電話、面談、メールなどの形式ばらない報告を年2回以上 |
オンタリオ州の通知表
オンタリオ州の評価と通知表のページ(新しいタブで開く)によると、小学校の通知表は Grade 1〜6 で文字の評価、Grade 7〜8 でパーセントを使います。高校もパーセントです。
秋の進捗報告(Progress report)では、成績ではなく「とてもよくできている」「よくできている」「難しさがある」のような言葉で、学びの進み具合を伝えます。
Grade 1〜12 の通知表では、教科の成績とは別に、6つの「学習のスキルと習慣(Learning Skills and Work Habits)」も評価されます。
- 責任(Responsibility)
- 計画と整理(Organization)
- 自分で取り組む力(Independent work)
- 協力(Collaboration)
- 意欲(Initiative)
- 自己管理(Self-regulation)
州の Grade 1〜6 の通知表の様式では、このスキルを E(Excellent)、G(Good)、S(Satisfactory)、N(Needs Improvement)の4段階で表します。教科の文字の評価は次のとおりです。
| 評価 | 意味 |
|---|---|
| A− 〜 A+ | 州の基準を上回る(レベル4) |
| B− 〜 B+ | 州の基準を満たす(レベル3) |
| C− 〜 C+ | 州の基準に近づいている(レベル2) |
| D− 〜 D+ | 州の基準を大きく下回る(レベル1) |
| R | 必要な知識と技能が示されていない |
| I | 評価をつけるための材料が足りない |
教科の欄に「ESL/ELD」の印があるときは、英語の学習に合わせて調整した目標で評価したことを表します(「学校の英語支援」)。
様式の最後には、保護者が受け取ったことを示す署名欄と、話し合いを希望するかどうかの欄があり、切り取って先生に返します。子どもが「いちばんよくできたこと」「次の目標」を書く欄もあります。
先生とは、通知表のほかにも面談や電話で話す機会があります。州の保護者向けガイドでは、学校は年1〜2回の対面かオンラインの面談を目指していて、保護者は年度の途中でもいつでも先生に面談や電話を頼めると説明しています。
BC の通知表
BC の通知表の方針(K-12 Student Reporting Policy)(新しいタブで開く)は、2023年7月1日から適用されています。学校は毎年、次の報告をします。
- 書面の学習報告(Written Learning Update):2回以上
- 学年末のまとめ(Summary of Learning):1回
- 形式ばらない学習報告(Informal Learning Update):2回以上。電話、面談、メールなど
キンダーガーテン〜Grade 9 は、Emerging、Developing、Proficient、Extending の4段階で表します。報告には、子ども自身による中核的な能力(Core Competencies)のふり返りと目標も入ります。学年末のまとめには出席の情報も入り、Grade 10〜12 では卒業の要件に対する進み具合も書かれます。
評価の材料が足りないときは「IE(Insufficient Evidence)」がつきます。その場合、先生は理由と対応の計画を書き、12か月以内に評価に置き換えることになっています。
手順
- 通知表が届く時期を、学校のカレンダーで確かめる(「学年の区切りと学校のカレンダー」)。
- 通知表を読み、わからない点や話したいことをメモする。
- 面談の案内が来たら申し込む。オンタリオ州では、年度の途中でも先生に面談や電話を頼めます。
- オンタリオ州では、通知表の返信欄に署名して先生に返す。
- 通知表は、転校や日本の学校への編入の際に使えるよう、保管しておく。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 成績の表し方が州と学年で違います。BC の Grade 9 までは点数をつけず、言葉で学びの様子を表します。
- オンタリオ州では、教科の成績とは別に、学習のスキルと習慣が評価されます。
- オンタリオ州の通知表の原本か写しは、子どもの学校の記録(Ontario Student Record、OSR)に入り、子どもが学校を離れてから5年間保管されます。家庭用の控えも、日本の学校に戻るときなどのために残しておきます(「日本の学校への編入と帰国子女」)。
- 英語支援を受けている場合、通知表にその印が入ることがあります。内容は先生に確かめます。
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