通勤と公共交通で選ぶ(Choosing an area by commute and transit)
カナダでは通勤の多くが車で、公共交通が便利な場所は都市の中でも限られます。住む場所を選ぶときは、職場や学校までの経路に加えて、バスや電車の本数・運行時間、運賃のゾーンを確かめます。バンクーバーでは、15分おき以上で走る路線網(Frequent Transit Network)が目安になります。
カナダの通勤は車が中心
カナダ統計局(Statistics Canada)の通勤の分析(2022年11月30日発表)(新しいタブで開く)によると、2022年5月時点で車(運転する人と同乗する人)で通勤する人は1,280万人でした。公共交通で通勤する人は120万人で、新型コロナウイルスの流行前の2016年(200万人)より少ないままでした。
つまり、カナダ全体では車での通勤がふつうで、公共交通だけで暮らしやすい場所は、大きな都市の中心部や鉄道・幹線のバスの沿線などに限られます。車を持たずに暮らすつもりなら、住む場所の選び方がとくに大切です。家賃の相場は「都市ごとの家賃と生活費」で扱っています。
確かめたいこと
住む場所の候補を考えるときは、次の点を確かめます。
- 職場や学校までの経路と時間:乗り換えの回数、待ち時間を含めた所要時間
- 本数:朝と夕方だけでなく、昼間や夜、週末の本数
- 最終の時刻:シフト勤務や夜の授業がある人はとくに
- 運賃のゾーン:ゾーンをまたぐと運賃が上がる都市がある
- 冬の移動:停留所まで歩く距離、待つ場所があるか
本数の目安の例(バンクーバー)
メトロバンクーバーの交通局 TransLink は、「Frequent Transit Network(FTN)」という路線網を示しています。TransLink のFTN のページ(新しいタブで開く)によると、FTN は次の条件で走る路線です。
- 両方向とも15分おき以上の間隔で、毎日、昼から夜まで走る
- この間隔は毎日21時まで続く。始まりは平日6時、土曜日7時、日曜日8時
- バス、SkyTrain など、1つまたは複数の交通機関で提供される
TransLink は、FTN の沿線は時刻表を見なくても使えるほど本数が多く、住む場所や開発の場所としても選ばれやすいと説明しています。
都市ごとの交通
運賃、ゾーン、乗車券の買い方は都市ごとに違います。詳しくは都市ごとの記事で扱っています。
| 都市 | 主な交通機関 | 記事 |
|---|---|---|
| バンクーバー | TransLink(バス、SkyTrain、SeaBus) | バンクーバーの交通 |
| ビクトリア | BC Transit(バス) | ビクトリアの交通 |
| カルガリー | Calgary Transit(バス、CTrain) | カルガリーの交通 |
| トロント | TTC(地下鉄、路面電車、バス)、GO Transit | トロントの交通 |
| モントリオール | STM(メトロ、バス)、REM、通勤列車 | モントリオールの交通 |
| オタワ | OC Transpo(バス、O-Train) | オタワの交通 |
たとえばメトロバンクーバーとモントリオール都市圏は運賃がゾーンで決まります。トロントでは、TTC と郊外の交通機関の間の乗り換えに「One Fare」が使えます。郊外に住んで都心へ通うときは、こうした運賃のしくみで毎月の交通費が変わります。
モントリオールの STM は、メトロ4路線と68の駅、220のバス路線を運行しています(STMの旅行者向けのページ(新しいタブで開く))。1回券などは、使い始めてから120分の間、バス・メトロ・列車・REM を乗り継げます。オタワの OC Transpo では、最初にかざしてから最低90分の乗り継ぎができ、Presto カードやタッチ決済(O-Payment)で払えば、1日と1か月の支払いに上限があります(OC Transpo の運賃のページ(新しいタブで開く))。毎日通勤する人は、こうした上限や定期券を前提に交通費を見積もると比べやすくなります。
手順
- 職場や学校の住所を決め、通える範囲の地域を地図で洗い出す。
- 交通機関の乗り換え案内で、朝の通勤時間と帰りの時間の経路と所要時間を調べる。
- 候補の地域の路線の本数と最終の時刻を、交通機関の時刻表で確かめる。
- 毎月の運賃(ゾーン、乗り換えのしくみ)を計算し、家賃と合わせて比べる。
- できれば、実際の通勤時間帯に一度乗ってみる。
ここに注意してね!
- カナダでは通勤の多くが車です。路線や時間帯によって本数が大きく違うため、本数を必ず確かめます。
- 運賃は都市ごとに決まり方が違います。ゾーンがある都市では、住む場所で毎月の交通費が大きく変わることがあります。
- 冬が長い都市では、停留所まで歩く距離や待つ時間も暮らしやすさに関わります。
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