日本人のためのカナダ情報
生活 / 携帯電話

携帯電話会社の選び方(Wireless service provider)

ひとことで言うと

カナダの携帯電話の契約は、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(CRTC)の決まり「ワイヤレス・コード(Wireless Code)」で守られています。会社を選ぶ前に、使える地域、料金に何が含まれるか、契約期間と解約金、お試し期間を確かめるのが基本です。

目次
  1. 会社を選ぶ前に知っておきたいこと
  2. 比べるときに確かめること
  3. 後払いとプリペイド
  4. ワイヤレス・コードで守られる主な点
  5. 手順
  6. 費用
  7. 日本との違い・注意点

会社を選ぶ前に知っておきたいこと

カナダの携帯電話の料金は、カナダ・ラジオテレビ通信委員会(Canadian Radio-television and Telecommunications Commission、CRTC)がふつうは決めていません。会社ごとにプランと料金が違うので、自分で比べて選びます。

その代わり、CRTCは「ワイヤレス・コード(Wireless Code)」という決まりを作っています。携帯電話の会社はすべてこれに従う必要があります。店頭、ネット、電話のどこで契約しても、ほかのサービスとのセットでも対象です。

CRTCの低料金プランの説明(新しいタブで開く)では、低料金や、ときどき使う人向けのプランを出すことを期待する会社として、Bell、Rogers、SaskTel、Telusを挙げています。会社はほかにもあり、住んでいる地域で使える会社も違います。

比べるときに確かめること

CRTCは、契約の前に次のような点を確かめるよう勧めています。

  • 月の料金に何が含まれるか(通話、テキスト、データの量)
  • 最初にかかる費用や手数料
  • 留守番電話や発信者番号の表示などの機能の料金
  • プランを変えられるか、変えるときに費用がかかるか
  • その料金で使うには、決まった期間の契約が必要か
  • 解約するときにいくらかかるか
  • 自分がよく行く場所が、会社の電波の届く範囲(coverage map)に入っているか

後払いとプリペイド

種類払い方主な特徴
後払い(postpaid)使ったあとに毎月の請求書で払うデータの使いすぎで追加の料金がかかることがある。ワイヤレス・コードのすべての決まりが対象
プリペイド(prepaid)先にチャージ(top up)して使う払い忘れるとサービスが一時止まる。ワイヤレス・コードの一部の決まりが対象

違いは後払いとプリペイドの記事でも扱います。

ワイヤレス・コードで守られる主な点

CRTCのまとめ(新しいタブで開く)をもとにした主な内容です。

  • 契約は、長くても2年たてば費用なしで解約できる。
  • 解約金がかかる契約には、少なくとも15日のお試し期間がある。月の利用量の半分以下しか使っておらず、端末をほぼ新品の状態で箱ごと返せば、費用なしで解約できる。
  • 会社から買った端末は、ロック(SIMロック)のない状態で渡される。ロックがかかっていれば、頼めば無料で解除してもらえる。
  • 後払いでは、データの超過料金は1か月C$50、データのローミング料金は1か月C$100で止まる。それ以上払うには契約者の同意が必要。
  • 後払いでは、通話・テキスト・データの内容や料金、契約期間などの大事な条件を、契約者の同意なしに変えられない。
  • 後払いでは、契約の大事な点を2ページ以内にまとめた書類(Critical Information Summary)を受け取れる。
  • 端末をなくしたり盗まれたりしたときは、無料でサービスを止めてもらえる。
  • プリペイドでは、期限が切れたあと少なくとも7日間はチャージして残高を守れる。

端末を値引きで買った契約では、解約金は値引きの額を超えられず、毎月同じ額ずつ減り、長くても24か月で0になります。端末の値引きがない契約では、解約金はかかりません。

ワイヤレス・コードの本文(新しいタブで開く)によると、ローミングの通知と料金の上限、契約の終わりの通知などの決まりは、改正後の内容が2027年4月13日から適用される予定です。

手順

  1. 住む場所や通う場所で使える会社を調べ、電波の届く範囲を確かめる。
  2. 必要なデータの量と通話の使い方から、後払いかプリペイドかを決める。
  3. 月の料金に税金が含まれるか、最初の費用、契約期間、解約金を比べる。
  4. 契約したら、契約書とCritical Information Summaryを受け取り、お試し期間の終わりの日と利用の上限を確かめる。
  5. 困ったときは、まず会社に相談する。解決しなければ、通信サービスの苦情を扱う独立機関のCCTS(1-888-221-1687)に相談できる。

費用

ワイヤレス・コードで決まっている上限の金額です(2026年10月時点)。

内容上限
後払いのデータ超過料金1か月C$50(アカウント全体)
後払いのデータのローミング料金1か月C$100(アカウント全体)

プランの料金そのものは会社が決めるもので、CRTCは決めていません。

日本とのちがいと注意点だよ!

  • 料金に税金が含まれているかどうかは、プランによって違います。ワイヤレス・コードでは、契約書に税込みかどうかを書くことになっています。
  • 後払いの契約では、会社が信用情報を調べたり、保証金(security deposit)を求めたりすることがあります。保証金には理由の説明と、返すときの利息が決まっています。信用情報についてはクレジットヒストリーの記事で扱います。
  • 日本から持ってきた端末をカナダの会社で使えるか、日本の電話番号をどう残すかは、端末と日本の会社の条件によります。eSIMと日本の番号の記事でも扱います。
  • 端末の値引きと引き換えに長い契約を結ぶと、途中で解約するときに解約金がかかります。帰国や引っ越しの予定がある人は、契約期間と解約金を先に確かめてください。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

生活プリペイドと後払いプラン(Prepaid・Postpaid)カナダの携帯電話のプランは、先にチャージして使うプリペイド(prepaid)と、使ったあとに毎月の請求書で払う後払い(postpaid)に分かれます。どちらもワイヤレス・コード(Wireless Code)で守られますが、後払いのほうが守られる範囲が広く、プリペイドには残高を守る猶予期間があります。生活eSIMと日本の電話番号の維持(eSIM and keeping a Japanese number)日本から持ってきたスマートフォンをカナダで使うには、端末にSIMロックがかかっていないことが前提です。eSIMは端末に内蔵されたSIMです。日本の電話番号を残す方法と費用は、日本の携帯会社の契約条件によって決まります。生活電波の届く範囲と地方・山での通信(Mobile coverage)カナダは国土が広く、都市を離れると携帯電話の電波が届かない道路や山があります。連邦政府の全国ブロードバンド地図で、道路ごとの携帯電話の電波の有無を調べられます。国立公園の奥地では、衛星を使う通信機器だけが頼りになることが多いと案内されています。生活携帯・ジムなどの契約と解約(Cell phone and gym contracts)携帯電話の契約は全国共通のCRTCのワイヤレス・コード(Wireless Code)で、ジムの会員契約は州の消費者保護の法律で守られています。携帯電話はいつでも解約でき、解約金には上限があります。ジムの契約は、BCとオンタリオ州では契約書を受け取ってから10日以内なら理由なしに解約できます。生活クレジットヒストリーとクレジットスコア(Credit history・Credit score)カナダで借りたお金をどう返してきたかの記録がクレジットヒストリーで、主な信用情報機関はEquifaxとTransUnionの2社です。日本での記録は引き継がれないため、来たばかりの人は記録がない状態から始まります。自分のレポートは無料で取り寄せられ、間違いは無料で訂正を求められます。生活迷惑電話と迷惑SMSへの対処(National Do Not Call List)カナダでは、電話番号を国の電話勧誘拒否リスト(National Do Not Call List、DNCL)に無料で登録すると、営業の電話が減ります。ただし慈善団体や政党などは対象外で、詐欺の電話は止まりません。迷惑SMSは7726に転送して携帯会社に報告できます。携帯電話を持ったばかりの人向けです。