携帯電話会社の選び方(Wireless service provider)
カナダの携帯電話の契約は、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(CRTC)の決まり「ワイヤレス・コード(Wireless Code)」で守られています。会社を選ぶ前に、使える地域、料金に何が含まれるか、契約期間と解約金、お試し期間を確かめるのが基本です。
会社を選ぶ前に知っておきたいこと
カナダの携帯電話の料金は、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(Canadian Radio-television and Telecommunications Commission、CRTC)がふつうは決めていません。会社ごとにプランと料金が違うので、自分で比べて選びます。
その代わり、CRTCは「ワイヤレス・コード(Wireless Code)」という決まりを作っています。携帯電話の会社はすべてこれに従う必要があります。店頭、ネット、電話のどこで契約しても、ほかのサービスとのセットでも対象です。
CRTCの低料金プランの説明(新しいタブで開く)では、低料金や、ときどき使う人向けのプランを出すことを期待する会社として、Bell、Rogers、SaskTel、Telusを挙げています。会社はほかにもあり、住んでいる地域で使える会社も違います。
比べるときに確かめること
CRTCは、契約の前に次のような点を確かめるよう勧めています。
- 月の料金に何が含まれるか(通話、テキスト、データの量)
- 最初にかかる費用や手数料
- 留守番電話や発信者番号の表示などの機能の料金
- プランを変えられるか、変えるときに費用がかかるか
- その料金で使うには、決まった期間の契約が必要か
- 解約するときにいくらかかるか
- 自分がよく行く場所が、会社の電波の届く範囲(coverage map)に入っているか
後払いとプリペイド
| 種類 | 払い方 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| 後払い(postpaid) | 使ったあとに毎月の請求書で払う | データの使いすぎで追加の料金がかかることがある。ワイヤレス・コードのすべての決まりが対象 |
| プリペイド(prepaid) | 先にチャージ(top up)して使う | 払い忘れるとサービスが一時止まる。ワイヤレス・コードの一部の決まりが対象 |
違いは後払いとプリペイドの記事でも扱います。
ワイヤレス・コードで守られる主な点
CRTCのまとめ(新しいタブで開く)をもとにした主な内容です。
- 契約は、長くても2年たてば費用なしで解約できる。
- 解約金がかかる契約には、少なくとも15日のお試し期間がある。月の利用量の半分以下しか使っておらず、端末をほぼ新品の状態で箱ごと返せば、費用なしで解約できる。
- 会社から買った端末は、ロック(SIMロック)のない状態で渡される。ロックがかかっていれば、頼めば無料で解除してもらえる。
- 後払いでは、データの超過料金は1か月C$50、データのローミング料金は1か月C$100で止まる。それ以上払うには契約者の同意が必要。
- 後払いでは、通話・テキスト・データの内容や料金、契約期間などの大事な条件を、契約者の同意なしに変えられない。
- 後払いでは、契約の大事な点を2ページ以内にまとめた書類(Critical Information Summary)を受け取れる。
- 端末をなくしたり盗まれたりしたときは、無料でサービスを止めてもらえる。
- プリペイドでは、期限が切れたあと少なくとも7日間はチャージして残高を守れる。
端末を値引きで買った契約では、解約金は値引きの額を超えられず、毎月同じ額ずつ減り、長くても24か月で0になります。端末の値引きがない契約では、解約金はかかりません。
ワイヤレス・コードの本文(新しいタブで開く)によると、ローミングの通知と料金の上限、契約の終わりの通知などの決まりは、改正後の内容が2027年4月13日から適用される予定です。
手順
- 住む場所や通う場所で使える会社を調べ、電波の届く範囲を確かめる。
- 必要なデータの量と通話の使い方から、後払いかプリペイドかを決める。
- 月の料金に税金が含まれるか、最初の費用、契約期間、解約金を比べる。
- 契約したら、契約書とCritical Information Summaryを受け取り、お試し期間の終わりの日と利用の上限を確かめる。
- 困ったときは、まず会社に相談する。解決しなければ、通信サービスの苦情を扱う独立機関のCCTS(1-888-221-1687)に相談できる。
費用
ワイヤレス・コードで決まっている上限の金額です(2026年10月時点)。
| 内容 | 上限 |
|---|---|
| 後払いのデータ超過料金 | 1か月C$50(アカウント全体) |
| 後払いのデータのローミング料金 | 1か月C$100(アカウント全体) |
プランの料金そのものは会社が決めるもので、CRTCは決めていません。
日本とのちがいと注意点だよ!
- 料金に税金が含まれているかどうかは、プランによって違います。ワイヤレス・コードでは、契約書に税込みかどうかを書くことになっています。
- 後払いの契約では、会社が信用情報を調べたり、保証金(security deposit)を求めたりすることがあります。保証金には理由の説明と、返すときの利息が決まっています。信用情報についてはクレジットヒストリーの記事で扱います。
- 日本から持ってきた端末をカナダの会社で使えるか、日本の電話番号をどう残すかは、端末と日本の会社の条件によります。eSIMと日本の番号の記事でも扱います。
- 端末の値引きと引き換えに長い契約を結ぶと、途中で解約するときに解約金がかかります。帰国や引っ越しの予定がある人は、契約期間と解約金を先に確かめてください。
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