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留学生の医療保険(州の保険・UHIP・学校の保険)

留学
ひとことで言うと

留学生が州の公的医療保険に入れるかどうかは、州によってまったく違います。BCは6か月以上の学習許可があればMSPへの加入が必要で、月C$75の費用がかかります。アルバータ州は条件を満たせばAHCIPに入れます。オンタリオ州とケベック州(日本人の場合)は州の保険の対象外で、オンタリオ州の大学では大学の保険(UHIP)に入ります。留学を考えている方と保護者向けです。

目次
  1. 留学生の保険は州と学校で決まる
  2. 州・準州ごとの違い
  3. ブリティッシュコロンビア州(BC)
  4. アルバータ州
  5. オンタリオ州とUHIP
  6. ケベック州
  7. 手順
  8. 費用
  9. 日本との違い・注意点
ここは大事だよ

条件や金額は変わることがあります。手続きの前に、必ず公式の窓口やページで最新の情報を確認してください。個別の判断は、登録された専門家に相談してください。

留学生の保険は州と学校で決まる

カナダの公的医療保険は州・準州ごとの制度です。留学生(学習許可、Study permitを持つ人)が州の保険に入れるかどうかも、州によって違います。

同じカナダでも、州の保険に入ることが義務の州もあれば、留学生がまったく対象にならない州もあります。対象外の州では、学校が用意する保険や民間の保険で医療費に備えます。

この記事では、日本人の留学生が多い4つの州の扱いを短くまとめます。くわしい条件や申し込み方は、各州の記事で説明しています。

州・準州ごとの違い

2026年10月時点の扱いです。

州留学生の扱いくわしい記事
ブリティッシュコロンビア州(BC)6か月以上有効な学習許可があれば、到着後すぐにMSPに申し込む。待機期間があり、加入後は月C$75の費用BC州の医療保険(MSP)
アルバータ州学習許可の期間などの条件を満たせばAHCIPに入れる。保険料はないアルバータ州の医療保険(AHCIP)
オンタリオ州OHIPの対象区分に留学生は入っていない。大学の留学生はUHIPに入るオンタリオ州の医療保険(OHIP)
ケベック州日本は社会保障協定の相手国ではないため、日本人留学生は奨学生などの例外を除き対象外ケベック州の医療保険(RAMQ)

ほかの州・準州にもそれぞれの決まりがあります。たとえばマニトバ州は、2018年9月1日から学習許可の人を州の保険の対象外にしています(「州の医療保険の待機期間」)。

ブリティッシュコロンビア州(BC)

BCのMSPの資格のページ(新しいタブで開く)では、6か月以上有効な学習許可を持つ人の一部は、州の居住者とみなされることがあると説明されています。

留学生の医療費(International Student Health Fee)のページ(新しいタブで開く)によると、2026年10月時点の決まりは次のとおりです。

  • 6か月以上有効な学習許可を持つ留学生は、BCに着いたらすぐにMSPに申し込む。
  • MSPに入った留学生には、月C$75の費用がかかる。小中高校の留学生も、大学などの留学生も対象。
  • 費用は1人ごとにかかる。家族で学習許可を持つ人が複数いれば、それぞれにかかる。
  • 保険が始まるまでの待機期間は「住み始めた月の残り+2か月」。費用もこの期間の後から始まる。
  • 待機期間中は、民間の保険に入っておくよう案内されている。
  • 費用を払わなくてよいのは、正式な手続きでMSPから抜けた(オプトアウトした)成人の留学生だけ。未成年は抜けられない。

アルバータ州

アルバータ州の学生向けのページ(新しいタブで開く)によると、国外からの留学生は次のいずれかなら申し込めます(2026年10月時点)。

  • アルバータ州の学校の12か月の学習許可があり、12か月以上住む
  • 6か月を超え12か月未満の学習許可があり、学校の在学証明と、12か月以上住む意思の確認がある
  • ほかの州の学習許可(期限まで6か月以上)を持ち、アルバータ州の学校に移った

加入は自動ではなく、レジストリ・エージェント(Registry agent)の窓口で登録します。手順と必要書類は「アルバータ州の医療保険(AHCIP)」にまとめています。

オンタリオ州とUHIP

オンタリオ州の公的医療保険(OHIP)の対象区分には、留学生は入っていません。

オンタリオ州の大学には、大学が共同で作った大学健康保険プラン(University Health Insurance Plan、UHIP)があります。UHIPのページ(新しいタブで開く)では、オンタリオ州の大学で学ぶ人や働く人のための基本的な医療保険で、1994年に大学が作った加入必須の保険と説明されています。OHIPに近い内容で、医師の診療、検査、入院、オンタリオ州の外での救急などを対象にしています。保険会社はManulife、運営はCowan Insurance Groupです。

UHIPは大学ごとの手続きになります。たとえばトロント大学の留学生向けのページ(新しいタブで開く)では、トロント大学の場合、正式に登録した留学生(交換留学生を含む)は自動でUHIPに入り、期間は9月1日から8月31日までの12か月と説明されています。加入のしかたや家族の扱いは大学によって違うため、入学する大学の案内で確かめます。

UHIPの案内のページ(新しいタブで開く)によると、保険料は学年度(8月31日まで)を単位に決まり、毎年9月1日に変わることがあります。2026年9月1日から2027年8月31日までの保険料は次のとおりです(2026年10月時点、8%の税込み)。

課程の開始本人のみ本人+家族1人本人+家族2人以上
2026年9月C$948C$1,896C$2,844
2027年1月C$632C$1,264C$1,896
2027年5月C$316C$632C$948

UHIPと提携していない医療機関では、UHIPが払う額より高く請求されることがあり、差額は自己負担です。

カレッジや語学学校では、UHIPとは別の保険を用意していることがあります。どの保険に入るかは学校に確かめておきます。

ケベック州

ケベック州健康保険公社(Régie de l’assurance maladie du Québec、RAMQ)の保険に留学生が入れるのは、ケベック州と社会保障協定を結んだ国から来た人や、ケベック州教育省の奨学生などに限られます。日本は協定の相手国に入っていないため、日本人の留学生は原則として対象外です(「ケベック州の医療保険(RAMQ)」)。

手順

  1. 留学する州と学校を決めたら、その州の保険に留学生が入れるかを州の記事で確かめる。
  2. 学校に、学校の保険(UHIPなど)に自動で入るのか、自分で申し込むのかを確かめる。
  3. 州の保険に入れる州でも、待機期間がある州では、その間をカバーする保険を用意する。
  4. カナダに着いたら、州の保険の申し込みや学校の保険の登録を早めに済ませる。
  5. 州の保険や学校の保険の対象を確かめ、足りない部分は民間の保険を考える。

費用

  • BC:MSPに入った留学生は月C$75(2026年10月時点)。
  • アルバータ州:AHCIPの保険料はありません(2026年10月時点)。
  • オンタリオ州のUHIP:2026年9月から1年の本人のみの保険料はC$948。家族を加えると増えます(2026年10月時点、税込み)。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 日本の国民健康保険のように、どこに住んでも同じ制度があるわけではありません。カナダでは州と学校で保険が変わります。州を移る、学校を移るときは、保険も確かめ直します。
  • 州の保険には待機期間がある州があります。到着した日から保険がないと、病院の費用は全額自己負担になります。
  • 州の保険や学校の保険で何がカバーされるかは、制度ごとに違います。薬や歯科などの扱いは、加入する保険の内容で確かめます。
  • 自分が州の保険の対象になるかは、州の窓口(BCはHealth Insurance BC、アルバータ州はAlberta Health、ケベック州はRAMQ)や学校の留学生担当に問い合わせます。

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