日本人のためのカナダ情報
生活 / 銀行・お金

カナダの主な銀行(Big Five)とネット銀行

ひとことで言うと

カナダの大手銀行は、連邦の金融機関監督庁(OSFI)が国内の重要な銀行として6行を指定しています。銀行のほかに信用組合(Credit union)やデジャルダンの金融協同組合、支店のないネット専業の金融機関もあります。選ぶときは、手数料、利用方法、預金保険などを比べます。

目次
  1. 大手の銀行
  2. 銀行以外の金融機関
  3. 選ぶときに比べる点
  4. 預金保険
  5. 日本との違い・注意点

大手の銀行

カナダの大手銀行は、まとめて「Big Five」などと呼ばれることがあります。ただし、この記事では、公的な指定で確かめられる銀行だけを並べます。

連邦の金融機関監督庁(Office of the Superintendent of Financial Institutions、OSFI)は、2018年の発表(新しいタブで開く)で、次の6行を「国内のシステム上重要な銀行(Domestic Systemically Important Banks、D-SIBs)」に指定しています。アルファベット順に並べます。

  • Bank of Montreal
  • Bank of Nova Scotia
  • Canadian Imperial Bank of Commerce
  • National Bank of Canada
  • Royal Bank of Canada
  • Toronto-Dominion Bank

OSFIはこの6行を「カナダで最も大きい6つの銀行」と説明し、万一の経営破綻に備えて、公的資金を使わずに立て直せるよう損失を吸収する力の最低基準を定めています。D-SIBの指定は、サービスの良し悪しを示すものではありません。まるっとカナダでは、特定の銀行を勧めることはしません。

銀行以外の金融機関

カナダ金融消費者庁(Financial Consumer Agency of Canada、FCAC)の金融機関の選び方のページ(新しいタブで開く)は、口座を持てる主な金融機関として次のものを挙げています。

  • 銀行(bank):口座、ローン、住宅ローン、投資などを幅広く扱う。
  • 信用組合(credit union):会員が所有する協同組合で、会員が運営に参加する。銀行と同じような商品を扱う。
  • デジャルダンの金融協同組合(caisses populaires Desjardins):デジャルダン・グループ(Desjardins Group)に属する協同組合。

支店を持たず、ネットやアプリで取引する金融機関もあります。FCACの口座開設のページ(新しいタブで開く)によると、ネット専業の金融機関は、ほかの金融機関に口座を持っていることを口座開設の条件にすることがあります。到着直後で口座が1つもないときは、この点に注意が要ります。

選ぶときに比べる点

FCACは、金融機関を選ぶときに次の点を考えるよう勧めています。

  • 自分に必要な商品やサービス
  • 手数料と金利
  • 消費者保護と預金保険
  • 支店やATMの使いやすさ
  • オンライン・モバイルバンキングの使いやすさ
  • 顧客サービス
  • ほかのサービスとの連携、技術

当座預金(chequing account)を選ぶときは、FCACの当座預金のページ(新しいタブで開く)が、次のように自分の使い方から考えるよう勧めています。

  • 月に何回取引するか(現金の引き出し、請求書の支払い、デビットカードでの買い物、送金、自動引き落とし)
  • ATM、オンライン、電話、窓口のどれを主に使うか
  • 送金、小切手、当座貸越(overdraft protection)など、別料金のサービスをどれくらい使うか
  • 月額の定額パッケージか、取引ごとの支払いか
  • 最低残高を保てば月額手数料が無料になるか

条件を比べるには、FCACの口座比較ツール(Account Comparison Tool)(新しいタブで開く)が使えます。

預金保険

FCACによると、連邦の規制を受ける銀行の多くはカナダ預金保険公社(Canada Deposit Insurance Corporation、CDIC)の加盟機関です。CDICは、加盟機関ごと、預金の種類ごとに、対象となる預金を最大C$100,000まで保護します(2026年10月時点)。

州・準州の規制を受ける信用組合などは、州・準州の預金保険の対象で、保護の内容が違います。詳しくは州・準州の預金保険機関に問い合わせます。CDICの仕組みは「預金保険(CDIC)」で扱います。

ここに注意してね!

  • カナダの口座には、月額の手数料がかかるものや、取引ごとに手数料がかかるものがあります。手数料の仕組みは「銀行の口座手数料と無料にする条件」で扱います。
  • 新しく来た人などが手数料のかからない口座を使える取り組みがあります(「銀行口座の開き方」)。
  • 信用組合などは州・準州の規制を受けることがあり、預金保険の仕組みも銀行と違う場合があります。口座を開く前に、どの預金保険の対象かを確かめます。
  • どの金融機関が合うかは使い方で違います。条件は各金融機関の窓口で確かめます。

この記事をシェアする

次に読むならこれ

関連する記事

生活銀行口座の開き方(Opening a bank account)カナダでは、仕事がなくても、すぐに入金するお金がなくても、銀行口座を開く権利があります。必要なのは本人確認の書類で、市民でない人も口座を開けます。到着1年目の人などが手数料のかからない口座を使える取り組みもあります。生活銀行の口座手数料と無料にする条件(Bank account fees)カナダの銀行口座には、毎月決まった額を払う口座と、取引ごとに払う口座があります。最低残高を保つと月額手数料がかからない口座や、月C$4以下の低額口座、新しく来た人などが使える無料の口座もあります。使い方に合った口座を選ぶと手数料を抑えられます。生活預金保険(CDIC、Canada Deposit Insurance Corporation)カナダ預金保険公社(CDIC)の加盟金融機関に預けた預金は、預金の種類(カテゴリー)ごとに元本と利息を合わせて最大C$100,000まで保護されます(2026年10月時点)。申し込みや費用は要りません。投資信託・株式・暗号資産は対象外で、州の規制を受ける信用組合は州の預金保険の対象です。生活Interac e-Transferとデビットカード(Interac e-Transfer・Debit card)カナダでは、メールアドレスや携帯番号だけで銀行口座から送金できる Interac e-Transfer と、口座から直接引き落とされるデビットカードが日常の支払いに広く使われています。限度額や手数料は銀行ごとに決まり、いったん入金された送金は取り消せません。生活クレジットカードの作り方(Credit card・Secured credit card)カナダに来たばかりでクレジットヒストリーがない人は、保証金を預けて作るセキュアード・クレジットカード(Secured credit card)が選択肢の一つになります。ふつうのカードと同じく、期日どおりに払うことで記録が作られます。利用者の権利は連邦の決まりで守られています。生活カナダの生活費と家計(Budget)カナダでは、住まいと光熱費が収入の大きな割合を占め、給料からは税金などが引かれます。連邦政府の金融消費者庁(FCAC)は、収入と支出を書き出して予算を立て、3〜6か月分の生活費を緊急資金として備えることを勧めています。カナダで暮らし始める人向けの家計の考え方です。